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RY9 - (2009/11/16 (月) 19:09:20) のソース
*RY9 また来てね 藤野はヴァーチェを攻撃に出撃させる。 「…5点、受けるわ」 「よし!ターン終了!」 「私のターン!ドロー!配備フェイズ、G出して内憂外患をプレイしたいけど?」 「オッケー。でも残念、加速する狂気は出た後!これで!」 グロムリンは手札に戻る…。 そして攻撃に出なくても、次のターンにハンガーからセブンソードが帰ってきて両面5点アタック…。 「本国確認いい?」 武志が口を開く。ザク美ちゃんは薄くなった本国をすぐに数えて「…5」と言った。 終わった。グロムリンの攻撃力が、一撃で武志の本国を削れる値だとしても、内憂外患が優れたカウンターだったとしても。 …加速する狂気が刺さったわね。 「ダメージ判定ステップいい?」 ザク美ちゃんが不意に口を開いた。 「いいぜ?」 「あなたはもう死んでるわ!このカードでね!」 ザク美ちゃんは高らかに言い放ち手札からカードを出した!! 「大儀においてのカードをプレイするわ!!」 「ちょ!まじかよ!」 緑の自軍ユニット廃棄して、その格闘値だけ敵本国にダメージを与えるカードだ!! 「負けました」 武志は状況を飲み込むのが案外早かった。 「「ありがとうございました」」 頭を下げる二人。 「ほら、やっぱりぼこぼこだったじゃん♪」 「うっせ!」 ××× そのあとも、あたしたちは対戦相手を変えるなりデッキを変えるなりで遊んで、気付けば夕方だ。 「さ、少年少女諸君。そろそろ終わりの時間だな」 対戦を終えてカードを集めながら、公旗があたしたちに言った。 「もうそんな時間か」 ゲル男さんも時計を見てそういった。 「えー もう終わりー?」 「うーん。そうみたい」 車は公旗が出してくれてるんだし、ここでごねてもしょうがないか…。 「また来てね」 ガン太くん言葉に武志は握手で返す。 「じゃあねー」 ザミ美ちゃんが手を振る。あたしは笑って手を振り、扉に手をかける。 カランカランという鈴の音と共に、扉が開く。涼しい外の空気が肌にあたる。 「さ、帰ろうか」 公旗が車の鍵を開けながら促した。 あたしは去り際に振り返り、見上げる。 「キリマンジャロ」 あたしの口から出る言葉。 このカードショップの名前。 「行くぜ?」 「うん♪」 車が発進する。帰りも高速かな? そんなことを考えながら、あたしはシートに身を沈めた。 行きも寝たのに…なんか眠たい。 でも、いい夢が見れそうだ。 おわり ----