『カームの聖遺物』


邪神イリス――遥か神代の御世にて、天界魔界そして人界で暴虐の限りを尽くした神
その爪は三千世界を引き裂き、闇を伴い天空を駆け巡ったとされる
生命の持つ憎悪が糧であり、それを得て数多の分身を生み出し続けた
故に彼の神に敵味方はなく、悪魔、人、天使、あらゆる生命を破壊し尽くそうとする
だが、火より生まれし龍神がその身を挺して、この邪神を深く冷たい魔界の奥底に封じ込めた
以後、邪神イリスの姿を見た者はいない
しかし時が来れば、この邪神は目覚めるであろう
深き心の闇を抱える者を得ることで――
(マグレス真書中に語られた秘文より引用)

コキュートスにて冥府の長・デスから邪神イリスの封印場所を聞き出したウルザードと墨目。
神殿の奥深くにその祠は在り、彼らはその洞穴へと足を踏み入れる。
不気味な雰囲気の中、地面に埋め込まれた奇怪な甲羅石を見つける。するとそのとき
石が光りだし、同時に洞窟の奥に窪地が出現。そしてその中には・・・・ 怪しげな繭上の塊が
地面から生えるように誕生していた・・・・

一方、密かにカームに到着したヒロは、天使・セセリと対峙する。
激しい魔力と術による闘いで、カームの街の一角は火の海と化す。
しかし、その破壊的な二人の対決により地盤が緩んでいた部分が一気に崩れる。
そしてその崩落に二人とも巻き込まれてゆくのであった・・・・
最終更新:2008年02月08日 20:35