カームでの邪教討伐は難航していた。
魔界の強力なパワーを受けた邪教・ゼロ教祖の魔力は計り知れなく、
王国と天界の連合パーティの攻撃を幾度となく打ち破ったからだ。
王国の騎士シグナムは、分の悪さを知って、一時【筋肉飯店】へと退避する。
そして、邪教の祠から脱出した際に偶然にも神聖帝国の密偵としてカームの
港町に訪れていた、ダンテら一行と巡り会う。
力押しではなかなか倒せない邪教祖でも、何らかの弱点を突けばあるいは…
そう考えたシグナムは早速、ダンテ、赤頭巾いばら姫を迎えた新たな討伐組を
結成し、筋肉飯店で作戦の内容を打ち合わせた。果たして、彼女の賭けは
強大な邪教祖を討ち果たす鍵になるのだろうか…?
――一方、神聖帝国領レスタークにあるティンタージェル城では【カルマ遺跡】へ
出発する前の事前会議が行われようとしていた。―が、夜も更け始めた城の一角で
新たな敵がデスサイズらを襲う。
『死者の書は渡さん―』 ―荒れ狂う死霊が突如として復活し、デスサイズの側にいた
ヘリオンを襲撃。一瞬にして緊張に包まれるデスサイズらであったが、彼の呼び出した
召喚モンスター【ブラックマジシャン】によって、死霊は討ち果たされた。
デスサイズの迅速な行動により騒ぎは大きなものに至らず、会議も順調に進んでいるが
謎が謎を呼ぶカルマ遺跡は夜の闇の中に静かに佇んでいた…
最終更新:2008年01月28日 01:57