[名前]名護屋河鈴蘭(なごやかわすずらん)

[出典]お・り・が・み

[性別]女性

[年齢]16(参戦時期時点)

[立場](参戦時期時点では)一般女子高生、元伊織魔殺商会メイド、聖女候補、魔王候補

(物語終盤や続編などでは)初代聖魔王、伊織魔殺商会会長兼影の総帥兼メイド長

[一人称]私

[二人称]あなた、名前にさん(年上)、ちゃん(同年代以下女性)、くん(同年代以下男性)付け、ご主人様(高瀬)、お母さん(すみれ)、親しい相手(カッコなど)やその他一部(リップルラップル、イワトビー、ドクターなど)は呼び捨て・おまえ、先輩(翔希、真琴など。区別する必要がある際は苗字+先輩)



『お・り・が・み』の主人公兼ヒロイン。
 親に捨てられ孤児院で育ち、引き取った親戚からたらい回しにされた挙げ句、借金二十億円背負わされた不幸な少女。彼女が悪の組織〈伊織魔殺商会〉の会長、伊織貴瀬にメイドとして借金分働かされることになるところから、『お・り・が・み』の物語は始まる。
 実は鈴蘭は『神殺し四家』の本流“名護屋河”の長子であり、捨てられた理由は母親が辛い宿命から逃れさせようとしたためだった。その出自から稀有な『十五の負位置の魔導力』を持つ者として、光側からは聖女候補、闇側には魔王候補と目されている。その力のために伊織貴瀬により“裏の世界”に巻き込まれ(借金云々は実は口実)、事態の解決に関わった。最後には貴瀬が見つけてくれた実母のすみれと再会して普通の生活に戻ったのだが、部下に恵まれない貴瀬は使い勝手の良く、また指示通り自分を「ご主人様」と呼ぶ鈴蘭を気に入って、再び部下に勧誘しようと画策していた……というのが、クロスロワ参戦までの原作での出来事である。

 薄幸の境遇だが性格は明るく元気があり、説明抜きで覚醒剤の取引現場に金と現物を奪いに行かされた程度で、帰って来ると「かっかかかかかか覚醒じゃいじゃないですか! 覚醒じゃいじゃないですか!」などと可愛らしく涙目になる一般人ポジションのツッコミ役……だった。

 だが原作が進むにつれ様々な事実と直面、精神的に成長し、今ではラスボス相手に「所場代払うのイヤならその心臓にどれだけ毛が生えてるか、今ここで見てあげようか?」などと平気で言い出す、初期からは想像もできない御方へと変貌した。こうなった後の彼女はファンから総帥の名で親しまれ、今も『レイセン』でその勇姿を読者にお見せしてくれている。
 一方でそうなる前、初期鈴蘭は林トモアキ先生の作品の中で一番ヒロインらしいヒロインだったのにどうしてこうなったと嘆く声も多く、その頃の彼女を儚んだファンから初期鈴蘭は一巻当時の姓名より吾川さんと呼ばれている。
 本ロワではそんな吾川さんな時期からの参戦のため、読み手の方より「誰だこの鈴蘭www」といった感想が出る事態を招いている。

 原作において、最終決戦を制した彼女は「死んだ人々を生き返らせた聖女であり、光と闇の戦いを終わらせた前代未聞の魔王」として“聖魔王”の名で呼ばれることになる。
 全て終わった後は普通に高校生として生活し、貴瀬が裏の世界から足を洗って普通に企業を起こしたこともあり裏の世界との交流はほとんどなくなった……が、高校卒業後、慣れない表世界の経営で倒産寸前だった貴瀬の会社に乗り込み、乗っ取りを宣言。貴瀬と再び『悪の組織』として“楽しい”闇の世界に戻って行った……

 後に彼女は己の後継者を見つけ出そうと“聖魔杯”を開催し、それが『戦闘城塞マスラヲ』の物語へと繋がって行く。

 マスラヲでは前作の経験から“楽しい”ことが大好きで“悲しい”ことを嫌い、世界を変えたのにまだ世の中には悲しいことがある、それならもう一度変えてやるとして、世界を律する権利を求め自身も“聖魔杯”に参戦、主人公である川村ヒデオを敗退させるほどの活躍を見せる。
 力を失ってもその人格から聖魔王として慕われ続けており、ヒデオからも尊敬されている。反面、過激過ぎる性格になってしまった故か恋愛対象としての人気は低く、言い寄る男は皆無である。

『ミスマルカ興国物語』には直接登場はしないが、初代聖魔王の名前は度々登場。また、彼女が作ったと思われる人魔平等(人も魔人も平等に)を謳った『スズラン協定』という言葉も存在する。

[身体的特徴]

 黒髪黒瞳だが、魔導力を使用する際は目が赤くなる。「背中と胸の区別がつかない」などとバカにされるが、それを言った張本人が実際に揉んだところ「着痩せするタイプ」らしい。しかし妹にも負けている。要するにぺったんこ。ファンからはもはや定番ネタ扱いだがTPOを考えましょう。まあ実際にはやはりあるらしい(ヒデオ談)。
 初期は「可愛い」と普通に評されていたが、いつの間にか美少女扱いされなくなった。しかし母は美人で妹は美少女、鈴蘭は彼女達とそっくりな顔立ちなので美形であることは間違いないと思われる。などと言っていたら本編でも改めて可憐だの美少女だの可愛いだの魅力的だの言われ始めた。

[性格]

(この時点では)明るく元気で優しい。泣き虫だが巻き込まれた状況が悪いだけにも見える。やや受け身な姿勢だが、最終的な意志の強さはある。

[能力]

 参戦時期時点では神殺し本流・名護屋河として受け継いだ莫大な魔導力(と、改造手術による後遺症での身体強化)という潜在的な能力しかないに等しいが、それを扱えるようになると作中上位クラスの能力を揮うようになる。
 具体的には、各身体能力の強化・透視能力などは当然として、予備動作なし・発動ラグなしでの空間転移程度は意識せずともやってのける。生半可な者では使用すれば消滅してしまう神器“魔王の見えざる手(タキオン)”も苦もなく連続使用(魔導力で作った不可視かつ光速、射程不明だが遠大のロケットパンチの発射)可能。最終的にはアウター並の不死となり、さらに十五の負位置の魔導力のおかげで次元や時間を越えた耐性無効の攻撃も可能となった。また、セリアーナやマリーチなどの使用する精神面に作用する力に対して言えば、アウターや一部の聖四天さえも超える耐性を見せている。
 この辺りの能力は、名護屋河の当代となるべく修行を受けた妹の睡蓮からしても、その域を軽く越えた業らしい。
 原作のラストでそんな荒業を可能とする魔導力を、ある願いの為に失って普通の人間戻ったが、それでも後日修行の末に一般的な魔法、さらに神殺しの業である“炎獄”を新たに身に着けていた。このことから、鈴蘭が持っていた力(=失った力)は本当に名護屋河の力だけだったのか、若干の疑問が残る(※この疑問について、公式では特に言及されてはいない)。
 ちなみに原作終盤から続編についてはアサルトライフルを愛用するようになったが、射撃の腕前はそこまで高いわけではないと思われる。

 また引き取られた先々で小間使いとして扱われたこともあったため、料理や掃除も年並み以上にこなせる模様。



以下、クロス・バトルロワイアルにおけるネタバレを含む


+ 開示する

名護屋河鈴蘭のクロスロワにおける動向

初登場話 001:聖魔王 時を越えた出会い
登場話数 1
スタンス 対主催
死亡話


キャラとの関係

キャラ名 状態 呼び方 二人称 関係・認識 初遭遇話
伊織高瀬 友好 ご主人様or
(稀に)高瀬さん
ご主人様、(怒った時)たぁくん 悪人、恩人、主人 未遭遇
長谷部翔希 友好 先輩、長谷部先輩 先輩、長谷部先輩 憧れの先輩→バカ、勇者
みーこ 友好 みーこさん みーこさん メイド仲間、優しい人
ヴィゼータ 友好 カッコ カッコ、おまえ 友人(ただし参戦時期の都合より、
友人のカッコ=ヴィゼータとは
知らない)
名護屋河睡蓮 まだ認識なし 睡蓮 睡蓮、(喧嘩時)妹、おまえ 姉妹(参戦時期の都合上未認識)
白井沙穂 友好 沙穂ちゃん 沙穂ちゃん メイド仲間、ちょっと危ない子
川村ヒデオ 一方的に
危険視中
ヒデオくん(ただし、
ロワ内ではまだ不明)
ヒデオくん、(敵対時)おまえ
(ただしロワ内では不明)
仲間、(ロワ内では)警戒対象 001:聖魔王 時を越えた出会い
トコモン 友好 トコモン あなた、トコモン 仲間・保護対象



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年02月26日 20:14