【名前】ノース・スプリンジャック
【性別】女性
【年齢】49歳
【性格】苛烈で容赦ない。敵にも味方にも妥協を許さない厳格さと冷酷さを併せ持つが、内心では自分にしか聞こえない声で「もっと優しくあれ」と常に呟いている。信念は強いが、決して不動ではない。
【容姿】切り揃えられた銀灰のショートヘアに、鋭く跳ねた眼尻。寒冷地仕様の軽量戦闘服に身を包み、腰にはナイフ、銃火器、そして音もなく作動する携行式スレッジ(重鈍な打撃武器)を下げている。傷跡はすべて隠しているが、首筋に古い銃創の跡がある。

【神禍】
『運命、秒読み(テン・セカンズ・オブ・サイレンス)』
信念:「間違いを、繰り返さない」

10秒先までの未来予知が可能。
肉体的な反射能力ではなく、“最も確率の高い未来”を予測する冷静な判断力を神禍が補完している。
ただし、未来の情報に依存しすぎると信念が鈍り、予知の精度が下がる。
神禍の本質は「後悔と修正」であり、己の過ちを先に知り、それをなぞるか否かを選び直す能力とも言える。

【詳細設定】
ノース・スプリンジャックはかつては北米某所の外資系企業で働く平凡なOLだった。
日々のデータ整理と上司の顔色に追われ、人生は「間違いなくこのまま終わる」ものだった。
そんな彼女の人生が一変したのは、全球凍結の夜明け。
社会は崩壊し、都市は廃墟と化し、政府も秩序も人間関係もすべて凍え死んだ。

最初の冬を越えるまでに、ノースは婚約者を失い、飢えを知り、そして自分が「誰かを殺せる人間である」と知った。
生存のための殺害、それを正当化するまでに時間はかからなかった。

その後、混乱の中で発生した武装商団“ピクシーズ”にスカウトされ、暗殺者として再教育を受ける。
都市と都市の間を命がけで物資輸送するこの組織にとって、重要なのは「裏切り者の処理」だった。
ノースは、敵だけでなく味方の粛清すら淡々と請け負い、5年を生き延びた。

現在も“ピクシーズ”に所属し、移動商隊の護衛・工作・粛清を請け負っている。
移動商団は氷原を越えて都市間を繋ぐ数少ないネットワークであり、彼女はその影に潜む「矛」として機能する。任務の合間には“凍結前の地図”を独自に収集し、かつて自分が働いていた企業の跡地や、失った人々の痕跡を静かに巡っている。

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最終更新:2025年06月07日 23:23