ATAGUN@Wiki内検索 / 「#43」で検索した結果
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#43
#43 そんなわけで土曜 「まさか、お嬢さんのほうから指名とはね」 公旗はデッキをカットしながら言った。 やっぱりそうなる?違うんだって…。 「ええ。まあ」 あたしは適当なことを言いながら、カットした公旗のデッキを返す。 夏はもう終盤とかテレビで言ってたけど、まだまだここは暑い感じ。空き家には、あたしと武志、公旗と信ちゃんがいる。 「Gないんでマリガンいいですか?」 「構わない」 公旗は手札を確認し言った。カットしなおして、6枚ドローする。 よし、ちゃんと2Gあれば始められる。 「OKです」 あたしはそう言いながら手を出す。 じゃんけんはあたしの勝ち。 「白基本Gを出してターン終了です」 「ふむ…このデッキが白相手にどこまで対応できるか…いや、そうする必要があると見た!」 後攻になった公旗はドローしなが... -
ATAGUN2
...2 忘れてた対戦 #43 そんなわけで土曜 #44 あたし対公旗 #45 なにこの展開 ~激闘!?温泉ブードラ編~ #46 湯煙に考え事を… #47 エントリーパック #48 4番隊組長見参! #49 圧倒的統率力 #50 予定は未定だって #51 兵装をぶっ放せ! #52 頑張れガンバレル #53 戦いは終わり…? #54 あたしの色なのに 古田詩織のカットイン 藤野武志に天使再臨? ~全力少女編~ #55 舞台はここに整う #56 フリプレなんだよ #57 理由がここに #58 最終決戦開始 #59 勝負の決め手 #60 目指したものは… エピローグ -
#42
#42 忘れてた対戦 「ねぇ、煉さんってさぁ…対戦するとき妙に楽しそうにしてるよね?」 「ん?…そうか?」 日本史の課題を写しながら、武志は適当に返す。 てか、明日から学校なのに急に夜来て「宿題写すの忘れてた」とか…。あたしには宿題も片付けないで夏休み過ごすなんて絶対できないわ。 「いや、むしろなんか怖かっただろ。常に笑ってて」 あー、そういう考え方もある? あたしはベッドの上で雑誌のページをめくりながら、あくびをする。 課題写すのあとどれくらいで終わるかな? 「でけー口」 武志は横目であたしを見ながら言った。 「うっさい。その”でけー口”に告ったのは、どこのどいつよ?」 「は?なんでその話になるんだよ?」 武志は思わず振り返る。 自分でも少し強引なつなぎ方だったかなと思うけど、ひとつ聞きたいことがあったんだ…前から。... -
#45
#45 なにこの展開 「信一郎、”使用者の負担は無視してくれて結構”とは言ったが…これは少々やりすぎじゃないか?」 公旗は、今さっきあたしを倒したデッキの中のカードを確認しながら言った。 確かに無理な構成よね?今の時代、プリベントないユニットやキャラなんて、白の他は一握りしかないし。 てか、この無茶な緑って… 「信ちゃんの作ったデッキなんですか?」 あたしは信ちゃんのほうに向き直り聞いた。 たしか公旗の昔話で”デッキビルダー”とか呼ばれてたっけ。 「まぁね。公旗が何か新しいのを頼む、って言うからさ」 信ちゃんはしょうがないという風に言った。 人にデッキのアイディア頼む公旗も公旗だけど、それに素直に答える信ちゃんも信ちゃんね…。 「信ちゃんさんはプレイヤーじゃないんですか?」 「ん?一応プレイヤーではあるよ?」 武志の問い... -
#40
#40 疾きこと風の如く 「さてと…私が先攻だな?」 テーブルに落ちたコインを見て煉さんは言った。 向かい側に座った菊池さんが頷く。 「ジェネをプレイしてターン終了」 煉さんは基本Gをだしてターン終了を宣言した。 基本Gの色は…黒。やっぱり。 「ドロー…配備フェイズ青基本Gを出して、北極基地を出してターン終了だ」 「…ガンダム」 煉さんが口を開いた。 ガンダム? 「やはり、お前はそうか。”流行のデッキを上手く回す”…結構だが、いいカモだ」 「…どうかな?」 「前環境では、シャアデッキでも使ってたのか?」 煉さんはおどけたように言った。 確か、菊池さんは20弾あたりでもガンダムだったはず。 「いいや。俺にだって好き嫌いはあるんでな」 「あら、御免なさい。流行デッキばかり使って”俺強えー”してる人は印象が薄くて... -
#46
#46 湯煙に考え事を… 成り行きで、信ちゃん達と温泉ブードラをすることになってしまったあたし達。 電車を乗り継ぎ、徒歩でその温泉に向かうんだって。 「悪いね、詩織達までつき合わせて~♪」 「いいよいいよ。私も一回友達とこういうところ来てみたかったし」 あたしは隣を歩く詩織に言った。「悪いね」と言う割には鼻歌交じりだけど。 「友達と…?”松岡と”の間違いじゃないん?」 「そっ…そんなんじゃないって~!」 あたしはニッと笑って言う。 詩織は頬を赤らめて、あたしを小突く。 あたしたちの前には武志と松岡、公旗が歩き、後ろに煉さんと信ちゃん、菊池さんが歩いていた。これが今回のメンバー。 「でもすごいね、京ちゃん。うちのお父さん黙らせるなんて」 「そう?なんか無理やりだったけどね」 詩織のお父さんは松岡との交際に反対らしく、「今回... -
#48
#48 4番隊組長見参! 「えっと…ここまでやったら普通のルールと同じでいいんだよね?」 じゃんけんしながら詩織が聞く。 「うん、普通でいいよ~。覚えた?」 「まぁまぁ。細かいとこは聞くね」 対戦相手だけどね…。 さ!勝ったあたしの先攻! 「配備フェイズ、赤基本Gを出して…このカード!」 1パック目で手元に舞い込んで、あたしのデッキの道しるべ的な役割を果たしたカード。 まさか初手とはねっ! 「スピードキング!攻撃ステップに宇宙に出撃するわ」 「う、うん」 ゴメンね、なんかいきなりで。 でも引いちゃったし~。 「何もないから…3ダメージ?」 「うん。そういうこと」 詩織は確認しながら本国を3枚捨て山に送る。それを見て、あたしはターンを終了した。 さーて、詩織は何色をピックしたのかな? 「えっと…... -
#4
#4 諦めない奴が勝つ 松岡の5ターン目が始まった。松岡は配備フェイズに、ハンガーから黒基本Gをプレイする。 「カテジナ・ルース(女神)をガンダムにセットしたいが…?部品ドロボウはあるか?」 あいつはあたしの手札を見透かしたように言った。そう、部品ドロボウはある。でも、セット先があのガンダムじゃバウンスでカテジナを落としても、またキャラクターの乗ってないユニットが被害を受ける。…しかたないわ。それにあと1ターンでLOが出せるようになる! 「”ない”わ」 「…そうか。じゃあカテジナがセットされたガンダムは、黒国力が5発生してるから格闘が8だ。こいつを地球に出撃させる。」 そう言って松岡はガンダムを地球に移す。あたしは何もないので本国を8枚捨て山に移し、松岡のターンは終了した。 国力には余裕があるから、そろそろユニットが欲しいわ。 「ドロー。よし... -
#47
#47 エントリーパック 「ちわ~」 あたしたちはご飯を食べた後、公旗たちのいるほうの部屋に来た。 あたしたちの部屋より少し大きいかな?って感じの部屋。 「じゃあ順番は…」 信ちゃんがドラフトの座り順を決めようと口を開くが、煉さんは「テキトウ、だな」と言って、その場に座った。 「しょうがないな…じゃあ、この順番で」 「はい」 あたしから時計回りに「あたし→武志→松岡→詩織→菊池さん→煉さん→信ちゃん→公旗→あたし…」の順で座った。 世代で分かれた感じね…。 信ちゃんは荷物から新製品の「ブースタードラフト エントリーパック2」を人数分出して、配給する。 「お、エクシア!俺達がガンダムだ!」 「はぁ?また00のユニットぉ?」 エントリー2の上面に、目立つようにパッケージされた2枚のカード、今回の付属SP「ガンダムエクシア+G... -
#41
#41 立ち塞がる全てを 「…攻撃ステップに移る」 「ブラフや待ちではなく、私のデッキは序盤から威力を見せつける!タイムリミットが起動し、ユニットを全て破壊だ」 菊池さんは破壊までを了承し、手札に手をかけた。 …? それを見て、煉さんはため息をつく。 「ユニットの廃棄にカットイン、戦場からの帰投をプレイする」 タイムリミットで破壊されたかに見えたカードをハンガーに移して、ターン終了時にまた場に出すカード…。 煉さんが2枚のカードを使って作り出したリセットを、菊池さんは1枚のカードで返した! 「…ふふふ。なかなか不愉快なカードを使う」 「煉、お前はそうやって焦るからタイミングを逃すんだ。激突戦域なんてドローにでも使ってろよ」 「不愉快」と言いつつもなんだか楽しそうな煉さんに、菊池さんが少し笑いながら皮肉を言う。 あ、この人笑ってるのもし... -
#44
#44 あたし対公旗 公旗はドローして少し考える。 次はなに?なんか考えるようなカードでも今引きしたの? 「ナカガワゲルググにシーマ《16》をセットしたいのだが…?」 「…部品ドロボウします!」 そいつはダメね。カウンターとかドローとかバルチャーとか、やたらな効果付いてるし。 「だよな。ロシアの荒熊」 「ク…クマ?またカウンター…」 あー、魅せられし者、ロシアの荒熊、シーマ…なんとなくわかった。 今回の公旗のデッキ…。 「あえて言わせてもらおう…カウンターフラッグであるとっ」 公旗は、あたしの心の問いに答えるように変な台詞を言い放った。 「シーマの効果を使用。汚染コイン2を得てドロー」 「はい」 公旗はそう言って手札にカードを1枚加えた後に、ゲルググを宇宙に出撃させた。 この攻撃を止める手段は今のところない…て... -
#49
#49 圧倒的統率力 「じゃあ、ゼクアインに補給を使ってターン終了」 …あれ?なんかこの状況まずくない? 事実上ずっと立ちっぱの5/2/5のゼクアイン、交戦中になったらさらに+2+2+2。生半可なダメージも効かないときた…。 「ドロー…でもこのカードなら対応できる!(…かな)」 あたしは手札から白のユニット、レイダーガンダムを出す。白の5国ユニットだけあって、かなり大きいサイズ。 それにこのカードは指定国力が1。ブードラには最適なカードなのよ? 「帰還ステップに調印式を使って、ターン終了よ」 詩織はそれを聞いてドローする。 さて、レイダーとゾンド・ゲーを使えば、相打ちは取れるけど、詩織が追加でユニットを出してくると話は別かな? 「配備フェイズ、黒国力とマラサイ《EB》を出すね」 「はいよ~」 まだ、このぐらいなら大丈夫。 ... -
ATAGUN
あたしのガンダムウォー Season1 [2008年5月~6月] サイトのほうに掲載した本編を加筆修正したものです。 随時修正を行う予定です。また、ご指摘等ありましたらよろしくお願いします。 20弾「流転する世界」環境での本田京子とその仲間たちの活躍を書いたシリーズ。 ~初めての大会編~ #1 大会への挑戦 #2 フラッグを駆って #3 あたしの初陣 #4 諦めない奴が勝つ #5 十字勲章国力 #6 木曜の放課後 ~遠征でブードラ編~ #7 予約って大切よね #8 あたしのブードラ #9 最後の悪あがきを #10 鉄壁の盟主王 #11 手札に警戒してね #12 衰えていく力 ~迅雷の奇兵編~ #13 発売日に遭遇 #14 公旗は宣誓を #15 没収させてもらう #16 越えられない壁に ~あ... -
M43
3回戦終了の合図が鳴る。 既に多くのプレイヤーは対戦を終えており合図を聞き流していたが、引き分けとなった対戦もあった。 ミキオは時間を使い切る前に決着をつけ、受付に結果を報告したところで合図を聞いた。 「ミキオー!3回戦どうだったー?」 彼を見つけ、走ってくるナツキ。 ミキオも手を上げて応える。 「理想に仇なす者がめちゃくちゃキツかったぜ~」 「負けちゃったの…?」 ナツキが少し残念そうにそう聞く。 彼女はといえば、3回戦も負けていた。 「いや。なんとか打点でねじ伏せたぜ」 「そっか☆さすがウチのミキオ!」 「はいはい」と流すミキオ。 受付のほうでタンサンがスコアシートを提出しているのが見える。 3回戦は勝ったらしい。 「時間ギリギリだったよ」 と言いながらタンサンも歩いてくる。 各試合の間に設けられた... -
#70
#70 ブースターが来る あたしはビシッと指を立て、向かい側に座った『ワシ』を指差した。 それに気付いた『ワシ』は顔を上げる。 「うちの古田詩織が代わりに相手よ!」 「え~」 詩織は困ったような顔であたしを見る。 でも、この顔はそこまで嫌がってない。「しかたないね」の顔。 さー行きなさい!詩織! あたしは隣のテーブルの椅子を引き寄せて座る。 「お願いします」 礼儀正しく頭を下げる詩織。 カットが終わり、お互いマリガンチェックが終わって『ワシ』が青基本Gを出した。 どうやらあたしが椅子を持ってくる間にじゃんけんは終わってたみたい。 「北極基地をプレイするぞい」 「はい」 『ワシ』は手札をもう一枚表にする。拠点型ね。 にしても『ワシ』の外見と喋り方がかなり違和感あるわ。 「ターン終了して北極ドロー」 「... -
MIKIO2
MIKO~自称中級決闘者伝~ 第2期 [2010年3月~8月] 茶単MFデッキを使う自称中級者の少年ミキオとその仲間たちの話。 HPにて連載、2010年8月8日を持ちまして全50話 完結しました。 「第1章」 第1話 前兆の箱 第2話 逆襲のジンクス 第3話 突入!あたしんち 第4話 ナツキ対姉さん 第5話 段違いの破壊力 「第2章」 第6話 新生活と3人 第7話 狙い撃ち 第8話 数字合わせ 第9話 パワープレイ 第10話 可能性の少女 第11話 ロール、リロール 第12話 指指指 第13話 修羅を生きる漢 第14話 先駆ける駆者 第15話 化け物 「第3章」 第16話 一方通行 第17話 野菜切るから 第18話 一掃 第19話 鉄壁防御の隙を突け! 第20話 焼肉奉行 第21話 ゲーム開始! 第22話 挑戦者... -
父の日
6月15日は… ××× 父の日だし、あたしの親父の話をしようかと思う。 親父、本田 賢士は今年で43歳、会社通いの普通のサラリーマン。趣味はゴルフと将棋で、ゴルフのほうは毎週行ってるんじゃないかって思うくらい行ってる。 将棋は中学、高校とやってたらしく、あたしの名前の「京子」も将棋の駒の「香車」から取ったって昔きいた…。てか、字が違うからたいしてつながりなくね? ただ、今はあんまり将棋の話はきかないなぁ。親父はかなりの気分屋だから、将棋の熱は冷めてるのかも。 まぁ、あたしも親父譲りの気分屋だけどね… 「これ、父の日ね」 あたしは箸を止め、テーブルの上に包みを出す。今日、町に行って買ってきたネクタイだ。 「お、ありがとな」 そう言って包みを開けた。中から朱色のネクタイが出てくる。 「京子が選んだのかこれ?なんだ、この... -
M49
第43(49)話 クイックトリガー 「対ガンダム調査隊をプレイ」 じゃんけんで先攻を手にしたタンサン。 一番最初にプレイしたのは、やはり緑のGカード。 彼は緑と黒のカードを集めていたが、対戦となれば緑のデッキを使うことが多かった。 最初に集まった勢力だから、というのも大きな理由だが、3、4ターン目に打点を出しやすいデッキであるところが好きだったのだ。 「ホワイトベース隊を」 ターン終了を告げるタンサンの前に座っているのは、スキンヘッドにあごひげを生やした筋肉質な大男。 手に持ったカードを今にも折り曲げそうな勢いだったが、それはさすがにないよな、とタンサンは内心苦笑した。 だが、人と言うのは見かけ通りではないものだ。と思い直す。 髪を金色に染めたミキオが面倒見が良い奴だったり、一見大雑把そうに見えるナツキが器用だったり、という感じである。 「... - @wiki全体から「#43」で調べる