『皇帝の秘密』
アルバート・ラシアンの依頼でカードル村で行われていたの屋敷調査は思わぬ展開を見せた。
瘴気漂う不気味な屋敷内では様々な情報が手に入ってきた。
アンデッドと化したらしい屋敷の主人カーリー、何らかの魔法の作用が掛けられている屋敷内、
そして魔王像の存在を匂わせるもの・・・
屋敷内をくまなく探索する
ハセヲたちの前に書斎の方から瘴気が漏れ出してきた。
妖しい雰囲気を村に入ってから感じ取っていた大犬
パスカルは、その書斎に何かあるということを
ハセヲたちに知らせる。
そして書斎を調べているうちに隠し通路を発見し、その隠し通路の奥に隠し部屋を見る。
その部屋には魔方陣が敷かれており、その方陣から魔王の封印像らしきレリーフが出現する。
ハセヲたちが近づくと恐ろしい声と共に何かが屋敷へと近づいてきた―
『その……像を……渡……すわけにはいか……ぬ』
――その声の主こそ、屋敷の変異の元凶である屋敷主のカーリー本人であった。
・・・しかし、その姿は生前の頃よりまったく変わってしまっており、どす黒い瘴気にまみれた恐ろしげな
騎士の姿をしていたのだ!
警戒するパスカルとハセヲ。そして騎士は彼らに襲い掛かる。
ハセヲは錬装士の能力を使い、パスカルは浄化の力でカーリーを打倒すべく戦う。
アンデッドであったカーリーの体は脆く、崩壊するもその怨念の力は執念深く、怨霊となってハセヲたちに
再度襲い掛かる。
が、その攻撃の手がピタリと止む。カーリーの様子がおかしくなり始め、パスカルもその異変に気付く。
そしてパスカルは浄化の光で怨霊となったカーリーを浄化する。
この世から消え去ろうとするカーリー・・・果たしてこの屋敷に起こった悲劇の過去とは?
最終更新:2008年07月04日 21:04