双葉大陸に覆い被さろうとする影――
邪教が王国と神聖帝国両国で復活の兆しを見せていた。
秘密裏に動くカルパティア城主エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルは、城内に潜む
怪しき急進派による暗殺の手をかわしながらも、ダンテ一行の手を借りて邪教撲滅に
力を注いでいた。
一方、カイザーオクスタンに一人の若き女騎士が訪れた。
アグリアス・オークス― 聖帝都教会の出身であり、現神聖騎士団の団長を務める美しく
そして気高さを併せ持つ女傑である。
彼女もまた、魔界と帝国のつながりを懸念する一人であった。
暗黒に覆われる帝都を見て徐々にその姿を変えつつある帝国の未来に危機感を抱き、
大公バルカスへ皇帝への進言許可を求めたのだ。しかし、彼女の異論も空しく、大公に
一蹴されてしまう。デスサイズ不在の今、反魔界派の動きが活発下最中の事であった―

――そして、ブリガンティの酒場から新たな旅路を歩まんとするもう一人の女騎士が居た。
アルトリア・ペンドラゴン― かつてセイバーと名乗った彼女は、己の薄い記憶を元に
自らの出生を確かめるべく、西方の国へと仲間と共に旅立つ決心をしたのだった。
―揺れ動く運命の中で果たして彼等は何を掴もうというのか……その答えはまだ出ていない―
最終更新:2008年01月28日 08:11