『偽りの魔王 アリストエンペラー』
王城アストレア城に突如として現れた
神聖帝国の
闇の騎士デスサイズ。
意外な敵の出現により困惑するアルトリアを初めとする王国の面々。
そんな彼女らを目の前に、デスサイズは自らの提案する交渉話を王女
グラドリエルに持ちかける。
その内容とは、王国の無条件降伏による帝国軍の無血入城と王国そのものの属州化――
デスサイズはこれを、帝国による融和条件と位置付け、グラドリエルと王国の面々に迫った。
しかし、王女始めブルーメール家当主のグリシーヌや騎士団を率いるアルトリアは頑として拒否。
その事実を知った― …正確には確認したような素振りを見せたデスサイズは不気味な科白とともに
異空間へと消えてゆくのであった……
― 魔纏の城ではシェゾ、
テンル、
レザードらの天界一行が「聖帝アンバーコロナ」を
屠っていた。
アンバーコロナは消滅したと同時にその姿を変え、一人の騎士がその姿を現した。
「彼」曰く、元フィアナ騎士団と呼ばれる天界の騎士団の団員であり、「魔王アリストエンペラー」
討伐ため天界から派遣されたものの、その際「聖帝の儀」を受けてアンバーコロナへと
姿を帰させられてしまったらしいのだ。
また、「彼」の口から驚くべき真実が次々と語られる―
― 魔王アリストエンペラーとは元々天界の神族・旧精霊神であること
― また、天界人と精霊種との混血であること
― 力を望むあまり、神々と敵対したこと
― アリストエンペラーを封印するため、奇剣アゾットが用いられたこと
― そして、その魂は未だにこの城に封じられていること…
数々の驚愕の事実をシェゾたちに突きつけた後、「彼」は自らの生命が終わり近いことを
悟り、愛剣「ベガルタ」をシェゾたちに託し、消えていった……
最終更新:2008年06月09日 01:59