ETH

ETHとはElectric Train Heatの略で電気暖房装置のことである。後年は暖房だけでなくそのほかの電灯や厨房機器などのサービス機器や冷房やファン、換気装置といった空調機器などにも使用されるようになったことからElectric Train Supply(ETS) と呼ばれるようになった。

概要

SL時代に使用されていた蒸気暖房に代わるもので、機関車から暖房・電灯・換気用の電源を客車に供給するもである。北米ではヘッドエンドパワー(HEP)とも呼ばれる。
機関車からは800V~1000V、400Aないし600Aの単相交流または直流電源、または1500V・800Aの単相交流電源が供給され、一般には各車に装備された電動発電機(MG)で降圧の上使用する。
HSTは機関車から415Vの三相交流が出力されていてMGを介さず直接機器を動作させている。その為HST用のMk3は通常のバッファ付きのMk3客車との互換性はない。
対応していない機関車がけん引する場合にはGenerator Vanなどと呼ばれている電源車を連結し運転することがある。電源車には事業用のABD****といった番号を振られた、Mk1のBGまたはBCKを改造した車両や機関車を改造した車両があり、模型で再現する場合にはそれらを使用できる。

関連項目

HEP
最終更新:2019年01月27日 18:01