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日本経済史
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概説日本経済史 近現代 第2版

今の日本を解き明かす羅針盤として。
2006.12
下手な解説するより目次を見てもらいましょう。的確な章立て、簡潔で要領を得た記述、現在との連続性。何も言うことありません。
日本史の授業っていつも明治からは駆け足になっちゃって良く分かんないのよねーという方にお勧めです。これを基礎にして気になった処は他の文献に当たれば良いでしょう。
- 目次
- 資本制社会論
- 幕末の経済と開港
- 明治維新
- 殖産興業と松方財政
- 近代産業の発達(1)軽工業
- 近代産業の発達(2)重工業
- 日清・日露戦争と日本経済
- 第1次世界大戦と日本経済
- 1920年代
- 昭和恐慌
- 高橋財政
- 戦時経済
- 戦後経済改革
- 経済復興
- 高度経済成長
- 高度成長の終焉
- 平成不況
しかし何ですな、此の出版社は此う云ふ壮大で淡々としたので好い仕事しますな。
- 東京大学出版会(2002/11)
◇
経済政策を歴史に学ぶ
内容(「MARC」データベースより)
格差社会、小泉政権の経済政策、エコノミストの役割…。多くの諸問題を気鋭の経済学者が舌鋒鋭く論じる。笠信太郎、石橋湛山、西部邁、バーナンキなど多くの論客たちの言説を検討しながら、日本の今までとこれからを考える。
構造と循環は分けましょ。石橋湛山で締めくくる志。
2006.12.15
小泉政権下の社会情勢、政策、結果としてのデフレと失業などは、1930年代、つまり2.26事件とかが起こって「戦争するぞー」って勢いがつき始めてた頃と良く似ているという事は各所で指摘されている。そこで出たのが本書。気鋭の経済学者が御用エコノミスト達の「構造改革」を一刀両断。
本書での筆者の主張はこれに尽きる。
- 日本の停滞(中略)「格差社会」や「日本の没落」、「長期停滞」などはすべて循環的な問題の長期化
また、こんなことをストレートに言い切っている人は他で見たことが無い。
- 構造改革主義が問題とする「構造的問題」が、自国一国の政策と従来の担い手では負えない代物である
処方箋としてはリフレ論者らしくインフレターゲットなんだけど、これがバーナンキなんて出してきて権威付けてるところが弱い。もっと力強い処方箋で構造改革主義者を唸らせて欲しい。今の日本に高橋是清が居ないのが辛いね。い出よ、石橋湛山(但し健康には注意してね)。
- ソフトバンク新書 (2006/8/17)
- ISBN-10: 4797336552
- 参考リンク
- 著者のwebサイト田中秀臣のノーガード経済論戦