ATAGUN@Wiki内検索 / 「M3」で検索した結果
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M3
前回までの『ミキオ』― 「一つ忘れてるぜ。お前の本国は資源でガリガリだッ!!」 ビシリと本国を指さすミキオ。 羽鳥はぽかんとして彼を見る。 「つまり、一撃…この一撃をオレのゴッドガンダムハイパーモードが決めるぜ!!」 第3話 その子は突然に 「配備フェイズに入って…」 確かに緑のユニットはMFに比べて耐久が低いが、ハンガーのアリーで耐久を底上げすることによって素のハリケーンでは落とされる心配はない。 そうなるとやはり、ミキオの言うゴッドガンダムでのフィニッシュがありえねーよな。 自前リロールを持ったアルゴならともかく、ドモンセットでは保身にばかり長けていて突破能力は低い印象なんだ。 こう考えたかは定かでないが、羽鳥はミキオが言ったことに考えをめぐらせるように黙る。 「レイン・ミカムラをドモン・カッシュにセ... -
M31
「負けないもん!量産型νガンダムを…配備!」 ナツキは手札からカードを出す。 セットグループのカードを廃棄することで起動するサイズアップテキストを持ったユニットだ。 さらに急ごしらえで手札を補充した彼女は、戦闘フェイズを宣言する。 「特殊兵装フィン・ファンネルを宣言。捨て山を見るよ!」 「了解…兵装運用が前提のユニットだから、当然入ってるのか…フィン・ファンネル」 量産型νガンダムのテキストを確認するように武志はそう言った。 セットカードを廃棄するテキストは、毎ターン回収できる兵装カードと相性がいいのだ。 「あった!フィン・ファンネル!」 「まじか~」 第25(31)話 BOXFREE 「ユニコーンガンダムを宇宙エリアに攻撃ー」 「おっけ、ダメージ判定までこっちはちょっかい出さないぜ?」 「じゃあ量産型νの効果で、フィン・ファンネ... -
M33
「あー…ダメだ。全然ダメ」 風呂から上がり客間でだべりながらフリープレイをしていたミキオは、手に持っていた1枚の手札をテーブルに放って頭をくしゃくしゃとする。 向かい側に座ったタンサンは「ブン回った~」と笑っている。 「途中までは順調なんだけどなぁ」 強化合宿と銘打って始めたこの泊まりで、ミキオの戦績は良くはない。 こんな調子では、いずれ再戦したいと思っていた諏訪部睦月には到底及ばないだろう。という焦りもあった。 「姉さん~。ババァーンと強くなる方法ないすかねぇ?」 少し離れたところで武志と一緒に観戦していた姉さんは、テーブルの上のカードに目を落とし「さっきから見てて思ったんだけどね、」と口を開いた。 結われていない髪が彼女の動きに合わせて揺れ、表情は解り辛い。 「あんた、少し勘違いしてるのかも」 姉さんは鼻で息をついて立ち上が... -
M36
「ねぇ起きて。ミキオー」 ナツキの声でミキオは目を開ける。 目の前にナツキの黒い瞳。 「てめぇ、なにやってんだ!」 布団の上にちょこんと乗った彼女を改めて見る。 強化合宿で見た薄めのメイクに、黒髪は――いつもの二つ結びではなく――後ろで一本に結ばれている。 「何って…起こしにきたんじゃん☆はい、おはようのチュー」 「や、やめっ…」 顔をグイと寄せる彼女。 そこでミキオは驚いて”目を開けた”。 「うおッ!?」 視界いっぱいに部屋の天井。 半身を起こし重い瞼を開けながら、きょろきょろと部屋中を確認するミキオ。 いつもと変わらない自分の部屋に、一人。 「めずらしく早いじゃない」 居間に下りてきたミキオの顔を見て、朝食を準備していた母・節子は時計を見た。 6時半。いつものミキオならありえない早起きだった。 ... -
M37
GT7都市地方予選大会[伊達大会]―。 「上位を目指す者」「景品狙いの者」「楽しむ者」…様々な思惑を持った200名余りのプレイヤーが、ここ伊達総合会館に集った。 私、佐木ハルキもその一人だ。 1回戦目の対戦組み合わせが発表され、支持された席に着き対戦相手を待つ。 現れた対戦相手は、私より少し年下の少年だ。赤いジャケットを羽織り、髪は金に染め上げられている。 少し柄が悪そうだが、まあいい。 「おねがいしまーす」 私は会釈をしてデッキをケースから取り出す。少年も「よっし、ガンバッか」とデッキを取り出す。 …運が悪かったですね。1回戦の相手が私とは。 相手のスコアシートには「栗田ミキオ」と名前があった。 第31(37)話 バーサーカーさん 「シャイニングガンダムがリング!」 対戦相手…栗田はそう言って、プレイシートの「戦闘エリア」と書かれ... -
M39
「カットイン、箱…勇猛果敢をプレイ!」 箱が表になる…コマンドカードだ。 勇猛果敢は敵軍戦闘フェイズ限定ながら、敵軍ユニットを手札へ戻す――青には珍しい――効果を持ったカードだ。 一見「撤退命令」の亜種にも見えるが、ユニコーンガンダム(デストロイモード)を前提としたこのデッキでは、その役割は大きい。 「甘く見ないでよ。あんたが相手にしてるのは…ウチのデッキ全部なんだからさ!」 「少々見くびっていたようだ。マスラオは手札に戻り、テキストは解決に失敗する」 言い切るナツキに、ハタドーは「返しの箱は…やはりこれか」と口元に手を当てる。 ゲルググの3点だけがナツキの本国に通り、彼はターン終了を宣言する。 「ウチのターン、ドロー!」 第33(39)話 一角獣vs益荒男 ナツキは周辺警護をヴァリアブルで展開し、6国力目とする。 戦闘フェイズまでタ... -
M35
日付が変わる頃、男子は客間に布団を敷き、ナツキは自分の部屋で、姉さんは真理の部屋で、寝ることとなった。 強化合宿が終わろうとしている。それぞれ得るものはあったのか、それともなかったのか―。 第29(35)話 夜は長く 「そう言えば」 漆黒の中、隣に敷いた布団のほうから声が聞こえ、真理は「はい」と返す。 明かりを落とした直後だったので、慣れていない目では相手を見ることはできないだろう、と彼女は天井を見たままで返事をした。 「あなたと対戦するの忘れてた」 声の主はもちろん、同じ部屋で横になっているもうひとり―姉さんだ。 真理は今日行った対戦を思い返して数秒。 「…言われてみれば」 と言った。 ブースタードラフトでは対戦したものの、自分のデッキで対戦は…していない。 強化合宿と銘打った手前、どうしても『高校生組VS年長組』という図式... -
M30
「クシャトリヤがテキストを無効に出来る対象は1枚…数で押すぜ!数でッ!」 ミキオはターンを開始し、2枚のユニットを起こした。 クシャトリヤがローズのテキストを封じたところで、ドラゴンを倒せば相打ち。 逆に、ドラゴンのテキストを消せば、今度は「待ってました!」とばかりにローズのテキストが火を噴く。 「攻撃ステップ、真・流星ドラゴンがリングッ!ハリケーンローズが地球だーッ!」 ユニットを出撃させるミキオ。 真理はすっと手を出し「私のここでの判断は、これ以外ありません」と手札を出した。 第24(30)話 雌伏の駆者 「リングでの付与効果をどうぞ。こちらの手札1枚を無作為に廃棄してください」 真理は手札のカードを選ばせるように裏向きで差し出す。 一番端のカードを選ぶミキオ。落ちたカードは、作戦の看破《21》だった。 「ドラゴンが4、ロー... -
M32
「へへっ、やっとおれっちの4色ジンクスが完成したぜ」 ミキオと真理、ナツキと武志…二組の対戦は、タンサンがデッキ構築で悩んでいる間に終了した。 結果は、対戦を申し込んだ2人の惨敗。 「そろそろお風呂はいろっか☆」 ナツキが、組んだ腕を前に伸ばしながらそう提案する。 タンサンは「誰かおれっちと対戦しようぜ」と言いたげな表情だったが、周りの様子を伺うことにしたらしく黙っている。 日は落ち、開け放した窓から少し冷たくなった外気が入ってきた。 「ウチはミキオと入りたい!」 「入るわけねーだろ」 手で追い払うようにミキオはそう言い、胡坐を崩して寝転がる。 ナツキは「ホントは見たいくせに~」と頬を膨らませ、ミキオはムキになって「み、見たくねーよ!」と返す。 「広いの?お風呂」 姉さんがパンパンと手を叩き、そう聞く。 ミキオにすがりつく... -
M34
テスタメントガンダム(カイト機)はローズガンダムとの戦闘で破壊され、テキストが起動してミキオの配備エリアに移った。 姉さんの本国は、――デメリットのある――このカードをわざわざ防御に使わなければいけないほど薄いかといえば、否。 この時点で少し不自然に見えるかしら、と姉さんはミキオに表情を確認するが、彼は彼でウント・ドランクがリングで敗北したことのほうがショックだったらしく、ジャンクヤードに移ったそのカードをまだ見ている。 「ダメージ判定ステップ規定後、いい?」 小さくため息をついて、姉さんはそう宣言する。 未だ戦闘エリアには、宇宙のローズガンダム、地球のゴッドガンダム、リングのマーズジャケットが残っている。 当然帰還ステップまでいくものだろうと思っていたミキオは「え?」と聞き返す。 「マーズジャケットの効果を使うわ。このカードの上にあるMJコインを配備エリア... -
M38
「栗田ミキオ様が勝ちで、佐木ハルキ様が負けでよろしいですね」 大会受付の係員はパソコン画面に情報を入力し、スコアシートをミキオたちに返す。 1回戦の試合も各所で決着がつき始め、会場内は人の往来が増えたように感じられた。 「今の受付嬢カワイイな、とか思ったでしょ」 1回戦の相手に会釈をして大会受付を離れたミキオに、着いてきたナツキが得意げにそう言った。 「…鋭いな」 「なんか最近、ミキオがグッと来るポイントがわかってきたかも☆」 「知るか」と返して、ミキオはまだ決着がついていない対戦を観戦しようと歩き始める。 赤単色vs捲土ツヴァイ、緑ウィニーvs緑ウィニー…様々な対戦が眼下を流れていく。 やはり大きい大会はいいな、とミキオは頷いた。 「あ。MFの」 赤単色vs赤単色の対戦を観戦していたミキオに誰かが声をかけた。 その軽い声の... - @wiki全体から「M3」で調べる