『呪われし館の封印像』
魔王の封印像による瘴気で狂気の館と化したカードル村のカーリーの屋敷。
ハセヲらの探究心と勇気が瘴気のカーテンを取り剥ぎ、屋敷に光を与える――
像を守り続けたことにより、瘴気に侵されアンデッドと化してしまった館の主カーリー。
その主人を救いたい一心でメッセージをハセヲたちに託した使用人のリード。
彼らの思いを救うべくハセヲと
パスカル、ニト、そして
カイムは戦った。
全ての現況を断ち切り、パスカルの城下の光が館を照らし、瘴気は消滅した。
空は青く澄み切り、桜の花びらが宙を舞う中、ハセヲ一行は一路ブリガンティの酒場へと帰り路につく。
そして残された魔王の封印像を手に彼らは依頼を完了させたのだった。
―その後、カーリーの館は今回の騒動の依頼主であるアルバート・ラシアンの手によって
買い取られ、修復と修繕を施される。
そして館にはそれ以後、決まった主を迎えたことはないという―
「本当に、ありがとう」 という、少女の笑顔を遺したまま……
最終更新:2008年07月12日 13:31