【名前】白鹿優希(しらか ゆき)
【性別】女
【年齢】25
【性格】普遍的な正義感を掲げる善人。テンションやや低め。なぜか「誰かが誰かを非難しようとする雰囲気」をとにかく嫌う。
【容姿】さっぱりした顔つき。黒色の髪をポニーテールにしている。引き締まった体型で、全球凍結の前の日本では体育系の大学に通っていた。
【神禍】
『不滅の前編(プレパリング・ショータイム)』
思想:私は正義のヒーロー。やれるだけのことをやる。
いわゆる変身ヒーローの姿になる。
「チェンジ」の掛け声と共に、左手首の玩具めいた銀色の腕輪のスイッチを押すことで、トナカイを彷彿とさせる意匠の白い戦闘スーツを全身に装着する。
身体能力が強化される他、これまた玩具のような見た目の剣や銃を武器にして戦う。スーツは耐寒性に優れていて、変身している間は極寒の環境も身一つで乗り越えられる。
日本人が見ればかつてテレビ番組で有名だった「戦隊ヒーロー」を想起するような姿だが、特定の部隊には所属していないこともあってか、本人は単に「ホワイト」と名乗る。
罪のない人々を守るため、優希は数々の禍者と戦ってきたが、自分より強い敵にはいつも苦戦の末に敗北してばかりで、殆ど勝てた試しが無い。
それこそが真価であることを、優希は自覚していない。
この神禍は「ヒーローが強敵と相対した時、惜しくも敗れるが無事に生還する」という状況を実現するものである。変身ヒーローの力は、計測用の目安として与えられているに過ぎない。
優希を上回る戦闘能力の敵に対して、戦闘中に限り自動的に発動。「ヒーロー相手に痛み分けの勝利になってしまい、トドメも刺し損ねる」程度を大まかな上限として、戦闘能力の制限を課す。
なお、集団戦を行う場合、それぞれの総合的な戦力をもとにして敵側に調整を施す。
高層ビルを焼き潰す炎熱や雷電を放つはずの神禍は、ホワイトの戦闘スーツにダメージを与えられる程度の出力に。
音速を超える運動能力を獲得するはずの神禍は、ホワイトの動体視力でなんとか追いつける程度の速度に。
どれほどの覇者であろうと弱体化させ、それでも敗れた優希の戦いは「次回へ続く」ことになる。
【詳細設定】
「総統」と呼ばれる禍者の率いる一団によって、僕の故郷は滅ぼされようとしていた。
仲間を見捨てて逃げ出した僕に、今更戻る資格など無いとわかっていても。生まれ育った故郷への想いを振り切ることができず、僕は再び足を踏み入れていた。
憎き総統と配下の三人、見覚えのない「白い戦士」が戦っていた。
珍しく総統自ら参加していた戦いは、白い戦士の劣勢で、着実に追い詰められていく。
……総統は、格下相手に手加減をして甚振るような気質だったか?
そんな疑念など、些細なことだった。
手にした槍に、祈りを籠める。最も得意な戦法、一点突破の構え。狙うは総統ただ一人。
どうせ失い損ねたこの命だ。最期くらい、正しく誰かのために燃やしてやろう。
……結末は、予想もしない形で僕の覚悟を裏切るものだった。
重力の防壁で容易く阻まれるはずだった一撃は、勢いよく突破。総統の頭蓋を、呆然の表情ごと粉砕した。
数多の命を踏み躙った巨悪である総統の、あまりにも呆気ない死。
その場の誰もが立ち尽くす中、次に動いたのは白い戦士だった。僕の姿を一目見て、背を向けて逃げ去っていく。
僕を新たに現れた第三勢力だと勘違いし、これ以上は流石に戦えないと判断したのだろうかと、辛うじて納得した。
白い戦士の素性を知ったのは、町で生き残りの一人から話を聞いた時のことだ。
「白鹿優希」という日本人の女性で、人助けをしながら各地を巡っていたという。
かつて
サンタクロースを名乗る運び屋と一緒に行動していた時期があり、その時に海を渡ってきたとのことだ。
一緒に戦うと名乗り出てくれたのは嬉しかったが、その後の関係が必ずしも良好ではなかった。
住民と共に総統の手先を迎え撃ち、結局負けて一人で逃げ帰ってくる。そんな顛末を何度か繰り返すうちに、住民の一人が彼女を非難した。恥知らず、と。
その直ぐ後で総統自ら出陣したという報が入り、彼女は一人で駆け出してしまった。結果的に総統の討伐こそ叶ったものの、彼女自身が成し遂げた功績ではなく。
ごめんなさい。でも、やれるだけのことはやったんです。
自らを宥めるようにそれだけ言い残して、既に町を去ってしまったという。
僕と彼女の二人がかりで総統を倒したのだから、せめて彼女を認めてやってくれないか。
ささやかな願いを伝えながら、ついに一つの言葉も交わせなかった白鹿優希に思いを馳せる。
貴方は今も何処かで、独りきりのヒーローとして戦っているのか。
世界を救えるほど強くあれず、己の弱さを補えるだけの「戦隊」を結成することもできずに。
最終更新:2025年06月12日 11:33