『祖国と君主と…』


西の森へ竹を探しに出たイリーナ、マルローネデュアリスの三人は森の中で
冒険者が仕掛けた罠によって傷ついたリオレウスを発見する。
イリーナたちはリオレウスを刺激しないように救出し、傷を癒した。
するとリオレウスは途端に元気を取り戻し、彼ら三人を森の奥にある墓場のような遺跡へと
案内する。そこにはマリーが欲しがっていた竹が所狭しと生えており、彼らは意気揚々と採取し始める。
しかし、彼らが竹収集にいそしんでいると、背後から謎の男たちが彼らに近づいてきた。
名乗りに寄れば、その遺跡の墓場を管理している墓守たちらしいが、どうも様子がおかしい。
怪しい雰囲気を漂わせる彼らは、この墓場にはとある病原菌が蔓延しており、それを駆除するため
墓場の死体を掘り返し燃やしてしまおうと言った。
だが、用心深い三人はその話に疑問を持たざるを得なかった。そして、その墓守たちは
イリーナの放った聖なる呪文により、人間の化けの皮をかぶった魔獣リッカーであることを暴かれる。
すると墓守たちは気が狂ったように三人に襲い掛かった!

― 一方、アストレア城の王の間では反乱を起こした騎士アルトリアと、その現場に居合わせた吸血鬼スレイヤー

との一騎打ちが繰り広げられていた。
双方とも一歩も退かない激戦にただただ見入るばかりの王女グラドリエルやグリシーヌたち。
しかし、互いの拳と切っ先が交わり、勝敗が色濃くなると二人とも機を決したのか剣を引く。
そしてアルトリアはスレイヤーに対し、帝国と対峙するために王国の力になって欲しいとスレイヤーに懇願する。

そのときだった― 玉座の間に響く聞き覚えのある嘲笑。
高笑いの木霊するその場に現れる一紋の魔方陣。その中から現れたのは… 神聖帝国の現東軍司令官の
闇の騎士デスサイズだった。なんと、王国に対し自ら宣戦布告をしに王女たちの目の前に現れたのだ!
最終更新:2008年06月05日 00:29