[名前]川村ヒデオ(かわむらひでお)
[出典]戦闘城塞マスラヲ
[性別]男性
[年齢]20
[立場](参戦時期時点では) 聖魔杯敗退者、引きこもり
(物語終了後や続編などでは)二代目聖魔王(=魔眼王)、宮内庁職員
[一人称]僕
[二人称](年下や精霊など)呼び捨て、あなた、君、(同年代以上の相手)名前+さん、(岡丸、アーチェスなど)氏、(高瀬)社長、(レッドフィールド)大佐
『戦闘城塞マスラヲ』の主人公。
人間と、人間以外の自律した意志を持つパートナーの二人一組で行われる世界を律する権利を巡る大会、“聖魔杯”にコンピューターウィルスの精霊という特異なパートナーを引き連れ、最後に会場入りした男。その視線だけで人を殺せそうな鋭い双眸には、神殿協会の預言者だけが持つはずの“未来視の魔眼”を宿しているとも言われ、大会でも一目を置かれる存在。その正体は謎に包まれているが、どんな状況にも動じずに的確な判断を下すことから、数々の戦場を潜り抜けて来た殺し屋だという説も存在している……
……だが実はそれは、全て彼の容姿から生まれた勝手な憶測に過ぎず、その正体は何の特殊能力も特異な経験もない、およそ常人並み以下のヒキコモリである。
高校卒業後、就職活動のため上京したは良いが、余りの目付きの悪さに志望した34社全てに書類送検段階で落とされ、親からの仕送りも止まり食料の備蓄も絶え、ビニール紐で首吊り自殺を試みるも失敗。新たな方法を探す途中に電子の精霊である“Will.CO21”(通称ウィル子)に出会い、彼女に流されるがままパートナーとして“聖魔杯”に参加。
勝負方法は何でもアリなルールを活用し、プロの軍人や世界を救った元勇者が威圧感を感じるほどに恐ろしい目つきと、生来の鉄面皮を生かしたハッタリと機転で勝利を収めて行った。気づけば優勝候補と目され、前述の勝手な噂が流れ始めるも、それさえ武器に(というか他に武器がないだけだが)勝ち進み、気づけば周りから一目置かれるように。
しかし前作『お・り・が・み』の主人公である
名護屋河鈴蘭に敗北を喫し、魔眼などの噂が全て嘘だったことが周囲に発覚。さらにはこの敗北にアルハザンの首領アーチェスを巻き込んで、彼までも“聖魔杯”から敗退させてしまったがためにアルハザンの怒りを買い、ウィル子と離れ離れにされた上で地下深くに監禁されることとなった。
鈴蘭に敗北した後、自身の全てが騙りでしかなかったと痛感し、また当初の目的である自殺願望に心を囚われていたが、同じく地下に閉じ込められていたかつての強敵、ジョージ・レッドフィールドの言葉や周囲の支えもあって立ち直る。
そして自分を探していたウィル子や、魔殺商会といった仲間達と協力し、同じく地下に囚われていた者達を率いて脱出を試みる――というところでヒデオはクロスロワに参戦させられた。
原作ではその後、これまでの全ての状況を逆手に取って真の“未来視の魔眼”を演じ切り、アルハザンの野望を打ち砕きながらも敵味方の一人の犠牲者も出すことなく事態を収束させ、またある者から「自分が望む未来へと、現実を導いていった意志の力」こそが“未来視の魔眼”であると評された結果、敗退者でありながら事実上の二代目聖魔王、魔眼王となる。
その後は、電子の神となり天界に身を移したウィル子に世界を任せ、自身は諦めず前に進み続けること、命の素晴らしさを実感したことで、改めて精一杯生きることを決意。就職活動を再開したが、原因である目付きが改善されていなかったためまたも全滅しヒキコモリに戻った。
…………だが、鈴蘭の勧めで受けた公務員試験で、年中人不足のオカルト専門部署・宮内庁神霊班に見事採用。そうして川村英雄(ヒデオ)の物語は、『レイセン』へと続いて行く――。
レイセンでは職務内容の余りのヤバさに出勤拒否でクビを図るも、翔香と睡蓮に出社を強制される“聖魔杯”と大して変わらないような日々を送っている。
『ミスマルカ興国物語』では二代目聖魔王は“未来視の魔眼”を持っていたとされている。
登場キャラのほとんどがぶっとんだ性格をしている林トモアキ先生の作品の中ではかなりと言っていいほどの常識人。そのため普段は周りの人間に振り回されてばかりである。
そう、普段は。
日常パートではツッコミ。シリアスパートではかっこいい姿を見せる彼だが、いざ彼自身が(主にレイセンで)はっちゃけると割と普通以上に変態である。ていうか作中屈指の変態紳士と化すことも多々ある。
また、酒が入ると電波と化し、ヒキニパ神のシンパとなる。この状態になると普段はヒデオを振り回すウィル子やノアレも手がつけられなくなる。というかドン引く。
[身体的特徴]
まず目付きが悪い。とにかく目付きが悪い。そして(本人はどれほど驚いていても)まるで表情の変わらない鉄面皮。美形ではないらしいが、スーツは似合う(黒社会的な意味で)。
身長は人並みと思われるが、痩せ気味。以前はパンチで卵の殻を割るのが精一杯と言うほどの虚弱体質だったが、アルハザンに囚われ強制労働させられていた間にある程度は鍛えられたらしいので、身体能力参加者最弱候補からは抜け出したと思われる。
[性格]
郵便配達にも緊張する対人恐怖症で無気力で冷め切っている。またヒキコモリだけあって普段から自分の世界に籠もりがちで、そのためか危機においても他人事のように冷静。だが根が善良なお人好しなのと、自己肯定の弱さ来る自己犠牲の精神からか、逆に他人の危機には身を呈して助けに行き、また自分のこと以上に心配する。意外と頭の回転が速く、機転とハッタリで幾度も窮地を乗り越えている。ヒキコモリらしくたどたどしい喋り方が特徴的。
ややオタクでもあり、リアルが充実している人間に対しては黒いオーラを発している。だがどちらかというと社交的な女性が好みのタイプのようである。
第五巻で自殺願望から回復する際の出来事から、命は奇跡という価値観を持つようになる。
[能力]
特にない。しかし、人外すらビビらせる目付きの悪さは一種の精神攻撃と見なしても良いのかもしれない。
以下、クロス・バトルロワイアルにおけるネタバレを含む
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開示する |
川村ヒデオのクロスロワにおける動向
キャラとの関係
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最終更新:2013年02月26日 20:55