政治と歴史
中央山脈の南端、平均標高4000mの高原地帯を領地とする伯爵家。ラムダ帝国中央から見れば僻地に存在するために”辺境伯”と称されることもある。元来は独立した豪族であったがラムダ帝国の建国時にいち早く服属したために領地を保障されると共に爵位を与えられた。当主のみ姓であるパーネルヴァの前に「カム」という号を冠するがこれは伯爵の意である(例:ジョヴァンニ=カム=パーネルヴァ)。長い歴史の間に本来の領地の他にいくつもの荘園を領有していたのだが、先代パーネルヴァ伯が急死した際に後継者であったジョヴァンニは僅か2歳であったために本来の領地を除き全て没収されて現在へと至る。なお、現在の当主ジョヴァンニはラムダ帝国のプリンセススクールに留学中のため不在なので母親の「血霞の舞姫」フラーナが政務を代行している。
地理
非常に高い標高のため空気は薄く、年間を通して気温は10℃を超えることはない。1年のうち8ヶ月は5m以上の雪に閉ざされる極寒の地でありまさに天然の要塞だといえる。そのために農業はほとんど発展せず、かろうじて産業と呼べるものは酪農ぐらいのものなので出稼ぎに出るものが非常に多い。この地方の出身者は体格が非常に良いので肉体労働に重宝されている。鉱物資源にも乏しいが温泉が沸くので短い夏の間には湯治のために訪れる者が少なくないようである。
備考
例えるなら江戸幕府でいう所の外様大名に相当する存在。原則として帝国は領内に直接干渉することは無いが伯爵家も帝国の政権中枢に関与しない。だが、他国との戦争の際には帝国の指揮下で軍を派遣する義務を負っている。
データ作成者:MAD大門