『神々の憂い』


カームにて、天界の一行と共に聖遺物を巡る調査に向かったシェゾたちは
謎の碑文と出会う。そこにはこう記されていた―

~天に仇成す悪魔の王~
~神の鎖を持って此の地に眠る~
~悪魔の名は『魔王アリストエンペラー』~
~万象の王にして魔纏の王~

魔王アリストエンペラー… 魔王マグレスとは異なるであろう魔界の王なのか?
テンルは父から聞き及んだことと、幼き日に目にした事があるという微かな
記憶だけが頼りで、まったくの謎の存在であることを明かす。
考え込む一行に突如として邪教・ゼロ教の残党である信徒らが襲い掛かる。
モンスターとはまた別の戦いにくさを憶えつつも、あしらいつつ一行は前進する。
しかし、そのときだった…謎の視線がシェゾを刺し、彼が気を取られた刹那―
壁から不気味な手が伸びてきてテンルは囚われてしまうのだった!

― 一方、魔界では長き封印から目覚めたばかりのジェダ・ドーマが辺境を
当てもなく転々としていた。
そして立ち寄った魔界の集落でふとであった下級魔族と話し出す。
彼曰く―

『死。 そして永久の安息。
これこそが 救済。 しかし・・・ 真の救済とはまた違う。
似ているが実に遠いのだ。誰にでも訪れる。
だが、そこには無明の闇しかまっていない・・・それでは救済とはならない。
では如何に?
答えは 一つ。 そう・・・ 一つとなるのだ。』

そう言い放つと彼は下級魔族を冷酷にも自らに吸収した― 
ジェダ・ドーマの目的である真の救済とは果たして…?
最終更新:2008年02月08日 02:19