組合名 |
空賊連合組合 |
結成年 |
7612年? |
組合員 |
約5~10万人? |
敵対勢力 |
清河人民社会主義共和国 |
組合会合議長 |
金空蘭 |
・概要
ゴーシュ海と北限海を中心に活動する空賊の集団、由来は中原に存在した金浪費軍閥の兵士たちが、紅軍との戦いで敗れた後、その残党が飛行戦艦に乗って南方に逃れ、犯罪者集団となったものである。初期は空中戦艦一隻であったが各地より逃れた亡命者や大戦後行き場を失った元兵士、さらに無政府主義者等が集まり現在に至る。
・歴史
・金浪費軍閥
中原共和国と
原王朝の空軍将校であった金浪費は、最高指導者
射剣元帥の戦死後、地域の有力者と部下たちに担がれて地方政権の長となる。しかし彼は空軍軍人として優秀であっても、為政者としての能力があったわけではなく、陸上部隊を軽視し悪戯に航空機を海外から購入、最終的に陸上部隊の将校が紅軍へ寝返り、金浪費を捕縛し処刑した。
その後、陸上部隊の将兵は自身の敵と認識していた航空部隊隊員の粛清を開始、生き残った航空部隊の兵士・技師とその家族は同軍閥が保有していた定龍級空中戦艦の2番艦「征龍」に乗り込み南方の海へ脱出、当初は
ジャーガルク・シャー国か
アトリオン領ニューリペルニアへ亡命予定であったが、将校の会議で外国に空中戦艦が接収される可能性があるという理由で紅軍以外の中原勢力への合流を視野に入れつつ亡命政府樹立を決定した。
・空中革命
しかし中原の情勢は紅軍優勢となっており、各国政府も支援の条件として空中戦艦の引き渡しを提示していたため、艦内の物資は枯渇し始めた。その様な中で将校との待遇差に耐えられなくなった兵卒が暴動を開始、事態を重く見た将校達は、清河の船舶を襲い解決しようと提案した。
そして彼らは紅軍の輸送艦2隻を拿捕し、食糧・石炭・飲料水を獲得、清河側は彼らを海賊として非難したが、反撃する能力は無かった。一方で危機を乗り越えた「征龍」の乗員達は二度と内部分裂が起こらないように、成文約定を作製し、船内の民主化と待遇差是正を行った。
その後清河の支配から逃げ出した難民や行き場のない犯罪者・アナーキスト・元軍人も受け入れ、いつの間にか清河籍以外の船舶も襲うようになり、さらには各国の都市・村落を襲撃し人狩・略奪・みかじめ料の徴収さえ行うようになった。調子に乗った彼らははジャーガルク南部の都市ランを攻撃したが、ジャーガルク陸海空軍の反撃に遭い多数の航空機と3隻の空中艦を失い、その後彼らは襲撃対象を船舶か未発達な中小国家の都市・村落に限定するようになった。
・艦艇
補給基地として飛行戦艦を浮かす気体が入手できる小島を占拠しており、その他補給艦・小型戦闘艇を保有しているが、船体のメンテナンス時以外殆どの者が空中艦で生活している。空中艦は12隻でありその数から干支艦隊とも呼ばれており、船舶や都市を襲撃する際は獲物の属する国製の戦闘機を先頭に配置し、油断させてから襲うなど国際法を無視した手法を用いる。
・現有戦力
- 大型空中艦:12隻
- 小型空中艦:20隻
- 戦闘機:約250機
- 偵察機:約800機
- 水上機:約150機
- 飛行馬鳥1000匹
- 空挺豆戦車:80輌
- 輸送/補給艦:58隻
- 戦闘艇:250隻
・主な艦艇
名称 |
定員 |
武装 |
概要 |
大型空中艦 |
鼠速 |
約800人 |
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元々は別の軍閥が保有していた空中戦艦、大型空中艦の中では小型だが速度は速く小回りも効く |
大牛 |
約3000人 |
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元ヤード帝国の輸送用空中艦をペーパーカンパニーを利用して買い取ったもの、工作艦兼補給艦として用いている。 |
Tigris |
約5000人 |
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とある都市を攻撃した際、鹵獲した大型空中戦艦 |
Conejo |
約1800人 |
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カノミス王国が保有していた空中戦艦、他の艦に比べ武装は貧弱で主力部隊には向かないため、奴隷などの輸送に用いている。 |
征龍 |
約5000人 |
40cm三連装砲3基6門 15cm三連装砲2基6門 10cm連装高射砲12基 三連装35㎜機関銃45基 35㎜機関銃10基 65cm臼砲2基 爆装5000kg 戦闘機:30機 偵察機:30機 飛行鳥馬:80匹 |
旗艦 |
Serpente |
約1000人 |
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レオネッサ王国の傭兵部隊が保有していた空中戦艦、将校・下士官に反乱した兵卒が艦を乗っ取り、組合に合流した。 |
汗血馬 |
約1900人 |
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武器商人から買い取ったレオネッサ王国製の空中戦艦、最速 |
羊角 |
約1500人 |
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比較的安全な輸送業務で用いられる。 |
猿王 |
約2000人 |
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通称空飛ぶ出版・印刷会社、本だけではなくビラの作成・散布も行っている。 |
鶏陽 |
約1200人 |
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補給艦、主に食糧と水の輸送と補給を行っている。 |
走狗 |
約1400人 |
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多量の通信機材と妨害電波発生装置を搭載した通称、電子艦 |
猪突 |
約1000人 |
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武装と定員を減らし、装甲を強化した重装甲艦、強襲に用いられる。 |
戦闘機 |
70式戦闘機 |
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ジャーガルク製戦闘機、武器商人から20機購入 |
75式戦闘機 ハヒーブサ |
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ジャーガルク製戦闘機、武器商人から60機購 |
海鸥 |
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清河製戦闘機、清河空軍の基地を襲撃した際かっぱらったものを80機保有、複葉機ながら引き込み足で速度も340k/h以上出る |
CR-35 |
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フィルモア合衆国製戦闘機、武器商人を通じて25機購入 |
偵察機 |
77式偵察機 |
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ジャーガルク製戦闘機、武器商人から60機購入 |
水上機 |
補給・輸送艦 |
2万t級 |
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12隻保有している。 |
1万t級 |
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15隻保有している。 |
5000t級 |
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20隻保有 |
・主な業務
・誘拐
飛行鳥馬部隊や
有翼亜人が貴族・富豪の子女を誘拐し、身代金を払わせるというもの、払わない場合は奴隷市に人質は売られる。
・船舶襲撃
高速偵察機が目標を選定し、無線で知らせを受けた飛行鳥馬部隊や
有翼亜人部隊が船舶上空にて手榴弾や小型焼夷弾を見せつけ停船を命令、後から来たボート・大型飛空艇部隊が船舶内の貴重品から燃料まで全て収奪するというもの、大掛かりな襲撃であるが収入は大きいとされる。
・鏢局
輸送・警備・保険を合わせた業務、組合には元武林出身者も多いため、義理人情に厚い者も多く、その為一度請け負った者仕事を放棄したり、荷物をネコババする者は殆どいない(やると処刑される)主に清河上空を飛ぶ危険な依頼が多いがその分収入もある。またメタンフェタミン等麻薬の非合法な輸送も金次第で請け負う事が多くある。
・出版
意外と収入が多いのが出版業で、元々は引退した空賊・武術家が自身の経験を基に執筆した武侠小説がジャーガルク等の周辺諸国へも波及したのをスタートに、幾つかの艦で印刷機械を導入したのがきっかけで、現在では特定の国で禁止されているものの印刷・出版も請け負っている
・毒もみ
空賊連合が行っている漁法であり、同組織の主要な収入源の一つ、サンショオールが多量に含まれる海藻の根をすり潰し、それを植物の灰と共に煮立ったお湯に混ぜて作った液体を大量に海に散布して行う漁法であり、撒いた海域の魚は麻痺して浮かび上がる。
彼らは気絶して浮かんだ魚を根こそぎ採り、魚の居なくなった地域に高値で売りさばいて暴利を得ている。その為空賊は無人島において根の原料となる海藻を養殖しており、収穫した海藻を甲板で干し、何時でも根流しが出来るようにしている。
・総合風俗サービス艦隊
妓楼が運用する空中艦で通称"天国”、官憲の横やりと妓女の逃亡防止を目的として、空中艦を丸ごと遊郭として営業しており、書類上は空賊連合に属し、本店艦酒池肉林は空賊連合の艦隊に随行して営業しており、現在楼主千狐が1隻辺り遊女600~800人+男娼300~400人を働かせ、3隻を運用している。
支店艦には空賊の護衛が付いており、巡回先は主に開拓途中で男性労働者しかいない鉱山などの土地や戦場で、特に戦場では性病検査をしっかり行っているサービス艦は前線兵士の暴走防止と性病対策のため軍司令官に呼ばれることもあり、また艦には逃亡・自殺防止のためのネットが張られている為、遊女は逃げることができない、例え逃げて故郷に帰ったとしても、楼主と繋がりのある空賊によって家族もろとも八つ裂きにされる。
艦内には風俗スペースだけではなく、酒場・カジノ・レストラン・病院・宝石店・洋服店さらに酒のプールが存在し、客に金を落とさせており、また例え空賊だろうと兵士だろうとケンカはご法度であり、やると裏から怖いお兄ちゃん達がきて地上だろうと上空だろうと構わず艦から叩き出される。
・【遊女】
奴隷が奴隷主が所有する”物”であるのに対して、遊女は借金の質草であるため、一応奴隷とは違う奴隷はいくら働いても給与は無く、自由になれるかは奴隷主の心次第であるが、遊女は給与が存在し、それで借金を返済して、完済すれば自由になり、人類種の遊女であれば10歳で遊女見習の禿となり、12~15歳で新造となり客を取るようになって、29歳で年季明けとなり自由となる。
・艦内組織
・【最後の大隊】
ヤーディシア大戦時に存在した
カラシュ公国軍の元
吸血鬼コマンド部隊で、占領地での残虐行為や人身売買に携わったため、敗戦のスケープゴートになるのを危惧し、軍を無許可で離脱、現在は空賊連合に参加し、空賊として各地の村落を襲撃、略奪行為を行っており、ジャーガルクの
ラン市攻防戦で活躍、現在でも空賊最狂の部隊として有名である。
・【デリバティブクラブ】
空賊連合組合で活動する投資家の集団、無線電話・伝書鳩等を用いて各地の職員に指示を下して活動し、官憲の手が及ばない事を利用して空売りや違法な資金の貸し付けを行っている。
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投資家「インターネットやテレビが無い時代の投資家はラジオ情報以外のオープンでない情報を入手するため足で情報を入手していました、これは陸の投資家でも変わりません、我々の場合は空賊に何処を襲うのか聞き、その情報を基に襲う場所に営業所や工場のある企業の株を借り受けます。
そして借りた株を襲撃時刻ジャストに売ります。すると同社の株を所有する他の投資家も「襲撃された事を懸念事項として株が売られる。」と考えるので、釣られて株を売り、株価が暴落します。
そして大体底値位で株を安く買い戻し株を返還、すると差額で我々は儲けます。これが一般的な仕事でありますが、その他空賊は各地を移動し、様々な組織と繋がりがあるので、その情報を基に高く金融商品を売り、安く買い取る事ができます。
あと絶対高くなるとか言って金融商品を返済できないような人々にローンで売りつけて彼らに借金を負わせ、人身売買組織にローンの権利を売ったり、空賊に担保を回収してもらったりしています。」
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・他国・他組織との関係
犯罪者の集団であるため他者は全て獲物と考えている一方、一度した契約は必ず守るようにしている。
・人物
最終更新:2020年04月14日 20:26