【名前】フランチェスカ・フランクリーニ
【性別】女
【年齢】41
【性格】厳格にして苛烈ながらも、誇りと勇ましさを備えた軍人だった。
【容姿】黒い短髪と屈強な体格。使い古された紺色の軍服とコート。体の各所に凍傷などの古傷が刻まれている。
【神禍】
『終演・刻越疾壊(クアルト・ディザストロ)』
思想:命を燃やし尽くしてでも、成すべきことを成したい。

自身の時間流を加速させる。
残像すら生じる程の超高速移動を可能とする。
加速による爆発的な猛襲を行使し、超速機動によって他の神禍を次々に振り切っていく。
世界の時間そのものを加速させる訳ではなく、基本的には本体の時間流を加速させるのみ。

ただし能力を発動し続けることで、周囲の物質にも時間流加速が“侵食”されていく。
本体以外は時間流の加速に着いていけず、本体のみが高速移動の恩恵を受けることが出来る。
よって“加速の侵食”は本体以外のあらゆる生命や物質にとって致命的な負荷として襲いかかり、時間経過と共に破滅的な損壊・腐敗を齎す。

この能力の致命的な欠点は、加速が本体の肉体にも徐々に悪影響を与えていくこと。
能力を発動する度に肉体の寿命を削られていき、既に彼女の余命は刻々と迫っている。
『癒やしの力』を得られない限り、彼女は遅かれ早かれ死を免れない。

【詳細設定】
神禍の出現以降、辛うじて機能を保っていた国連が急設した『秩序統制機構』。人類史において最初で最後の国際機関による常設軍。
彼女はその最高戦力とされたイタリア軍人であり、十二崩壊の一角『魔王』ゲルトハルト・フォン・ゴッドフリートに勝てなかった女。

戦力も支援も全てが不十分な国連ヨーロッパ支部でその実力とカリスマ性を発揮し、部隊を率いて各地の紛争を鎮圧し続ける。
半壊状態だった祖国イタリアでは『最後の獅子(レオネッサ)』として称えられ、生き延びた国民や政府機関の間で神格化されていた。
彼女自身はあくまで厳格に振る舞い、粛々と任務を遂行し続ける人物だったとされる。

しかし人類の自滅因子たる十二崩壊の出現により状況が一変――世界は瞬く間に混沌へと進む。
民間出身の英雄である『勇者』達とも連携しながら対抗したものの、ドイツにて出現した『魔王』ゲルトハルト・フォン・ゴッドフリートの前に敗北。
部隊全滅によって『魔王』掃討作戦は失敗に終わり、彼女自身も重傷を負った。 

以後フランチェスカは消息が絶たれ、行方不明となっている。
程なくして国連ヨーロッパ支部が消滅したことで、彼女の生死を知る者は最早何処にも居ない。

しかし『最後の獅子』は、今もどこかに身を潜めているのかもしれない。
例え帰るべき部隊が壊滅し、もはや世界の破滅は避けられないのだとしても。
自らの戦いを再び始める瞬間を、彼女は虎視眈々と待ち続けているのかもしれない。

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最終更新:2025年06月08日 23:56