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#48 - (2010/04/14 (水) 12:59:09) のソース
*#48 4番隊組長見参! 「えっと…ここまでやったら普通のルールと同じでいいんだよね?」 じゃんけんしながら詩織が聞く。 「うん、普通でいいよ~。覚えた?」 「まぁまぁ。細かいとこは聞くね」 対戦相手だけどね…。 さ!勝ったあたしの先攻! 「配備フェイズ、赤基本Gを出して…このカード!」 1パック目で手元に舞い込んで、あたしのデッキの道しるべ的な役割を果たしたカード。 まさか初手とはねっ! 「スピードキング!攻撃ステップに宇宙に出撃するわ」 「う、うん」 ゴメンね、なんかいきなりで。 でも引いちゃったし~。 「何もないから…3ダメージ?」 「うん。そういうこと」 詩織は確認しながら本国を3枚捨て山に送る。それを見て、あたしはターンを終了した。 さーて、詩織は何色をピックしたのかな? 「えっと…配備フェイズ、黒の国力を出してターン終了」 「はいよ~♪」 黒かぁ…普段使うカードもないから、思い当たるもんないわ。 あたしはドローフェイズに入り、ドローする。 「配備フェイズ、赤基本Gを出して、ターン終了」 「あれ?そのカードはリロールしないの?」 ターン終了を聞いた詩織が、あたしのスピードキングを指差して疑問の声を上げる。 むふふ、よく聞いてくれました。 「このカードはね、リロールフェイズの規定の効果で起きられないの」 「え…じゃあ使い捨て?」 「ご心配なく♪”このカードは”だから、キャラクターとかのセットカードがセットされてれば、そのカードが起きるのに合わせて起きるから大丈夫!」 自慢げに言うあたしに、詩織は首をかしげて「なんか難しいね」と言った。 そりゃそうよね…ガンダムウォー語とかいわれるくらいだし…。そして、肝心のセットカードが引けてないからどこが大丈夫なんだと、自分。 「ドロー。赤の国力を出してターン終了」 詩織は何気なく、赤のGを出す。うわっ、かぶった。 たしかに、8人でやって紫除いて6色しかカードの種類ないんだから、当然といえば当然か。 そう思いながら、あたしはターンを開始する。 「ドロー、お。配備フェイズ、白基本Gを出して極秘調印式をプレイ」 「ごくひちょういんしき?見せてもらってもいい?」 「どうぞどうぞ♪」 コマンドがプレイできなくなる代わりに、帰還ステップに手札を1枚切って2ドローできるオペレーションだ。 あたしのデッキの中で、たぶん一番性能のいいドローカード。 「じゃあ帰還ステップ、調印式で1枚捨てて2ドロー、ターン終了よ」 「なんかずるい感じだね、ずっと手札増えて」 詩織は笑って言う。初心者なのに、ドローがちゃんと”得”だって考えられるんだ…。 あたしなんか、始めた頃は密約って相手に使うもんだと思ってたくらいなのに。 「まあね~じゃんじゃん増えるよ♪」 詩織はドローして黒Gを出す。2色なのかな? 「えっと…内部調査、出すね?」 「おっけい。ドローの質で対抗ってわけかぁ…いいカード持ってんじゃん」 詩織はそれでターンを終了する。 さーて、そろそろ追加でユニットが欲しいぞ、と。 「ドロー、おし!配備フェイズ、ギラドーガ(シュツルム・ファウスト装備)をプレイするわ」 「うん」 「攻撃ステップ、このカードの特殊兵装の効果を使用!」 あたしは捨て山の上のカード3枚を見る。ないね。 調印式を使ってターンを終える。このカードに専用の兵装が付けば、ユニット戦ではかなり強いんだけどな…いかんせんデッキに入れてる枚数が問題よね。 「あれ?特殊兵装のルールは大丈夫なん?」 「うん、前に京ちゃんと”お弟子さん”の対戦で見たからね」 ほう。おぬし、一回見ただけで覚えたとな? つかお弟子さんとかwどんな言い方よ。ただのエロガキだっての。 「じゃあ内部調査を使った後にドロー、配備フェイズ、赤基本Gを出してユニットを配備するよ~」 詩織は手札から、ユニットを出す。 …ゼクアイン(ファスト・サイド機)?あぁ、21弾にいたっけねそういうの。 「うーん、ターン終了」 詩織は少し手札を見た後にターンを終了した。 何かあるのかな? あたしはドローして、赤Gを出す。 「ゾンド・ゲーをプレイ。さーて…あのユニットは交戦にバカ強いから守っても無駄そうかな?ギラドーガを宇宙に出撃」 あたしは特殊兵装がスカったのを見た後に、ギラドーガを出撃させる。 特殊兵装を起動するのもタダじゃないから、次からやめようかな…調印式やってれば自然に引けそうだし。 「えっと…なぶり殺し」 「え?」 可愛い顔して何汚いこと言ったんだ、とあたしは思わず聞き返す。 どうやらコマンドカードの名前だ。敵ユニット1枚に-1コインX個乗せる奴。この場合、当然Xは2か。 「なんでもない~。了解、じゃあギラドーガは破壊で」 「うん、ごめんね」 「いや、なんで謝るのさ。ゲームだから、いいんだよ」 あたしは手を振りながら言った。 さて、ユニットの殴り合いでは五分だったけど、コマンドで焼かれたかぁ…調印式がそろそろ引っかかるわね。 「調印式使って…ターン終了よ♪」 「うん」 あたしは今手札に来た2枚を見ながら、上機嫌でターンを終える。 詩織はドローして、赤Gをセット、そしてさらに手札に手をかける。 「ゼクアインにルイード・レゾナンスをセットするよ」 「…お?」 詩織はそのまま、そのグループを宇宙に出撃させる。 「じゃあ何もないから5点受けるね」 「うん。えっと…この補給って自分の乗ってるユニットにも使えるの?」 詩織はルイードに書いてある、「補給(1)」を指差しながら言う。 「うん、艦船を持たないユニットに使えるから、自分にも使えるよ」 「ありがと、じゃあゼクアインに補給を使ってターン終了」 …あれ?なんかこの状況まずくない? 事実上ずっと立ちっぱの5/2/5のゼクアイン、交戦中になったらさらに+2+2+2。生半可なダメージも効かないときた…。 「ドロー…でもこのカードなら対応できる!(…かな)」 あたしは手札からユニットを出した。 つづく ---- [[前へ>#47]] / [[SeasonTOP>あたしのガンダムウォーSeason2]] / [[次へ>#49]] ---- txt:Y256 初出:あたしのガンダムウォー 掲載日: 更新日:10.04.14 ----