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  • 俺俺俺 最終話 夢のあと

@wiki(あっとうぃき) テストページ

俺俺俺 最終話 夢のあと

最終更新:2012年11月24日 20:53

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だれでも歓迎! 編集
『俺』が死んだのは、家で体外離脱をした3日後だった。

意識を失い、吐血した状態で蹲っている姿を、食事を部屋の中まで運んできた祖母に発見された。
すぐさま大型病院に搬送されたが手を十分に施すまでもなく、駆けつけた祖父母の悲しげな声を聞きながら息を引き取った。

俺がリアルな体外離脱によって腹部に出来たと勘違いしていた大きな蚯蚓腫れ、それは死因である「肝硬変」の所見だった。

栄養不良やメタボリックシンドロームの影響、また食道静脈瘤の破裂による吐血、腹水による腹部の膨張、意識障害をもたらしていた。
発見されたときには、全身が浮腫みきっていた。

体が身体的異常を訴えていたのは数ヶ月前だったのだが、ほぼ外出を控え、また睡眠による夢の世界に没頭していたこともあり、病状の発見は困難だった。

救いようがない人生だった。

ただ、俺が息を引き取る前、「ここだったんだ」と口から漏らした。

そこには、彼女の面影があったのかもしれない。


――新型ネウロイによる侵食から解放され、3日が経過したロマーニャ基地――

ミーナ「それでは、今日のミーティングを始めます。今日の議題は前回の集団催眠型ネウロイの調査報告と、それに伴う今後の警戒についてです」

坂本「うむ…」

宮藤「…ねぇリーネちゃん、本当に覚えてない?」

リーネ「うん…全然…そういう芳佳ちゃんは?」

宮藤「ううん、私も…」

バルクホルン「ここまで基地に侵入を許すとは、軍法会議ものだな…そうなってないのが不思議な程だ」

ミーナ「上層部の方は当然おかんむりだわ…でも全員記憶が無いとなると微かな証拠しか手掛かりがないから、どちらかっていうと呆れ気味っていうか…」

シャーリー「あはは、いやでも前にもこんなことあったよなぁ、ホラ、あの虫が入ってきた時」

ルッキーニ「虫ぃ?」

エーリカ「そーいやあったねぇー」

ペリーヌ「ひぃぃっ、今回の事件もおぞましいですけど前回のもおぞましいですわね…思い出しただけで肌が…」

サーニャ「?』

エイラ「ん?どーしたんだサーニャ」

サーニャ「…そんなコトあったかなって…』

エイラ「虫の事件のことかー?」

サーニャ「うん………』

エイラ「憶えてないのか?」

サーニャ「……すぅ」

エイラ「…って、寝ちゃった」

俺「きっとサーニャも長時間の夜間哨戒で疲れている為だろう、今はそっとしておいたほうがいい」

エイラ「え、あぁ……ってぇ!お前はもうサーニャに近づくなよコラぁ!」

俺「おっおい…」

エイラ「元はと言えばお前が」

ミーナ「はいはい、そこ、静かに」

ミーナが手を叩いてその場を静めた。

ミーナ「今回の事件は、基地に侵入した人体侵食型ネウロイによって全員が精神面においてコントロールを受けたのではないかとの見解があります」

坂本「コントロールか…」

ミーナ「各員が提出した報告書によると約一ヶ月前に俺中尉の記憶が断片的になった時から異変が出始めたとありますが、俺中尉、これは間違いありませんか?」

俺「はい、間違いはありません」

バルクホルン「そしてそのネウロイは俺中尉の体に憑き、精神面においても侵入をしてきたと?」

俺「まるで怪談のようですが、間違いはありません」

坂本「しかし信じられん話だな…確かにあの時の俺は変だったが」

俺「…奴はネウロイであると共に、人の精神を貶める力をも備えていました。また『この世界は俺の頭の中の出来事だ』と言っていたように侵略思考も高かったと思われます」

バルクホルン「そして私達も、気付かない内にそいつの催眠…いや侵食の手口に掛かっていたということか」

俺「もし俺が…あの時あいつに反抗出来ていたのなら、こんなことにはならなかった…」

エーリカ「まぁ、もういーじゃん。別に何にも無かったんだからさ。ちょっと記憶がトンじゃっただけだって」

ペリーヌ「中尉、あなたちょっとって…」

俺「俺自身も、この世界はあいつの中のものではないのかと半ば脅迫のように押し付けられ…生きていたくないとも一度は感じました、でもそれは違った」

夢でもう一人の『俺』に揺さぶりを掛けられたときのことを思い出す。

俺「あの時、ネウロイから俺を救ってくれたサーニャと皆を見て、どんな世界であっても、信じて生きてみようと心に決めました。この世界は確かに存在するから。たとえ一人でも…」

宮藤「俺さん…」

俺「すまない…みんな。でも、これを基に事件の原因である俺は、この基地から離」

宮藤「俺さん、体の方はもう大丈夫ですか?」

俺「…宮藤?」

宮藤「憶えていますか?私がお粥を作って持っていった時のこと」

俺「…あぁ、憶えているよ。俺が腹部に怪我を負ったときだったな」

宮藤「私言いました…皆を頼ってって…」

俺「……」

宮藤「俺さんは、私達の仲間なんですから」

俺「しかし…ここまで俺は悪態を…」

ミーナ「今回の事件は、証拠不十分、また全員がネウロイによる集団侵食、及び催眠によって、俺中尉の単独責任は取り消されました。つまり、転属は取り止めです」

俺「はい?」

シャーリー「またまたぁ、むりやり取り消したくせに」

ミーナ「シャーリーさん?」

シャーリー「はい」

ミーナ「したがって、俺中尉はここ、501基地の所属隊員であることを続行しますが、みなさん、異論はありませんね?」

バルクホルン「まぁ、そういうことなら仕方が無い。全員で罰を背負うしかないな」

坂本「まぁ俺がここに残れば、男性ウィッチに対する偏見の目を変える可能性もあるだろう」

シャーリー「あらためてよろしくな、俺」

ルッキーニ「やったぁ~!俺ー!」

俺「おっおいおい、みんな…そんなにいきなり事を進められても」

ペリーヌ「まぁ、少佐がそうおっしゃるのでしたら、仕方ありませんわね」

エイラ「今度サーニャに手を出したらタダじゃおかないからなー」

リーネ「また美味しいお茶を煎れますから、どうぞここにいてください、俺さん…」

俺「リーネ…」

宮藤「もう心配しなくてもきっと大丈夫だよ、俺さん」

俺「宮藤…って、お前。ははっ、上官に向かってなんだその口の利き方は」

宮藤「あっ…えへへ、すみません」

俺「…いや、でもいいさ。上官なのに、俺は部下に何度も助けられる情け無い男だ」

ミーナ「それでは俺さん、これからもお願いしますね?」

俺「………一つ教えてくれ、何でみんな、俺なんかのために…」

エーリカ「だから言ったじゃん」

俺の周りを見渡すと、救ってくれた彼女達の逞しくも優しい笑顔があった。

エーリカ「君のためだよ」


――


俺「…ありがとう」

この世界は、あの時の狡猾で理屈じみた存在、まるでもう一人の俺のような人体侵食型ネウロイが生み出したものかどうかは分からない。

しかしネウロイが数日前に消失した今、完璧な解明は不確かだが、この世界で俺は「生きている」。それだけで十分だ。
いや、不可解の全てはあのネウロイの侵食によって生じた幻覚、夢だったのだろう。

今までの生い立ちはしっかりと俺の胸の中にあるのだから。

男性ウィッチとして生まれ、入隊後、崇拝などではなく嫉妬や偏見を持たれ、各隊を転々としていた。
そういうことは起こらないと思っていた。しかし、想像以上に男の妬みは醜いほど深く、大きいものだった。
やがて隊の風紀が乱れると言う理由で上層部や女性ウィッチからも疎まれ、居場所がなくなっていった。

俺はただ、この世界を平和にしたいと思っていただけだったのだが、気が付けばただの厄介者になっていた。

しかし、この基地ではみんなが俺を認めてくれた。

心に巣突く悪夢からも、手を伸ばして救い上げてくれた。

これでやっと、俺は彼女達と心置きなく戦える。

この世界を平和にするために、彼女達とずっと。志を胸にして。


エーリカ「よかったね…俺」


その平和はきっと、俺と、


愛する彼女達の為だから――




――




サーニャ「…すぅ」

『俺』が「この世界」から駆除されたのは3日前のことだ。


――3日前、ハンガー――

俺『サーニャ…?』

サーニャ『』

彼女は口を動かした。しかし聞こえない、ましてや何かを話そうとしているのかも分からない。

すると彼女はハンガーのストライカーが置いてある格納庫を指差した。

俺『……』

振り返ると、サーニャのストライカーだけがある。

彼女は何も言わず、そのストライカーの方へ歩いていき、そして履いて魔方陣を展開させた。
武器格納箱からも装備であるフリーガーハマーが出現し、機械による前方へのスライドによって彼女の真横に設置された。

俺『どこ…行くの?サーニャ』

サーニャ『』

彼女は手を伸ばしフリーガーハマーを掴む。

すると片方の手で俺の手を掴み、ストライカーのロックを解除させて俺を引っ張ったまま空へと飛び立った。

俺『え――』


――ロマーニャ上空――


推薦BGM サーニャのうた


先程まで驚くほどに真っ白だった景色は、彼女に連れられて空へと飛び出した瞬間、一面の夜空に変わった。

彼女の手に引かれ、俺はストライカーを履いていないというのに、空に浮いていた。
下を見るともう基地は見えなくなっていた。アドリア海の上空を月に照らされながら飛んでいる。
不思議と寒さは無い。それは勿論「夢」だからか。それとも、彼女の魔力のおかげなのか。

顔を上に向けると、彼女の小さげな後姿が見える。

サーニャ『』

俺はその後姿に話しかけた。

俺『サーニャ…一体何処に行くの』

サーニャ「…あ」

先程まで聞こえなかった彼女の声が聞こえた。

俺『あっ…声、聞こえたね』

サーニャ「…連れてきてしまってごめんなさい」

俺『えっ…』

サーニャ「私と一緒に、夜間哨戒に付き合ってくれませんか」

夜間哨戒?

俺『…あ、あぁっ』

サーニャ「…ありがとう」

そう言って彼女は少し俯いた。その仕草を見た途端、俺の握る手の力が少し強くなる。

それに反応して頬が若干薄く火照った彼女の顔が、横目で俺を見る位までにそっと振り向く。

俺『あっ……ごめん』

何故謝ったのか自分でもよく分からない。ただ、今は必要以上に彼女の顔を見たかった。

サーニャ「…どうしました?」

俺『いや…別に何でもないんだ』

サーニャ「……」

俺『…ねぇ、サーニャ』

サーニャ「はい」

俺『俺と会えて、嬉しかった…?』

サーニャ「…えっ」

俺『全部分かってる…これも、今俺がこの場にいることも、サーニャも、存在も、全部俺の妄想だって…』

サーニャ「……」

俺『それでも…教えて欲しいんだ。俺と一緒で、良かった?こんな奴と…一緒で…』

サーニャ「…私」

俺『何て答えてくれるかも分かってる。あの時だってそうだった…俺がサーニャを押し倒した時も、嫌なはずなのに俺に従ってくれた…』

サーニャ「……あの」

俺『そりゃそうだよな…っ…どんなにキモくてカッコ悪かったって、認めてくれるのが俺ストSSの、俺の妄想の世界だから』

サーニャ「…私は」

俺『でも…俺が…泣きながら助けてって言った時は…そうだ、俺は変わりたかったんだ。抜け出したかったんだ…っ…こんな…生活』

サーニャ「……私」

俺『俺がっ…助けてって…言ったのは…』

サーニャ「私が助けようとしているのは、俺中尉のことです」

彼女の目が、いきなり鋭くなった。

俺『…は?』

サーニャ「あなたのことでは…ありません」

俺『…………………ええっ…――』


俺、中尉?

俺が、書いていたSSの、再現の為のSSの、主人公?

俺の、夢の中で重なっていた、妄想の産物?


サーニャ「――俺中尉はずっと、助けてと言っていました。誰からも遠ざけられ一人ぼっちだった人が、助けを求めていたんです」

俺『……それって、じゃあ…』

サーニャ「ネウロイに乗り移られても、誰にも助けを呼べない俺さんを、私は助けたかった」

俺『…ネウロイって……』

サーニャ「これより攻撃します。対象は…侵食方の…人型ネウロイ」

俺『な……何…まさか…俺が…』

サーニャ「やっと、あなたは俺さんと私達から離れてくれました。だから……撃墜します」

俺『そ……そん……な……――』


俺中尉は、俺が設定した自己投影するための「俺」だ。

それなのに、どうしてだ。なんで『俺』じゃなくて「俺」なんだ。
何で「俺」を助けようとするんだ。

『俺』だって、「助けて」って叫んでたんだぞ。

俺だって?ああ、「あいつ」も叫んでたのか?所謂「俺中尉」も。

「助けて」と。

同じ、「俺』だから?


サーニャ「……」

カチッっという、フリーガーハマーのセーフティーを解除する音が聞こえた。


ネウロイ。そうだサーニャは「ネウロイ」と言った。しかも「乗り移られて」とも。

乗り移られて、俺中尉が、誰に。いや、ネウロイに。

じゃあネウロイは、あぁ、あぁ、俺のことか?


俺『…さーにゃぁ…っ』

サーニャは掴んだ手をぱっと離し、俺は背中で滑空するようにゆっくりと落下していった。


ネウロイは、『俺』だったんだ。

俺が、ネウロイ。そして、乗っ取り相手は俺中尉。

俺中尉は実在する?


じゃあ、この世界は、

本当の「ストライクウィッチーズ」の世界?――


俺『あ…あぁ…ああああ……』

眼を瞑った。そしたらずっと、眠っていられるような気がした。

俺が夢と妄想だと思っていた世界は本物だったのか。
本当にストライクウィッチーズの世界に行けていたんだ。

でも、醜い奴は、ここで殺されるみたいだ。
俺はネウロイだから。勝手に自分の頭の中の妄想の世界だと決め込んでいた勘違い男。

「欲」の塊。


俺『さ……さようなら……サーニャ…』

じゃあ、ちょっとぐらい教えてよ。

俺と会えて、嬉しかった?

嬉しいわけ、無いよな。






――






サーニャ「……ごめんなさい』

サーニャは俺に向かって武器を構えたまま、そう呟いた。

俺『……えっ』

サーニャ「本当は…あなたも助ける筈でした、だって同じ、俺さんだから』

俺『同じ俺…』


いきなり彼女は武器を下ろして、落下する俺の目の前に近づいてくる。
プロペラ音が五月蠅いほどにまた大きくなった。

そして、俺を抱きしめた。


俺『…え…』

サーニャ「助けられなくて…ごめんなさい…』

俺『どういうこと…』

サーニャ「嬉しかったです…私達を、戦わせないようにしていたから、平和を願っていたから』

彼女の細い腕が、優しく俺を包み込んだ。

サーニャ「私達のために…戦おうとしてくれたから…』


一瞬だけ、白い風景が見えた――


『一番初めに書いたSSは何だったけか』

『そうだ、確か無駄に正義感が強い「俺」が主人公のやつだ』

『ウィッチとは最初、あんまり関わりを持とうとしない堅物、しかも非童貞設定だよ』

『あれ、結局完結させなかったな』

『「他人の為」だの「世界を守りたい」だの「目の前の現実(ネウロイ)と戦いたい」だの書いてて、なんか途中で飽きたから』

『なんていうか、虚しくなった』

『俺のリアルと比べた瞬間に』

『だけど、「俺」の台詞を書いてて思ったな』

『現実の『俺』は糞でも、「俺」はそれっぽい台詞を言えるんだもん』

『意外と書けるもんだな、本音は嘘だとしても、まぁ高が物語』

「それとも』

『…それとも?』

『なんだ、それともって』

『……』

「…それとも』

「それとも、本当は「目の前の現実と戦いたい」って本音で『俺さん』は思ってる』

「嘘じゃなくて、本当に』

「だって、その物語は『あなた』の文字として表すことが出来たから…』

『……』

『そんなわけないだろ』

『こんなニートに限って、そんなわけ――』


俺『そんなわけ……ないよ…』

俺は何となく、母親が泣きながら「自衛隊にでも入れ」と言った言葉を思い出した。

サーニャ「私達を…ネウロイと闘わせようとしなかったから』

俺『違うんだ…』

サーニャ「私達の平和を、願ってくれたから』

俺『だってっ……それはぁっ…』

サーニャ「…それでも、ありがとう。とっても嬉しかったです』

俺『………ごめん……さーにゃ…』

何故か謝ってしまった。
その涙が溢れそうな俺をサーニャは優しく抱きしめてくれる。

サーニャ「私こそ…ごめんなさい…』

腹の蚯蚓腫れのところが格段と痛くなってきた。しかし、痛みは気にならない。
彼女の暖かく小さな手が何度もさすってくれる。

俺は彼女が「助けられなくてごめんなさい」と言っていた言葉の意味を理解した。
正直、自分でも感じていた。でも、諦めていたんだろう。現実は嫌だから。外に出たくないから。
現実で生きていたいとは思えなかったから。

でも、彼女はそんな俺を助けようとしていたんだ、俺のために。

俺『…ううん……ありがとう、サーニャ…』

サーニャ「……』

俺『…もう…大丈夫だ…から…』

サーニャと見詰め合う。彼女はもう一度抱きしめ、俺の頬を撫でる。
そして彼女は俺を離し、再びフリーガーハマーを構えた。

サーニャ「……』

体が離れて落下する中、彼女に尋ねる。


俺『……………君は…本当のサーニャなの?』

サーニャ「…ううん、でも』


そのサーニャの後ろに、ストライクウィッチーズの原作者、原案者の姿が何となく見えたような気がした。


サーニャ「私は俺さんの世界にはいない…だけど、人との関わりの中にきっといるから』


彼女は最後にそう言って、引き金を引いた――




――




サーニャ『みんなとお友達になりたいです。そして世界中の人々が仲良くなれる世界、そんな世界が作れたらなって…』

サーニャ・V・リトヴャク、秘め声CDより――




――




――3日後、最後の体外離脱前、病院――

意識が朦朧とする中、俺を養ってくれていた祖父母の悲しい声が聞こえる。
眼球をゆっくりと動かし、その声の元を確認する。

「ごめん」と言いたかった。しかし声に出して言えない。

涙を流してくれる祖父母の姿によって、俺は前に見た夢を思い出した。
「ストライクウィッチーズ」の世界で、ベッドで昏睡している俺の傍へ、彼女達が駆け寄って声を掛けてくれる夢を。

その夢よりも、明らかに祖父母の声は、比べようにならないほど心に刺さった。

自然と涙が出てきて、「このリアルを感じたなら、もっと体外離脱の再現に拍車が掛かるぞ」とも思ってしまった。

ごめん、おじいちゃん、おばあちゃん。


――そっか。「夢」よりも、こんなに『本当』はリアルなんだ。


「私は俺さんの世界にはいない…だけど、人との関わりの中にきっといるから』


あぁ、そうだったんだ――


俺『ここ…だったんだ…』


俺は病院で、最後の体外離脱をする。


――


そして、俺は死んだ。

それと同時に俺中尉が存在する「ストライクウィッチーズ」の世界である、俺の夢の世界も消える。

全ては彼女が見せてくれた最後の幻影だったのだろう。死に際の俺に、救いである「ストライクウィッチーズ」の世界に本当にいたと信じさせるために。

最後に『俺』は、「俺中尉」そのものになれた。体外離脱によって。

それが彼女の優しさと、最後に与えてくれた慈悲だった――


――…さんっ――


俺「…んっ…」


――俺さんっ――


俺「…?」


サーニャ「…俺さん…俺さん」


俺「んっ…あぁ、俺、寝てたのか」


サーニャ「そろそろ…ミーティングが始まりますよ」


俺「あ…あぁ…」


サーニャ「やっと、起きてくれましたね」


俺「…そんなに…寝てたのか?」


サーニャ「はい」


俺「そうか…起こしてくれて…ありがとう、サーニャ」


サーニャ「……はい』


EDテーマ サーニャ・V・リトヴャク - 『twinkle star』


「ウィッチに不可能は無い」

俺ストSSを書くに当たって、これほど便利な言葉は無い。

何故なら「俺」を救ってくれるから。

じゃあ、『俺』は救ってくれるのだろうか――


俺は彼女に問いかける。


俺『俺は現実と戦える?こんな奴でも、辛くても生きていける?サーニャは俺を、助けてくれる?』


それに対して彼女は答える。


サーニャ『』


当然、彼女の答えは分からない。


でも、たとえ会えないとしても、


文字に起こさないとしても、


現実に存在していないとしても、


平和を願う、強く優しい彼女が俺に何と答えてくれるのか、


それはきっと、分かっている筈だから――










――










――『ストライクウィッチーズ』ロマーニャ基地、エイラとサーニャの部屋――

暗い部屋の中へ、ドアを開けて勢い良く駆け込んできたエイラは、クローゼットの下の棚を開けて何かをあさり始める。

エイラ『…あった!これなら電気なんてなくたって探せるぞ』

そういって、2本の針金を曲げた、所謂ダウジングマシンを取り出した。

エイラ『おっ、きた!』

早速何かを探知したようだ。

エイラ『ほぅほぅ、こっちか』

針金が揺れ動く方向へと歩いていく。
すると、どうやらサーニャが寝ているベッドへと向いているようだ。

エイラ『え?さっサーニャ?いや、サーニャのもっともっとむこう…だよな』

しかし針金は明らかにサーニャのズボンを指した。

エイラ『あっ!』

「違うよな…絶対に違う!…よな。でも…もしかしたらそうかもしれないから…」と思うように、エイラは動揺を隠せない。

エイラ『…はぁぁ…』

悩んだ末、サーニャのズボンへと手を近づける。
「ごくり」と擬音を頭の中で言い放ち、緊張した面持ちでズボンに手を掛けた。

しかしそれと同時にサーニャの使い魔の耳が生え、脱がせると同時に尻尾も生えた。
魔道針も発動し、何かに気が付いた声を出して、彼女は寝起きの顔のまま振り返る。

エイラ『あっ!ちっ…違うこれはぁ!』

そこには自分のズボンを脱がせようとしていた、あたふたするエイラ。

サーニャは、頬を赤らめた。


サーニャ『…はぁ……エイラ…』


どうやら彼女も、夢から覚めたようだ。


―おわり―


俺俺俺

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