「いよう、はじめまして。
俺は、瀬戸口 隆之(せとぐち たかゆき)。
ま、暇人だな…仲良くしてくれよ」(PC参戦者以外)
「ここにほんとにアレがいるのかねえ。
どいつもこいつも、地味な奴らばかりだが」(PC参戦者)
「なんだなんだ。
不景気な顔してるじゃないか、ええ?
そんなんじゃ周囲も不景気になる。
そういう時は、笑顔になってみるのは、どうだい?
少なくとも周囲は景気がよくなる。
ま、単に俺がお前さんの笑顔を見てみたいだけなんだが」
「幻獣って奴は、人間の弱点をついてくる。
だがまあ、それを言うなら人間だっておんなじだ。
どっちが悪質かなんか、俺にはわからんね。
なあ、幻獣は悪いと決め付ける前に、なんで悪いのか考えてみりゃ、
少しは世界はましになるって思いはしないか?」
「たまにはゆっくり歩いて、遅刻するのはどうだい?
お前さんは、なにか焦っているように見えるよ。
なあ、自分で自分を定義して、生きる範囲を狭くしてないか?
世の中、色々な解決法がある。
他人がいいって奴が、お前さんにぴったりだとは限らない。
なあ。
たまには足をとめて耳をすましてみろよ。
聞こえないか? 春は、もうすぐだぞ」
「人間は思ったより多くの事が出来る。
最適の正解が常識とは限らない。
なあ、本当に最適の答えを選び続ける人間って奴は…。
俺達から見て、常識人に見えるかな。
俺は、そう見えないほうに賭けてもいいね」
「んー。
いまいち暇だな。
昔は寝る暇もないくらい言い寄られていたんだが」
(もてそうだもんね/今は違うの?)
瀬戸口はガタガタ震えた。
汗を流す。
「あー、いや、まあ、なんだ。暇も、いいもんだ」
「昔は好きな人に逢えたら、幸せになると思っていたよ」
(違うの?)
「うん?
…ああ、いや…」
瀬戸口はガタガタ震えた。
汗を流す。
「すんません。やはり幸せでした…」
(そう…)
「でもまあ、それだけじゃいかんのだな。
でもまあ、前よりはずっとましだ。
俺は、のんびりやるさ。
千年待ったんだ。あとどれだけ待つのも、怖くはない。
…な? だからそんなに焦りなさんな」
「俺が今までで一番ショックだった話、してやろうか。
女の子のその顔にそっと触れて、頬が冷たい事を知った時は、ショックだった。
いや、世界中の女の子を暖めたいって思ったね。俺は」
(ふうん/馬鹿…)
瀬戸口はガタガタ震えた。汗を流す。
…いや、もちろん今はそんな事思ってないがね」
「戦車さえだせば、戦争に勝てるわけじゃない。
これ、戦車部隊にいた人間の忠告。
普通の戦車は地形による制限を受けやすい。
人型戦車は故障しやすい。
どっちにしても人よりでかいからあたりやすい。
装甲に護られてるって、言ったって、でかい弾があたりゃ話は別だ。
戦車だけ揃えりゃいいってワケじゃない。注意しなよ」
「やれやれ。こんな事だったら、希望号もってくりゃよかったんだよ…まったく。
ま、とはいえ田代だけじゃ心配っていう大将の言うことはわからんじゃないが…。
まったく、楽しい人生だ。ま、頼んだぜ。隊長さん」
戦闘開始時(メンバーに青の厚志がいる)
「んじゃ、やりますかね。
青の厚志配下、バラの騎士。
参る。」
「一つ言っとくが、俺の大将は強いぜ。
なんといっても、強くなるしかなかったからな。
あいつの彼女は自分の事を後回しにする事に関しては世界有数でね。
で、大将気づいたのさ。
彼女が幸せになるには、世界を幸せにしなきゃならないと。
ひどい恋愛もあったもんだ」(PC参戦者以外)
「こういう時は中村の作った飯が食いたいね。
俺は。そう思うだろ?」(PC参戦者)
戦闘開始時(PC参戦者以外)
「戦いって奴はダンスと同じさ。
一歩前に出たら次は後ろ、適当なところで回転、
予想外に動いて息を飲ませる。
自分のチャーミングなところを
生かしてやればいい。
簡単だろ? 実際簡単なのさ。」
「愛するよりも大切な事があるなんて、思うなよ。
愛する人と共に過ごす今日よりも大事な日は、愛する人と共に過ごす明日しかない。
時々、お前さんはそれがわかってないんじゃないかって不安になるのさ。
お前さんのことはわかっているつもりだが、だからかも知れんがね」
瀬戸口は、あなたの頬に手を当てると、あなたの瞳を見据えた。
「お前さんの目に映る導きの星へ行く旅へ、俺も付いて行ければいいんだが。
うん?
…ま、いわゆる愛の告白って奴だな。
俺くらいの猛者となると、色々な表現を覚えるのさ」
うーん。
なんで時々この人はガクガクブルブルするんだろう…。
(聞いてみる/尋ねてみる)
「…いや、まあ、その、俺にも弱点があるわけだ。
例えばだな…まあ、なんだ。
泣かれたりとか、泣かれながら胸を叩かれたりとか、翌日学校に出てこなかったりとか…。
笑うけどな、軽い冗談でそれやられたら、トラウマになるんだぞ」(PC壬生屋以外)
「…お前さんが泣くせいだろうが。
こう見えても女性を泣かさないのだけが俺のいいところだ。
そろそろ新記録達成も近いからびびってるのさ。
嘘だ、そんな顔しないでくれ…。
だいたいどうやれば笑ってくれるんだよ…」(PC壬生屋)
「昔、バカな男がいた。
世界を憎んで、でも死ねなかった。
目が覚めたのは、ほんの昨日。
それくらい最近のこと。…世界は優しいのさ。
そりゃそうだ。
彼女が愛した世界だもの。
俺はそれを、ずっと認めたくなかった。
結局自分が一番でいたいと思ってたんだな。
…ま、昔の話さ。昔はただの思い出だ。
今は、一時の腰掛だな。
大事なのは、これからさ。
俺と、お前さんの。だろ?」
「いいか、一つ、教えておく。
世界を救うのは、愛だ。力じゃない。
そしてお前さんの本当の敵は、目に見えるものとは限らない…。
絢爛舞踏の敵は世の中を不幸にするもの全部だ。
例えば運命とか、人の心に巣食う絶望とかな。
それを忘れてくれるなよ。
敵を殺すのがお前さんの仕事じゃない。
そんなのは俺達にまかせておけ。
お前さんの仕事はいつだって、敵の後ろにいるこの空を覆うほの暗いものと
戦うのが目的なのさ」
「…やっとわかった。
お前さんがそうなのか…。いや、驚いた。
昔と違って、違和感がないんだな…。
いや、それが技術の進歩って奴か。
相変わらず何にでも介入出来るんだな。
うん?
わからないならいいんだ。
わからなくたって、友達は友達さ」
「ああ、まってくれ。
教えてくれないか一つ。
昔の友達に、あるいは、そう思っているものに。
昔、お前さんみたいなものに問われた事だ。
…人は旅をするが、それはお別れをするためじゃない。
それで、あってるか?」
(たぶん)
「ありがとう。
俺は、その身体の本当の持ち主と同じくらい、お前さんの事が好きだよ。
また、逢おう。
たとえ俺が逢えなくても、俺の子孫が、逢おう」
(ご想像にお任せする)
「わかった。
一生かけて俺が正解だって、証明してみせるよ」
「……」
瀬戸口はあなたを抱きしめました。
(手を叩く/なに、いきなり)
「……いや、いずれお前さんとも、別れる事になると思ったら、寂しくてな」
(瀬戸口隆之ED)
その前日まではひどい戦いで、いや、我々の
戦闘は終わりときいても、ぴんとこなかった
んですよ。
その日も、翌日も、ずっと寝てました。
とにかく寝不足で、つらかったんです。
(108警護師団に
配属されていた学生兵の手記より)
あなたが目をつぶって、いなくなろうとした
その時に、誰かが窓を叩いた。
瀬戸口だった。
「いよう。まだいたな。よかった。
……いなくなるんだろう?
ひとまず平和に、なったからな。
……あー、いや、それで。
一人でいなくなるのも寂しいだろうと思ってな。
見送りに来てやったんだ。
嬉しいかい? 嬉しいなら、鮭のようにちゃんと帰って来いよ。
俺の胸の中に。
さあ、ヌルっと、ヌルっと」
ペキッ
「イテテテ。いや、こいつも最後と思えば、名残惜しいもんだ。
……じゃあ、な。
………………
……………………
…………………………
…………………………
……………………
………………
いや、どうした?
え? あと一回くらいデートするまでは居るって?
ああ。いや。そういうのは大歓迎だ。
……じゃあ今日は、ゆっくり遊ぶか」
最終更新:2008年10月16日 20:03