ゼダンの要塞に篭城する帝国軍とベレンノール野に後退した王国軍は
互いに睨み合いつつも、こう着状態にあった。
デスサイズの解き放った【ガーゴイル】の群勢に対し攻め手を欠く王国軍であったが、
遠征軍の軍団長の提案により陽動作戦を決行。
外から
セイバー率いる騎士団が帝国の守備部隊を誘き出し、その隙に「不可視の術」
によって捕捉されなくなった精鋭を要塞内部に侵入させ、内側から敵の本拠地を
潰すというものだった。
しかし、帝国軍は王国の読みを半ば逆手に取ったような防衛策に出る。
外部のセイバー率いる騎士団に対し、【魔導アーマー】を差し向けてきたのだ!
さらに、内部には後詰の増援部隊と武将級の騎士や戦士、手錬の傭兵らで固めさせた
為に、王国軍の足並みを狂わせる結果になった。
さらに、王国軍の補給路を突如何者かに襲われ、魔導師大隊もこの対応に追われてしまう。
圧倒的な攻撃力を誇る【魔導アーマー】と、圧倒的な筋肉質を誇る【
マッチョナイト】の
凄まじい連携により、徐々に不利になってゆく王国軍……
―そして、敗北を告げる号令が鳴り響いた時…
デスサイズの魔法回廊が要塞の上空に現れ、【魔界の軍勢】が再び地上に現れたのだった。
最終更新:2008年01月28日 02:03