CLOCK
advertising『宣伝』
私の名前は山田奈緒江。
超人気時計店の美人店主だ。
今回は宣伝特別編ということで、
いろいろとしゃべらなきゃいけないらしい。
ふざけんじゃない作者。
あっ、私としたことが作者にキレ…
《ゴンゴンゴン!ゴンゴンゴン!ゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴン!》
「おい!日本科学技術大学の上田だ。」
「上田!ノックで三三七拍子をやるな!」
「CLOCKの宣伝をしなきゃいけないんだろ?
それなら、この私がいなかったら始まらないじゃないか。」
「鍵しめてあるから入れないぞ。」
まったく、上田なんてこなくていいのに。
「おじゃましま~す。」
《ガチャ!》
「上田!なんでこの部屋に入れたんだ!」
「大家さんにな、鍵を借りたんだよ。
よかったらこの部屋にすまないかと誘われた。
だがね、心優しい私は、君みたいな貧乏な人たちに
必要な家賃の安い家を貸してあげなければならないと思ったから
仕方なく断ったんだ。いやあ、大家さんがっかりしてたよ。」
「上田、お前単にボロアパートがいやなだけだろ。」
上田が、口笛で『線路は続くよどこまでも』を吹き始めた。
「おい!上田!黙れ!うるさいぞ!」
「なあ、山田。宣伝と言っても何をすればいいんだ。」
「だから、この小説のいいところを言いまくればいいんだ。」
「おお、そうか。」
上田が、拡声器を取り出した。
「ええ、この小説、CLOCKのいいところはですね、
私、上田一郎の華麗な歌とダンスと私と小鳥と鈴と…」
「上田、嘘をつくな。
作者に宣伝は短くやるよう言われてるんだ。
無駄口なんてたたいている暇なんてないんだ。真面目にやれ。」
「よし、じゃあここからは私がナレーター的ものをやろう。」
「上田…なんでそうなるんだ。」
山田は相変わらずの貧乳でくだらないことを話す。
まったく、本当の役立たずだ。
「こら!上田!勝手にナレーターをやるな!」
「いいじゃないか!作者だって許してくれるだろう。」
「ナレーターは私がやります。」
「そうか、それでいいのか!
よし、わかった。ただし、どんなめに会っても私は知らない。」
「意味分かんないし。
それよりも宣伝しろ!宣伝!」
「ええ、この物語の主人公、上田一郎です。
この小説は、笑いどころがたくさんあって、
閲覧者からもかなりいい評判です。
どの閲覧者からの意見も、
『上田一郎最高!』『上田様結婚して!』
というようなものばかりだ。
やはりこの小説は私に支えられて…」
「上田、いい加減嘘をつくのはやめろ!
いいですか、皆さん。
CLOCKの見所といえば、私と上田のト」
私の名前は山田奈緒江。
超人気時計店の美人店主だ。
今回は宣伝特別編ということで、
いろいろとしゃべらなきゃいけないらしい。
ふざけんじゃない作者。
あっ、私としたことが作者にキレ…
《ゴンゴンゴン!ゴンゴンゴン!ゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴン!》
「おい!日本科学技術大学の上田だ。」
「上田!ノックで三三七拍子をやるな!」
「CLOCKの宣伝をしなきゃいけないんだろ?
それなら、この私がいなかったら始まらないじゃないか。」
「鍵しめてあるから入れないぞ。」
まったく、上田なんてこなくていいのに。
「おじゃましま~す。」
《ガチャ!》
「上田!なんでこの部屋に入れたんだ!」
「大家さんにな、鍵を借りたんだよ。
よかったらこの部屋にすまないかと誘われた。
だがね、心優しい私は、君みたいな貧乏な人たちに
必要な家賃の安い家を貸してあげなければならないと思ったから
仕方なく断ったんだ。いやあ、大家さんがっかりしてたよ。」
「上田、お前単にボロアパートがいやなだけだろ。」
上田が、口笛で『線路は続くよどこまでも』を吹き始めた。
「おい!上田!黙れ!うるさいぞ!」
「なあ、山田。宣伝と言っても何をすればいいんだ。」
「だから、この小説のいいところを言いまくればいいんだ。」
「おお、そうか。」
上田が、拡声器を取り出した。
「ええ、この小説、CLOCKのいいところはですね、
私、上田一郎の華麗な歌とダンスと私と小鳥と鈴と…」
「上田、嘘をつくな。
作者に宣伝は短くやるよう言われてるんだ。
無駄口なんてたたいている暇なんてないんだ。真面目にやれ。」
「よし、じゃあここからは私がナレーター的ものをやろう。」
「上田…なんでそうなるんだ。」
山田は相変わらずの貧乳でくだらないことを話す。
まったく、本当の役立たずだ。
「こら!上田!勝手にナレーターをやるな!」
「いいじゃないか!作者だって許してくれるだろう。」
「ナレーターは私がやります。」
「そうか、それでいいのか!
よし、わかった。ただし、どんなめに会っても私は知らない。」
「意味分かんないし。
それよりも宣伝しろ!宣伝!」
「ええ、この物語の主人公、上田一郎です。
この小説は、笑いどころがたくさんあって、
閲覧者からもかなりいい評判です。
どの閲覧者からの意見も、
『上田一郎最高!』『上田様結婚して!』
というようなものばかりだ。
やはりこの小説は私に支えられて…」
「上田、いい加減嘘をつくのはやめろ!
いいですか、皆さん。
CLOCKの見所といえば、私と上田のト」

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