ATAGUN@Wiki内検索 / 「的場剣治」で検索した結果
-
的場剣治に変革が
...。 俺は的場剣治。この先、どうなるかはわからない。 だが、俺は忘れない。ガンダムアストレアを。そして奴らが残した数々の戦いを。 「フッ…とばっちもいいところだ」 俺は荷物を持って部屋を出た。 最後の舞台へと―。 9/18のデュアルカードのルール改正発表直後に書いた短いの。 -
的場剣治
マトバ ケンジ PROFILE 年齢:18 性別:男 1991年生まれ 獅子座 O型 好き:キャベツ 外伝 嫌い:レタス 趣味:映画鑑賞 特技:格闘技 所属:府釜高校 「あたしのガンダムウォーSeason3」に登場するキャラクター。 京子と複数回対戦を重ね、ライバルとして意識するようになる。が、当の彼女は…。 容姿・服装 黒髪に白い「必勝」の鉢巻、ガクランがトレードマーク。 性格 相手を毎回フルネームで呼ぶなど普段は距離感があるように見えるが、対戦時は少々強気の口調になる。 台詞 「ならば”古臭い”ユニットでゲームを楽しんでいるということか」 #67 黒の00ユニットを侮辱した勇に対しての挑発。しかし後に黒について議論する同志となる。 「止めろと言ったハズだ」 #78 チンピラを打ち倒して一言。どんな技を使った... -
登場人物
... 塚木淳 金田持継 的場剣治 的場常治 後藤田未来 晴田印 谷本総矢 諏訪部睦月 版十赤音 原西真定 春原忠弘 春原友理奈 写真の女 店主 -
短編
...の計は元旦にアリ 的場剣治に変革が 藤野武志のダブルオー サークル塔編 GundamWar SS 独立した短編。 Don t you know her →あとがき -
ATAGUN3
...ロローグ ~的場剣治登場編~ #61 彼方からの来訪? #62 正義の女神現る! #63 ツインドライヴで #64 過信ではなく余裕 #65 テーブル越しの奴 #66 『受験生』は禁句 #67 松岡対剣治? #68 黒使いの鉄則 ~詩織とデート!編~ #69 詩織とデートなの #70 ブースターが来る #71 恫喝は容易く #72 詩織の理由は #73 誰かが捨てたモノ ~あたしのキッカケ編~ #74 エクシアを越えろ #75 1枚制限の罠 #76 審判を下す者 #77 やはり正義の女神 #78 突然の暴力に #79 異世界からの使者 #80 強襲!阻止限界点 ~伊達CS編~ #81 予選会場開場 #82 力押しでは無理? #83 ガイジンのコンボ #84 あたしのペースで #8... -
松岡勇
...ユニットを好んで使う的場剣治とは意見の相違から最初は対立したが、同じ黒好きと言うことで後に和解し片黒指定00ユニットへの偏見も薄れたようである。 登場作 あたしのガンダムウォー ├Season1 ├Season2 └Season3 古田詩織のカットイン 一年の計は元旦にアリ -
藤野武志
...の計は元旦にアリ 的場剣治に変革が -
本田京子
...で合う同級生の少年、的場剣治への淡い恋心がそれだ。 古田詩織や秋野ちあきらの助言を得ながら想い続け、初めて会ってから半年、遂に意を決しての告白に望んだ。しかし、相対した剣治が当惑気味に口にしたのは「ライバルとしてしか見れない」という言葉だった。皮肉にもそれは、自らが武志に突きつけた言葉とよく似ていた。 師匠として 京子には師匠と呼べるプレイヤーはいなかった(あるいは赤坂煉がそれに該当するのかも知れない)が、彼女自身には弟子と目されるプレイヤーがいた。 その弟子、栗田幹夫に彼女が最初に出会ったのは、幹夫が松岡の弟子だった時分だ。やがて、松岡がガンダムウォーに居つかなくなったときに彼女の弟子となったのだ。使う色は違えど、幹夫には京子に似た”前に進む力”があり、彼女の背を追うように成長した。 そして、幹夫が葛藤から抜け出す手伝いを終えた後、京子は師弟関係の終わりを諭した... -
#66
...差した。 「的場剣治!」 そうだ。コイツこないだカキヨに来たじゃん。 ガクランに鉢巻だった前と違い、今回はうちの制服だったから気付かなかったんだ! って…うちの学校の制服? 「ちょっと待って?じゃあ、あんたうちの学校だったわけ?」 「だからさっきからそう言っている」 なんだかエラそうに剣治はそう言った。 その妙にエラそうにするのが無かったらカッコいいのにね。 「え?じゃあ、あのガクランは何よ?」 「私服だ」 「…いいセンスしてるわね」 あたしは苦笑して、英語の教科書を探すのに戻る。 どうやら剣治はうちの学校の生徒だけど、家は町のほうだからカキヨの存在自体を知らなかったということらしい。 そして今日の朝の全校集会であたしを目撃したってわけ。 「ということだ。よし、リベンジだ!」 一通り経緯を話し終えた... -
#62
...し出す。 「的場剣治だ。京子…ちゃんはいくつだ?」 剣治…くんはそう言ってデッキを差し出す。「女」に変わって今度は「ちゃん」付け。急すぎるでしょうが。 年下に見られてるわけ? 「17で高2終わったとこよ。てか”ちゃん”はやめてよ」 …なんか照れるから。 って理由じゃなくて、単純にナメられてる気しかしないわ。 「ふむ。同級だし、そうだな…本田京子」 「はいはい。なんだかよくわかんないけど、先攻後攻ジャンケン」 あたしは噛み合わなさを感じつつも右手を出した。 勝ったのは剣治。マリガンチェックはお互いOK。 さて、どんなデッキが来るのかしら? 「あ。京子ー」 「何よ?」 剣治の最初の一手より早く、武志があたしに声をかけた。 見ると、どうやら対戦前にデッキのカードを何枚か入れ替えようとしている。 「あんた... -
#61
...し出す。 「的場剣治だ。京子…ちゃんはいくつだ?」 剣治…くんはそう言ってデッキを差し出す。「女」に変わって今度は「ちゃん」付け。急すぎるでしょうが。 年下に見られてるわけ? 「17で高2終わったとこよ。てか”ちゃん”はやめてよ」 …なんか照れるから。 って理由じゃなくて、単純にナメられてる気しかしないわ。 「ふむ。同級だし、そうだな…京子」 「はいはい。なんだかよく分かんないけど先攻後攻ジヤンケン」 あたしは噛み合わなさを感じつつも右手を出した。 つづく プロローグ / SeasonTOP / 次へ txt Y256 初出:あたしのガンダムウォー 掲載日:09.03.07 更新日:10.04.14 -
#87
#87 お昼休憩が肝心? 「ふー」 あたしは息を吐いてエスカレーター前のイスに座る。 2回戦が終わりお昼休みに入った会場は、心なしかCS大会中よりも人が少ない。 でも、ガンスリンガーの列はさっき見たときよりも長くなってる気がする。CS参加者がこの時間を活かして並んでるのかな…? 「あ、京ちゃん」 声がするほうを見ると、詩織が手を振って階段を小走りで上がってくる。少し後ろから歩調を変えずに松岡。 「どしたの?まさか…わざわざこんなところまでイチャつきに来たとか?」 「ううん。ちょっと様子見に来たんだよ」 詩織は「ね」と言い、やっと階段を上り終わった松岡に振り返る。 なんだか最近詩織は元気いっぱいだ。 「わざわざお前らの大会なんか見に来なくてもいいって俺は言ったんだけどよ」 「言ってない言ってない」 そう言って笑う詩織に、松... -
#96
#96 アーカイブゲーム 「あんま切りすぎると煮崩れし易くなるから、それくらいでいいよ」 「うん」 あたしは洗い終わったまな板を乾燥台に立て、じゃがいもを切り分ける詩織に言った。 今日は詩織の家で料理。 詩織が「勇君に料理作ってあげたいから教えて」って言うもんだから――ちあきと2人で――詩織の家にお泊りするついでに、あたしが教えることになったわけ。 勉強でも部活でもなんでもできる詩織だけど、料理に関してはあたしに一日の長があった。 「あ、そうだ。結局どっち着て行ったの?伊達七夕」 「白にしたよ。雨も降ってなかったしね」 詩織は真剣な顔で鍋と向き合いながらそう言った。 伊達七夕は結構伝統のあるお祭りで、毎年旧暦の7月に合わせて8月の頭に開催される。 『受験生が行くと落ちる』だのと迷信あるから、今年は行かないことにしたけど。 「結局あたし... -
#79
#79 異世界からの使者 「お、風邪治ったの?」 教室に入ったあたしは、何日かぶりに見た武志に声をかける。 休んでた日の分のノートも貸してあげるつもりだ。 「治ってなかったら学校来ないっつーの」 武志はからからと笑った。 あたしは机に鞄を置きながら「それもそうね」と言った。 「そういや土曜日剣治と遠征してきたんだってな。どうだったよ?」 あたしは赤髪に悠然と立ち向かう剣治の姿を思い出して少しどもったあと、「全然ダメ…だったかな」と答えた。 正直大会のことはあんまり覚えてないし。 「剣治ってなんだかんだ言って強いよな」 「え?」 あたしは思わず聞き返す。 「だって普通、00Pのユニットなんてあんまり強そうに見えないじゃん?」 「あー…そっちね」 「他にどっちがあるんだよ」 そこで始業の鐘が鳴り、あたしたち... -
#78
#78 突然の暴力に 「惜しかったね、最後の」 あたしはそう言いながら、鞄を右肩にかけた。 大会は4回戦で終わり、剣治は最終的に4位。あたしの順位?聞かないでよ。 「いや、10枚見てプトレマイオスだけではさすがに俺の引きが悪い」 剣治はさらっと言って歩き出した。 なによ。さっきまで「黒勲章だ」だの「プルトーネ」だの喜んでたくせに。 こいつのこういうところがよくわからない。テンションの起伏っていうの? 「あ、時刻表持ってないわよ?」 「来るときも聞いた」 そんなことを言いながらあたしたちは路地を歩く。 ぶっちゃけこの町、伊達と違ってあんまり都会って雰囲気じゃないね…。一本外れた路地ってだけで、人は少ないわ街灯はまばらだわ。 でも、今日はいい刺激になった。地区予選では大暴れしてやるんだから。 「よーし、攻撃あるのみだー!」 ... -
#100
#100 続くあたしの日々 「ターン終了よ」 あたしはユニットを帰還させてそう宣言した。 このターン、救国の英雄でアフリカを破壊して国力を復旧させたあたしは、ハイマットとバックホームで反撃を開始した。 完全なロックを成功させたと思い油断していたのか、剣治側の守りは前のターンの毒牙のプレイで発生した守備隊コイン1枚。 3点の回復に成功したあたしの本国は目算で半分程度。さぁ、ここから反撃よ! 「ドロー…ここで失速するわけにはいかないな」 剣治はそう言って、手札のユニットを出す。 アストレアタイプF、こっちのサイズを小さくするユニットだ。 「さらに、サダルスードFにこのカードをセット、フォン・スパーク」 「オーケー。カットインはないわ」 あたしは軽い感じで許可を出す。自動Dのコングロが起動し、守備隊コインを1枚出した。 あのキャラは確... -
#65
#65 テーブル越しの奴 「白は大型ユニットでの制圧が得意…ならば見せてやろう。攻撃ステップ規定前!」 「…?」 「異なる時を刻む物語!4以上の合計国力を持つユニットを持ち主の手札に戻す!」 剣治のユニットは全部3国…対してあたしのユニットは4国と5国…しまった! 「…わかったわ」 「ユニットは大きければいいわけじゃないぜ」 剣治はエラそうに言った。 じゃあそのコインいっぱい乗ったアストレアはなんだっての。 剣治はさらに手札のカードと睨めっこ。まだ何かあるわけ? 「さらに、X=6で報道された戦争!巻き返す暇は与えはしない。手札リセットだ」 「な…」 ユニット2枚が戻り、枚数が6枚にもなった手札を確認してたあたしは固まる。 「フッ…まぁこんなものか」 「どんなもんよ?カットイン、託された命運!合計1の報道をカウンターするわ!」... -
#99
#99 あたしと剣治 「フッ…俺が先攻か」 「だね」 互いにじゃんけんのために出した手を引っ込める。 あたしは後攻で決まり。デッキの速度的には先攻欲しかったんだけどね。 「マリガンチェックは…問題ない」 「あたしもよ」 剣治は頷いてから、手札から1枚のカードを出す。 「ガチ党を配備、ターン終了だ」 「あたしのターン」 あたしは手札にカードを加える。 うん、順調。 剣治のデッキは、アストレアとかの黒の00ユニットと、アフリカ独立開放戦線とか赤のロックを組み合わせたデッキ。国力を順調に並べないとすぐにロックが完成しちゃうから、Gは引きすぎくらいがちょうどいいわ。 「配備フェイズ、歌姫の騎士団をプレイするわ」 「まさか貯める気…ではないよな?」 剣治は眉をひそめながら、初っ端から貯めGを置くあたしに聞く。 「... -
#68
#68 黒使いの鉄則 「攻撃ステップ、アストレアを宇宙に出撃だ」 「くだらない」 そう言いつつも、本国に5ダメージを受ける勇。 勇が持ち出した黒ウィニーの猛攻を、剣治はジオン掃討作戦で黙らせる。 残りの戦力が試作0号機だけになった勇に、剣治のアストレアとアブルホールが牙を剥いた! 「…ドロー。あくまでダメージで押し切るのが上策にして鉄則。配備フェイズ、戦士の鉄則をプレイするぜ!」 勇は手札から黒のオペレーションをだす。 相手にハンガー1ドローさせる代わりに自軍ユニットをサイズアップする効果。 「戦士の鉄則…了解だ」 剣治は自分の本国をチラッと見る。 戦士の鉄則はハンガーのドローもダメージと計算すると、1度で4点も本国打点が増える。物量戦をギリギリ耐えた本国には厳しいダメージ量だ。 「攻撃ステップ、試作0号機を宇宙に!... -
#67
#67 松岡対剣治? 一方、武志… 京子としおりんが出ていったあとの教室。 「だよな。偽りの会談は撃つタイミングがなぁ」 「そういえばOOPのユニットはどれが好みだ?俺はなんといってもアストレアだが」 「アスト…レア?」 勇が固まる。 「お前…剣治とか言ったな」 勇は急に鋭い目でそう言った。 アストレアがどうしたよ? 「フッ…なんだ?松岡勇」 その雰囲気(どんな雰囲気だ)を読んだのか、剣治も笑うのをやめる。 「00ユニットは嫌いだぜ。連中は人の勢力に土足で踏み込む輩だからな」 勇が言う。 まあそうだけどな。でも、カッコいいからいいじゃん。 俺は内心そう思いつつ、あいつらを見る。 「偏見だな。で、片方黒の指定を持つOOPのユニットも却下…か?」 「おうよ」 「そうか…ならば”古臭い”ユニッ... -
#92
#92 5点の行方は 「キュリオスじゃなくてよかったです」 相手はそう言いながらシャッコーをジャンクに移す。 「はは…確かに」 俺はリングの5点分の本国を捨て山に送る。 本国の正確な枚数は5枚だ。 「ターン終了です」 「はい。ドロー…」 相手の本国は6枚。 エクシアで攻撃すれば終わる?いや、魂の輝きでリセットされたら、ドロー負けするのは俺だ。 「ターン終了」 「了解です。ドロー…」 相手は「キャラ…引きませんな」と言った。 「何もなければターンを終えたいのですが」 このままターンを重ねても、俺の本国はドローで尽きる。 一か八かだ! 「いえ、配備フェイズ」 「…?」 俺はニッと笑い返し、拳を握り締める。 一勝が欲しいとかそういんじゃない。京子のこのカードに報いる戦いを…! 「宿命... -
#98
#98 性能限界です 「対象は本国、サーチ能力発動ゥ!…箱をセットッ!」 カウンターやバウンス…赤の得意のコントロールを駆使する詩織とガデッサ等のユニットのパワーで押し切ろうとする未来の対戦も中盤。 曰く、ヘチマ――ゾディ・アックをロールインで準備した詩織に対して、未来はユニコーンガンダムの”箱”からユーグ・クーロ。 「ぅーむ…」 あたしは対戦中の二人の邪魔にならないくらいの声で唸る。 ユーグ・クーロの戦闘値は3国キャラとしては並なんだけど、コマンドカウンターのテキストが赤にとっては厄介。 詩織はそれを確認して「なるほど」と言わんばかりに手をぽんと叩いた。 「なーに納得してんのよ、詩織」 あたしは詩織の肩を小突く。 相手の作戦に関心してる場合じゃないでしょうが。なにか策はあるわけ? 「ううん。あのカードでよかったよ、箱」 ... -
#74
#74 エクシアを越えろ 「なんかやる気出てきたかも!」と張り切ってはみたものの、次の日から武志は風邪で学校休むし、カキヨでは週末大会はないそうだ。 公旗に遠征連れて行ってもらおうにも連絡先なんか知らないし…。 地区予選にはエントリーしたし、持っていくデッキ――いや必然的に”あれ”しかないんだけどね――も決めたんだけど、あと2週間くらい時間はあるんだよね。 来週はカキヨの大会があるとして、さて今週はどうしたものか。 一人で遠征?ないない。 「本田ー!リベンジだっ!」 教室の扉を勢い良く開けて入ってくる剣治。 あたしと談笑していたクラスメイトが「”また”来たよ?京子の追っかけ」とあたしを小突いた。 「ミキ、あんたそんなこと言ってると、こないだの土曜日見たこと喋っちゃうよ?」 「は?…京子いたの?てかもう喋ってるし!」 「えー何なに?京子何見たの... -
#82
#82 力押しでは無理? いろんな面子と顔を合わせる中、ついに開場した「ガンダムウォーツアーin伊達」。 会場は伊達会館のイベントホールを丸々使う形で、東壁側にはステージが設けられ、目の前のCS参加者に司会の人がなにやら喋っている。かと思えば、反対側ではガンスリンガーだのサブイベントの受付も始まっていた。 まさに「お祭」って感じね。 「本田京子か。ちょうどいいところに来た」 「ん?」 武志たちがいる席に戻ろうとしたあたしを、剣治が呼び止めた。 それだけなのに内心何か期待してる自分に気付く。 「これを藤野に渡してくれ」 そう言って剣冶は1枚のカードを差し出した。 なんだ。そういう”用”か。 「はいよ」 あたしはそのカードを受け取る。 武志これ何に使うんだろ? 「そのカードは私のストックなんだけどねェ」 ... -
#75
#75 1枚制限の罠 「エクシアをエクシア(セブンソード)に換装します」 「…!?」 「そしてエクシアを再介入、アストナージでバルチャーを付加したセブンソードを防御に出撃」 なにが”アストナージでリロールまでは解る”よ自分。 口に出してなくてよかった…。 「ダメージ判定ステップに行きたいですが?」 「いえいえ、防御ステップ規定後。セブンソードにツインバスターライフルをプレイ!」 あたしは流れるように手札からコマンドを出す。 ユニット1枚に5ダメージ。それだけ。でも強力! 「了解です、セブンソードが落ちて…交戦でエクシアが落ちますね」 矢田部は少し残念そうにエクシアをジャンクヤードに送った。 よし! あたしはグッと拳を握ってターンを終了する。 「ターン終了時にバルチャーポインイントが10あるのでガンダムエクシアを手札に移します... -
#63
#63 ツインドライヴで 「相変わらずチマチマ展開しかできないのかねェ、剣治君はァ」 「うちの京子もいつも通り大雑把で」 俺は京子を横目で見ながら言った。 ”うちの”とか言える立場じゃないけどよ。 「そう言えば自己紹介がまだだったねェ。私は金田持継。名前の通り金持ちさァ」 「藤野武志です」 メガネのフレームを上げつつ言う金田さんに、俺は適当に相槌をうちつつ名乗った。 名前の通りってスゲーな。カードとかもたくさん持ってんのかな? 「そうか、武志君。金持ちキャラって性格アレな奴が多いけど…ホラ、見ての通り私は”マトモ”だから安心してくれ」 「…」 マトモ…ねえ。 まあいっか。さ、対戦しようぜ! 「じゃあ先攻後攻はジャンケンで!」 「そうだねェ」 俺は左手を出した。 「じゃあ先攻は私だねェ」 「はい」 俺... -
M56
梅雨が明け、カレンダーが捲れるころにはすっかり季節は夏に変わっていた。 猛暑というより酷暑という天気が続き、テレビ番組でも熱中症の話題が取り上げられる日々。 その日もそんな揚期だった。 「む~ぅ」 射勢ナツキはガンダムウォーの大会に出るため『おもちゃのカキヨ』の隣にある空き家、通称”対戦スペース”にむかって歩いている。 いつもなら使用人である来栖真理の車で送ってもらうのだが、今日は「寝覚めが良かったから歩いてみよう」と思い、送迎を断ったのだった。 しかし、道半ばにしてその思いつきをひどく後悔することとなった。なんといっても、暑い。 熱中症にならないようにと真理が渡した帽子を被って、耳にはお気に入りの白いヘッドホン。 曲は西野カナの「Dear…」―。 重い足取りで、彼女はなんとか対戦スペースにたどり着く。スペースの入り口、ガラス戸の向こうには1人の少... -
#90
#90 破壊と再生の 「で?抜けるの?」 京子は対戦相手に頭を下げた後、俺を振り返る。 後ろで見ていた俺は、一歩下がりながら「どうすっかな…」とため息をついた。 京子は赤黒相手に抜群の引きだったな…対して俺、藤野武志は3回戦も事故で瞬殺。京子の観戦にまわってたわけでして…。 「抜けてもガンスリ行く気ないんだよなぁ~」 「…なんでよ?」 京子は見上げる格好で「いつもは景品景品言ってるクセに」と言った。 「やっぱさ…最後までやりたいじゃん」 「それもそうね。”入賞だけが狙い!”ってんなら、あたしらとっくに抜けてるしね」 京子は肩をすくめる。 「だな。お互い頑張ろうぜ」 ××× 4回戦は定時に始まり、俺はテーブルの一番端の席に腰を下ろしていた。 対戦相手は俺と同じくらいか少し上の青年で、対戦開始時に礼儀... -
#76
#76 審判を下す者 赤髪野郎は「クソが」と毒ついて場のカードを片付け始める。 「なんだ、終わりか?」 俺は相手の顔を見て言ったが、相手は「スコアシートは勝手に書いとけ」と言って立ち上がった。 負けを負けと素直に認められないのか、この男は。 「フッ、タメGを並べていい気になっていたオマエが悪い」 「うるせェ、しかたねェだろ!タコ」 俺は奴の言葉を聞き流し、スコアシートを書く。 軽く見渡す限り、どうやら他の試合はまだ終わっていないらしい。 俺はそのまま椅子に座って他の対戦が終わるのを待つことにした。 「剣治勝ったの?」 少しして、本田京子が――試合が終わったのだろう――俺に声をかけてきた。 やけに機嫌がいい顔。これは勝ったのだろうか。 俺は少し分析しつつ「当然だ」と答えた。 「今日もアストレイデッキなわけ... -
#69
#69 詩織とデートなの あたしは緑のプリントが目立つ白いTシャツに袖を通しながら、テレビの天気予報を見る。「一日を通し晴れ」だって。ツイてる。 今日は詩織と買い物。たまの土曜日ぐらいパーっと遊ばないとね。 「今日の予定はー?」 デニムのショートパンツに着替えてハンガーから赤いチェックのシャツを手に取ったところで、洗面所で洗濯機を回している親父に言った。 今日の洗濯の当番は親父。 「特にナシだー」 親父はそう言って洗面所から出てくる。 案外早かったわね…って、まさか! あたしは眉をひそめて洗面台に向かう。親父は「なんだ、忙しそうだな」とか言った。 案の定、分けておいたはずの洗濯物が全部”なくなっていた”。 「ちょっとー!」 親父は「朝から騒がしい」とでも言いたげな顔でリビングから顔を出した。 昨日の飲み会の酒が残ってるん... -
M47
「君も全勝か」 最終5回戦の対戦組み合わせが発表され席についていたミキオに、かけられる声。 隣の席…卓の一番端の椅子が引かれ、声の主が腰を下ろす。 「ん、あぁ。ハタドーか」 相変わらずのサングラスに、ストライプが入ったの深緑のシャツ。ミスター・ハタドーだ。 彼もまた、4回戦まで全勝。 「調子がいいと見える。是非手合わせしたかったが」 「今度な。オレの相手は…」 対戦組み合わせ表で確認した相手の名前に、見覚えは無かった。 むしろ同じブロックの全勝者の中で、ミキオが知っているのはハタドーくらいのものだ。 だが、誰だろうが負けてやる気は無い!とミキオは意気込む。 「フン…最終戦でMFデッキとはな」 向かい側からの声に、見上げるミキオとハタドー。 一番最初に目に入ったのは、『常勝』と書かれた鉢巻だった。 第41(47)話 ... -
M52
報道された戦争が撃たれる。 そのXの値は…お互いの手札の枚数でもある『2』―。 「これがこのデッキの勝ち筋だ。あきらめろ」 「お前の負けだ」と突きつけられる、言葉。 常冶がジャンクヤードに投げ捨てたのはGNセファーと紫基本G。対するミキオはローズガンダム(ローゼスハリケーン)とギンガナム軍をジャンクヤードに静かに置いた。 攻撃規定前に、最後の照準でカプル(コレン機)が破壊され、ラジエルは無人の戦闘エリアに駆けた。 効果でGNアーチャーと紫基本Gが表になり、手札に加わったのはGNアーチャー。それでターンは終わった。 「ドロー…ACEでGとディアナ帰還をロールして、追加ドロー」 宝物没収をプレイし、3枚に増える手札。4枚目のGに続いてプレイされたのは、共闘戦線だ。 さすがに盤面は苦しいな…とミキオは1枚きりの手札を握った。 第46(52)話 既... - @wiki全体から「的場剣治」で調べる