響きライブラリー
年収120万円時代
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緊急版 年収120万円時代
-生き抜くための知恵と工夫-
森永 卓郎
副題の「生き抜く為の知惠と工夫」は書いてないけど...
2007.12
本書の論点はこの2つ
- 日銀によるデフレ実行を告発
- 金融資産課税3%を主張
年収300万円本はたくさん出てしまって食傷気味の方も多いかと思われますが、これからは120万円。でも本当の主張は金融資産課税と見た。根拠は殆ど示さず、警告と告発で一気に書き上げました。なーんも勉強してない人が読んだら「そんなことないんじゃない?」で終わってしまうので、またゆっくり続編を出して行って下さいね。
現代のお金持ちは資本家というより資産家ですな。資本を資本と思ってない。資産と思ってる。いや単に資金?お金が自己目的化してるんだから「資」もいらんな。うーんと、「お金」を増やすための「資金」を持ってる、と。そんな感じなんかな。
資本家が居なくなってるということは、言い換えれば資本主義社会は静かに終わってたってことじゃん。レーニンもびっくりですぜ将軍様。あ、先刻ご承知でしたか。確かにあなたこそ現代の偉大なる将軍様、棟梁の中の棟梁なのかも知れません。
3000万では動かない人も30億なら裏切らざるを得ない世の中
- 道州制なんて言わず、私なら日本をA・B二つに分ける。A地域は新自由主義、お金持ちと大企業とMBAの皆さんに住んでもらう。B地域は平等を目指す。さあどうします?なんて話があった。
デフレを実行したのは日銀
日銀当座預金積み上げにかくれた金融締め付け
- マネタリーベースで見てみると...ってデータないじゃん!既出か。
小泉さんは周りの人しか見てなかっただけの純粋な人
- 「日本の景気は悪くないじゃないか。こないだレストランを予約しようとしたら予約で一杯だった」
禁断の金融資産課税3%論
財産権の侵害だ、という正論もあるのですが、
- 1500万円までは非課税。
- 100億円持ってる人は毎年3%減っていきますよ。でも利回り出せるんだから3%くらいはOKでしょ。
と言われると、うーんなるほどそんなもんかもな、とも思う。いいとこつくねえ、モリタクさん。
- 地域通貨で減価していく紙幣ってのがあってまあ似たような話なんだが、モリタクさんの方が当面は現実的。えらい。
- まあいずれにしても、貯金できるって、何だろね。
- 出版社: あ・うん (2007/2/16)