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ヒロインがヤンデレのギャルゲみんなで作ろうぜ!

回転寿司

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mizu0203|回転寿司

@bg file="black.jpg" time=700
[cm]
@bgm file="llxx.ogg"
@texton
;;背景『真っ暗』
;;BGM『Lunatic Lovers~X-X』一周のみ
 透明な歌声が耳を甘く撫ぜる。身体の芯を震わせるヴィブラート。ぞくぞくとしたものが背筋を駆け抜け、自分がどこにいるのかさえ分からなくなる。[lr]
 音符は連なって隊列を組み、螺旋を描きながら精緻に編まれ、整然たる一枚の絵画のように織り上げられてゆく。[lr]
 ソプラノは龍のようにうねりながら、逃さないとでも言うように全身を締めつける。[r]
 その魔声で船乗りたちをいざない、船を沈めたセイレーンのソプラノなら、こんな感じかもしれない。羊水の海を漂う胎児の心地だった。[pcm]
@fadeoutbgm time=3000
@bg file="white.jpg" rule="円形(中から外へ)" time=1500
@bg file="kyousitu.jpg" rule="円形(中から外へ)" time=1500
;;背景『真っ暗>中央に白点、円形に広がっていってホワイトアウトを3秒でor明度上げていってホワイトアウト』可能ならBGM終了と同時に『教室』になるタイミング 
;;BGM 止め
「……ふぅ」[lr]
;;背景『教室』
;;BGM『ある日のこと』一周のみ
@bgm file="aruhiA.ogg"
 深く息を吸って吐くと、ようやく周りが見えてくるようになった。昼休みの教室。学食へ向かう生徒はいち早く姿を消している。[lr]
 狂いそうなほど愛してる♪ ――ああ、脳内再生が止まらない。昨日、あまりに繰り返し聞きすぎてしまったためだろうか。[ruby text="きり"]桐[ruby text="しず"]静[ruby text="かがみ"]鏡は天才歌手だから、仕方ないのだけれど。[lr]
 気を抜くと、再び脳内再生が始まりそうだ。そのたびにトリップしていたら、昼休みなんてあっという間に終わってしまう。[pcm]
「みのるー」[lr]
 廊下からその声が届いてきたのは、学食に向かうべく席を立とうとしたその瞬間だった。[lr]
――えらくタイムリーだな。[lr]
 浮きかけた腰を下ろしなおして待ち受ける。[lr]
;;みずき(制服 06,3a,01,00,00,00,M 片手を肩に)
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=1 b=6 e=3a m=1]
「CD貸してー」[lr]
「……えらくタイムリーだな」[lr]
「えー?」[lr]
「いや、なんでもない」[lr]
 俺があのCDを購入したのは、ごくごく最近のことだ。まだそのことを誰にも話していないのに、いったいどこからコイツの耳に入ったのやら。[r]
 慣れてるとは言っても、溜め息も出ようというものだ。[pcm]
「お前、あのアーティスト好きだったっけか?」[lr]
 確か、前に俺がメロディを口ずさんでいたときはきょとんとしていたはずだが。[lr]
;;みずき(制服 07,2a,06,01,00,00,M 片手を肩に)
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=1 b=7 e=2a m=6 c=1]
「えへ、『狂いそうなほど愛してる』が気に入っちゃった」[lr]
「おお、やっぱりそうか! 桐静鏡はあの歌無しには語れないよな」[lr]
 ここに桐静鏡ファンがまた一人誕生した![lr]
 桐静鏡。俺が隠れて応援している新人歌手だ。[lr]
 実力に不備はない。実際、彼女は恋歌の類を良く歌うのだが、いつも胸が苦しくなったり、首が絞められるような錯覚にさえ囚われたりする。[lr]
 しかし、どこか虚ろで病的な眼差しからか人気は薄い。ヴィブラートの難しさからカラオケで歌われることも稀。なかなかファンを獲得できない悲運の天才歌手なのだ。[pcm]
「借りたいのか。どうせだったら、うちまで取りに寄って行くか?」[lr]
 同志発見、うきうきした気分で提案する。[lr]
;;みずき(制服 08,9a,11,00,00,00,M 片手を胸に)
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=8 e=9a m=11 c=1]
「そ、それって! 一緒に帰るってことだよね?」[lr]
「もちろん! そうだ、ついでに何か食べにも行こうぜ」[lr]
 今気づいたが、このまま押し切ればみずき公認の買い食い成立だ![lr]
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=2 b=2 e=2a m=2 c=1]
「いいね! 『わたしは貴方の恋人ですから』♪」[lr]
;;みずき(制服 02,2a,02,01,00,00,M 両手腰に)
 買い食い成立で大喜びの俺、上機嫌に鼻歌なんか歌いだすみずき。二人は同志だぜ![lr]
「……お前、もうマスターしてるじゃないか」[lr]
「気にしない気にしない。気にしたみのるの負け~♪」[lr]
 俺を指差しながら、きゃっきゃと無邪気に笑う。[lr]
 俺はこれ見よがしに溜め息をつくと、肩をすくめた。もちろん緩んでしまう頬を隠すために、だ。[lr]
「むしろ負けっていったヤツのほうが負けだろ」[pcm]
;;BGM『ボツ2』
;;みずき(制服 07,2a,04,00,00,01,M 両手胸元)
@fadeoutbgm time=1000
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=4 b=7 e=2a m=4 t=1]
@bgm file="botu2.ogg"
「お姉ちゃんのこと苛めちゃイヤー」[lr]
「……っ!?」[lr]
;;みずき(制服 02,8a,08,01,00,00,M 片手胸元)
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=2 e=8a m=8 c=1]
「ううん、いいの、もっと苛めて、なじって」[lr]
「お、おいっ!?」[lr]
;;みずき(制服 03,3a,09,00,00,00,M 片手肩に)
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=1 b=3 e=3a m=9]
「藤宮君にこんな趣味があるとは知りませんでし……むがが」[lr]
――勘弁してくれよ。[lr]
 最初から順に姉さん、先輩、委員長。声の真似も完璧ながら、なにより台詞の内容がヤバすぎる。[pcm]
 コイツの観察眼は物凄い。何かを模倣するのは得意中の得意。内心、こっそりとモノマネ娘の称号をつけてやっているほどなのだ。[lr]
 そしてみずきの声は通りがいい。恐らくクラス中に今の台詞は筒抜けだったと考えられる。[lr]
 とすれば、俺の株は大暴落間違いなし。やったね、信用取引で大儲けだ。あ、でもインサイダー取引で逮捕……混乱するな、俺、落ち着こうぜ。[lr]
 委員長本人は既に学食へ向かってしまったのか、姿が見えないのが唯一の救いだった。[pcm]
;;BGM OUT 2秒
@fadeoutbgm time=2000
「……お前な」[lr]
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=2 b=2 e=2a m=6]
「ん? あたしのモノマネってば凄いでしょー?」[lr]
@bgm file="aruhiA.ogg"
;;みずき (制服 02,2a,06,00,00,00,M 両手腰に)
 明るく聞き返してくる。えっへんと胸を張る姿に邪気など欠片もない。[lr]
 みずきは雰囲気を察するのは苦手な性質だ。だが、それは、[lr]
――無垢なんだよなぁ。[lr]
 だか憎めない。優しく諭すように言い含めてみる。[lr]
「人前でそうやってモノマネするのはやめような?」[lr]
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=2]
「愛々さー。モノマネするのはみのるの前だけにするよ!」[lr]
;;みずき (制服 02,4a,06,00,00,00,M 片手肩に) 
 神妙な面持ちでびしっと敬礼する。声が野太い軍人なのは仕様なのだろうか。変に聞こえるのは、たぶん、本場のネイティヴな発音だからなのだろう。[pcm]
 ぴたり、とみずきが静止して、二秒、三秒、四秒……。[lr]
――分かった分かった。[lr]
 白旗を振るしかあるまい。背筋を張って、大きく息を吸って、[lr]
「アイアイサー!」[lr]
「愛々さー!」[lr]
 すかさず応じられる。――こうなったらヤケだ。[lr]
「アイアイサー!」[lr]
「愛々さー!」[lr]
;;みずき (制服 02,4b,06,00,00,00,M 片手肩に) 
「アイアイサー!」[lr]
「愛々さー!」[lr]
「アイアイサー!」[lr]
「愛々さー!」[pcm]
――視線が刺さってますよぉぉぉぉっ![lr]
 周囲の白く冷たい視線。それでも俺は声を張り上げ続けた。[lr]
 コイツが楽しいのなら、いっしょにバカやるくらいどうってことはない。[lr]
 絡みつくような視線を寄越すみずきの瞳には、俺だけが映っていた。[pcm]

@fadeoutbgm time=1000
@cl
@bg2 file="kyousitu.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" time=1500
@bgm file="theH.ogg"
@playse storage="se3.ogg"
@wait time=1000
@fadeoutse time=2000
@bg file="rouka1.jpg" rule="左下から右上へ" time=700
@bg file="kaidan2.jpg" rule="左下から右上へ" time=700
@bg file="syoukouguti.jpg" rule="左下から右上へ" time=700
;;SE『チャイム』、背景『昇降口』

 チャイムが鳴ると同時に向かったつもりだったが、昇降口ではすでにみずきが待ちくたびれていた。[lr]
;;みずき(制服 02,2a,02,00,00,00,M 片手肩に)
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=2]
「遅いっ! 早く行くっ!」[lr]
――見える、見えるぞ、わくわくオーラが![lr]
 そんなにCDが心待ちとは、ファンとして嬉しい限りだ。腕を回しているみずきの頬は緩みっぱなし。跳ね回るからぴょこぴょことツインテールが可愛く揺れている。[lr]
;「まぁ、ちょっと待て」[lr]
;;みずき(制服 03,8a,04,00,00,00,M 両手腰)
;[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=2 b=3 e=8a m=4]
; 涎さえ垂らしそうだった表情を一転、頬を膨らませるみずき。『えへへ♪』も『むー』という唸り声に変わる。いつから肉食獣になったのだろうか。[pcm]
; 待ち人は未だ来ず。SHR(ショートホームルーム)が長引いているのだろう。[lr]
;『きしゃー!』と唸り声のボルテージを上げていくうさぎ娘を撫でてなだめること二十三秒、ようやく現れた。[lr]
;;みずきを右にスライドして消し 伊万里左からスライド登場して中央に 出来れば並列処理で
;;伊万里(制服 01,1a,02,00,00,00,M)
;@cl
;[ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=1 e=1a m=2]
;「ごめんごめん、待たせたかな?」[lr]
;「待たせた」[lr]
;[imar f="驚き" pose=1 pos=c]
;「うわ、ひどっ! そこは普通『今来たところだよ』とかフォローするところじゃないかな?」[lr]
;「さて、揃ったし行くか」[lr]
;;伊万里(制服 05,6a,11,00,00,02,M)
;[ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=6a m=11 t=2]
;「無視した!?」[lr]
; 微笑みにこやかにすっぱりと寿司を切り捨てる。歩き出すと、慌てて伊万里がついてきた。が、足音の数は足りない。[pcm]
;;BGM 『craze for you』 5/11プレッシャーに差し替え
;「みずき……?」[lr]
;;伊万里左にスライド消し みずき右スライド登場して右に止まる ここも並列処理で
;@fadeoutbgm time=1000
;@cl
;@bgm file="Pressure.ogg"
;;みずき(制服 03,8b,07,00,00,00,S 片手胸に)
;[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=3 e=6b m=9]
; 振り向く。と、異様なプレッシャーが吹きつけてきた。[lr]
;「……っ?」[lr]
;[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=2a m=11]
;「……えーっと」[lr]
;;伊万里左からスライド登場で左配置
;;伊万里(制服 03,2a,11,00,00,00,M)
; おどおどとしながら伊万里が、声もない俺とみずきを交互に見比べている。[lr]
;「みのる……」[lr]
; 感情はむしろ感じられない。ゆっくりと言葉を紡ぐ。[lr]
;「なんで、伊万里がいる、の?」[lr]
;「なんでって……」[lr]
; 浮気現場を差し押さえられた男の気分が、こんな感じなのだろうか。理由もよく分からないまま、とりあえず言葉を選んでゆっくりと答える。[pcm]
;「割引券が三人まで使えるから、だけど」[lr]
;[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=2 b=3 e=9b m=11]
;「聞いてないよっ!」[lr]
;;みずき(制服 03,5b,11,00,00,00,L 両手腰に)中央配置、一秒くらいでそのままサイズMに
; 気圧される。退いた一歩に気づき、愕然とする。[lr]
; コイツの華奢な身体のどこからこんなプレッシャーが発せられているのだろう。信じられなかった。[lr]
; 知らない分からない。みずきのことが。こんなみずきは知らない。みずきは、そう、いつも俺の背後に隠れていて……。[lr]
; 舌が粘ついて、呂律が回らなかった。[lr]
;「お前……」[lr]
; さっぱり分からなかった。[lr]
;「んー?」[lr]
; 苛立ちを隠さないトーン。ますます分からない。[pcm]
;「そんなに三人で行きたくないのか? ……伊万里と喧嘩したわけでもないんだろ?」[lr]
;;BGM OUT 2秒
;@fadeoutbgm time=2000
;;みずき(制服 06,4a,09,00,00,00,M 両手腰)
;[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=2 b=6 e=4a m=9]
; 刹那、風のように沈黙が広がった。――まさか。[lr]
;@bgm file="theH.ogg"
;;みずき(制服 08,7a,03,00,01,00,M 片手胸元)
;[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=8 e=7a m=3 s=1]
;「そんなこと、ないけど……」[lr]
;[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=2 e=3a m=7 s=1]
;「そ、そうだよ! ボクとみずきちが喧嘩なんてするわけないじゃないか!」[lr]
;;伊万里(制服 02,3a,07,00,00,00,M)
;「だよな……」[lr]
; 伊万里の援護射撃からして、疑いを挟む余地はない。[lr]
; だとすると、ますます分からない。なんで三人で行きたくないんだ?[lr]
; だが、俺の疑問を断ち切るようにみずきが叫んだ。[pcm]
;[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=8 e=6a m=2 s=1]
;「は、早く行くっ!」[lr]
;;みずき消し
;@cl pos=rc
;[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=5 s=1]
; そして立ち尽くす俺を早歩きで追い抜いてゆく。慌てて追いかける伊万里。[lr]
;@cl
;;伊万里消し
;「……何なんだ、いったい?」[lr]
; 呆然と立ち尽くす俺は、それしか言えなかった。[pcm]

[mizu f="真顔" pose=3 pos=c]
「じゃ、行こ?」[lr]
 言いながら、みずきはつと腕を伸ばしてきた。……手を繋ごうということなのか?[lr]
「いや、なんか伊万里が掃除でちょっと遅くなるみたいなんだ。もうちょっと待ってやってくれ」[lr]
 差し出された手には気づかないフリをしてそう言った途端、みずきの表情が曇った。[pcm]
@fadeoutbgm time=3000
[mizu f="怒り" pose=1 pos=c]
「……なんで?」[lr]
「割引券が三人まで使えるから、だけど」[lr]
「誘ったの?」[lr]
「ああ、一応……」[lr]
@ld pos=c name="mizu" wear=u pose=1 b=4 e=7a m=9
「……そう」[lr]
 俺が小さく頷くと、みずきは微妙な表情をした。[lr]
 みずきは何も言わず、そんなみずきに俺は何も言えず、居心地の悪い沈黙が流れた。増え始めた人込みから投げかけられる視線が痛い。[r]
 ……。……。……。……。[pcm]
@bgm file="theH.ogg"
「ごめーん」[lr]
;@ld pos=l name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=7a m=7 s=1 size=S
;伊万里(ごめんね!)
 パタパタと足音がしたかと思うと、あたふたと馳せる伊万里が遠く見えた。[lr]
「んじゃ、行くか?」[lr]
[mizu f="不満" pose=1 pos=c b=4]
「ん」[lr]
@cl
 伊万里がたどり着く前に俺とみずきは歩き始めた。[lr]
@ld pos=c name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=9a m=11 t=2
「ちょ、ちょっと待ってよ、みのりん! なんでみずきちまでー!?」[pcm]

@cl
@bg2 file="susiya.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)"

;;みずき(制服 02,2a,02,00,00,00,M 片手肩に)
;;伊万里(制服 01,1a,02,00,00,00,M) みずきと左右に
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=2]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=1 e=1a m=2]
 そして俺達は、商店街の回転寿司屋へやって来た。[lr]
「ね、ね、みのる。この店、ネタが新鮮で美味しいんだよ」[lr]
「ほー、そうなのか」[lr]
;↑3行追加
 時間帯としては開店直後なので、店内はまだガラガラ。待たされることもなくテーブル席に案内された。[lr]
「欲しいものあったら言ってってねー」[lr]
@playse storage="[email protected]"
 すぐさまみずきが奥を陣取り、テキパキと小皿を出したり茶を汲んだりし始める。[pcm]
 俺は俺で流れてきた器から山葵(わさび)を取って、醤油にちょっとだけ押し出す。ついでに伊万里に差し出すが、[lr]
;;みずき(制服 03,3a,04,00,00,00,M 両手腰に)
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=2 b=3 e=3a m=4]
「ダメじゃん、みのる。そんな意地悪しちゃ」[lr]
 横合いから伸びたみずきの手がひょいと袋を摘んだ。[lr]
「意地悪?」[lr]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=3a m=9 s=1]
「言、言わなくていいよ、みずきち!」[lr]
;;伊万里(制服 03,3a,09,00,01,00,M)
「伊万里ってば山葵ダメなんだって。忘れたの?」[lr]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=7 c=1]
「ひゃぁぁぁ!」[lr]
;;伊万里(制服 02,2a,07,01,00,00,M)ここからテキスト消さないで裏側での百面相
 伊万里は顔を隠すように明後日の方を向いた。[pcm]
「……お前、まだ山葵抜きなのか?」[lr]
;;伊万里(制服 04,3a,08,00,00,00,M)
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=4 e=3a m=8]
「そうだよっ! でもそれがどこか悪いのかな!?」[lr]
「いや、ガキだな、とか、進歩ないな、とか思ってたりはしないぞ?」[lr]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=4 e=3a m=7]
「嘘つき!」[lr]
;;伊万里(制服 04,3a,07,00,00,00,M)
;;みずき(制服 02,3a,01,00,00,00,M 片手肩に)
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=1 b=2 e=3a m=1]
 ぎゃーすか喚かせておくうちに、さりげなーく醤油皿をすりかえる。[lr]
 と、入れ替えてから気づいた。意味がない。[lr]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=1 e=3a m=2]
「んふふ、やっぱりお寿司はこれだよねー」[lr]
;;伊万里(制服 01,3a,02,00,00,00,M)
 なぜなら、みずきがコイツに取ってやっている皿は……。[lr]
 自分の阿呆さ加減に茫然として、伊万里、正確にはその手元を見つめてしまった。[pcm]
;;伊万里(制服 03,3a,10,01,00,00,M)
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=3a m=10 c=1]
「な、なにさ。ボクのこと見つめて。そんなにボク可愛い?」[lr]
「前々から思ってたんだけどな」[lr]
 自惚れた妄言は完膚なきまでに無視し、俺は真面目な顔をして言った。[lr]
「正直、共食いだよな、それ」[lr]
 伊万里が稲荷を喰う。寿司とさえ呼ばれている伊万里が、だ。[lr]
;;伊万里(制服 04,4a,04,00,00,00,M)
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=4 e=4a m=4]
「バ、バカっ!」[lr]
 顔を真っ赤にして、ヤケ食いのように稲荷を口に詰め込んでゆく伊万里。[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=5 e=7a m=6]と、むせた。――バカはそっちじゃないか。[lr]
;;伊万里(制服 05,7a,06,00,00,00,M)
 さて、俺は無難に鮪(まぐろ)でも……。[pcm]
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=8]
「アウト♪」[lr]
;;みずき(制服 02,2a,08,00,00,00,M 片手肩に)ここでテキスト消し表示に戻してください
;;伊万里(制服 01,1a,01,00,00,00,M)
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=1 e=1a m=1]
 ぺしん、と伸ばした手が叩かれる。にこやかな笑みとともに差し出されたのは……鯖(さば)、だった。[lr]
「……これ、は?」[lr]
 意味が分からない。呂律も回らない。[lr]
「あ、みのるは知らないんだ? 赤身魚はカロリー高いんだって」[lr]
 混じりっ気なし、純度一○○パーセント。コイツの笑みに成分表をつけたら、そう表示されるに違いない。当然のようにみずきは言った。[lr]
「はい、あーん♪」[lr]
 差し出されたのは、鯖だった。そう、みずきの箸で差し出されたのは。[pcm]
;;伊万里(制服 02,2a,10,00,00,00,M)
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=10]
「…………」[lr]
「…………」[lr]
 にこにこは崩れない。俺が口を開くと確信している、裏切らないと信じている目だ。[lr]
「……あーん」[lr]
 諦めて、そんな自分に涙が出そうになる。若干、震えながら唇を開くと、にこにこがさらに花咲いた。ひょいっと青身が押し込まれる。[lr]
「どう? 美味しい?」[lr]
「おう、美味いぞ」[lr]
 本音を言わせてもらえれば、やっぱり鮪のほうが良かったとはいえない。俺の答えに、みずきの顔がぱあっと華やいだ。[pcm]
「待ってて。今イイモノ頼んだげるから」[lr]
 俺が答えるよりも早く注文ボタンを押すみずき。早すぎだろう。何やら『裏メニュー』などという怪しげな単語が聞こえた。[lr]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=1 e=6a m=4 s=1]
 何の気なしに視線を転じてみれば、伊万里が慌てて顔をそむけるのが見えた。[lr]
;;伊万里(制服 01,6a,04,00,00,00,M))
 つまりさっきまで俺とみずきに注目していたことになる。[lr]
――ははぁ、そういうことか。[lr]
 みずきが自分には『あーん』してくれなくて寂しいのだろう。よし、ここは俺が一肌脱いでやるか。[pcm]
 そっと箸を伊万里の皿に伸ばす。一皿八十円で食べられる寿司屋もあるというのに、ここは百円均一が基本なので逆に他の店よりも高い。[r]
 あえて選ぶとは、やはりコイツは稲荷好きだ。[lr]
 油揚げの中にぎっしりと米が詰まっている。いうなれば、そう、『たわわ』という感じだ。[lr]
 ……そんなことを考えながら箸で挟むと、なんだか変な気分になってしまった。[lr]
 視線を逸らしながらわざとぞんざいに口元へと運んでいく。[lr]
「ほれ、口を開けてみろ」[lr]
[imar f="驚き" pose=1 pos=lc]
「な、何を」[lr]
;;みずき(制服 06,9a,11,00,00,00,M 両手胸元)
;[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=4 b=2 e=2a m=8]
[mizu f="驚き" pose=1 pos=rc]
「あーん」[lr]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=2 e=3a m=5 c=1]
「……あ、あーん」[pcm]
;;伊万里(制服 02,3a,05,01,00,00,M)
[mizu f="怒り" pose=2 pos=rc]
 申し訳ばかりに口が開かれる。何を恥ずかしがってるのやら。小さい頃はあんなことやこんなこともした仲だというのに。[lr]
 仕方がないので強引に押し込んでやった。[lr]
@playse storage="se-002.ogg"
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=7a m=11 s=1]
「むがが!?」[lr]
「だ、だいじょうぶか?」[lr]
;;伊万里(制服 03,7a,11,00,00,02,M) 画面下へスライドして消える みずきは右配置のまま
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=3 e=4a m=4]
 マズったか!? 身を乗り出すと、くいくいと袖を引かれた。[lr]
 なんだろう。いつもなら強引に振り向かせるくらいするだろうに。まさか伊万里に遠慮でもしているのだろうか。[lr]
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=3 b=3 e=4a m=4]
「むー!」[lr]
;;みずき(制服 03,4a,04,00,00,00,M 片手胸に)
 意味が、分からない。俺に手ずから食べさせたさっきまではあんなに幸せそうだったのに、ころころと忙しいヤツだ。[pcm]
 見せつけるように差し出された箸。何が言いたいのか分かってしまうから困りものだ。[lr]
「はいはい、あーんしろ」[lr]
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=8]
「あーん♪」[lr]
 食べさせてやると、ようやくさっきまでの表情に戻った。[pcm]
;;みずき(制服 02,2a,08,00,00,00,M 片手肩に)
;;伊万里(制服 01,1a,02,00,00,00,M) 画面下からスライド復活
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=1 e=1a m=2]
 そのまましばらくワイワイ談笑していた。略してワイ談……こんな連想をする俺に生きてる価値はあるのだろうか?[lr]
 今度は何故か伊万里がそっぽを向いて大変だったりするのだが、それより俺にとって大変だったのはみずきの注文したソレだった。[lr]
「あ、来たよ来たよ」[lr]
 手を望遠鏡に見立てたみずきにつられて見やると、その注文皿は流れていた。しかし小皿というサイズではない。[lr]
 ……なんだか、とてもイヤな予感がした。[lr]
「これ、みのるのねー」[lr]
 当然のようにベルトコンベアーから皿を取るみずき。鮮やかな箸捌きでソレを摘み上げると、[lr]
「はい、あーんして」[pcm]
「…………」[lr]
――『あーん』じゃねぇよ。[lr]
 鯛の目玉を差し出されて、誰が口を開けるというのだ。[lr]
「常連さんだけが知ってる『裏メニュー』だよ。DHAは頭良くするんだって」[lr]
 ……意味が、分から、ない。[lr]
 真意を問おうと瞳を覗き込む。[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=4 b=7 e=7a m=10]逸らされた。[lr]
;;みずき(制服 07.7a,10,01,00,00,M 両手胸元)
 怪しい。追いかける。逃げられる。[lr]
;;伊万里(制服 03,9a,07,00,00,02,M)
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=3 e=9a m=7 t=2]
 伊万里が『ああああっ!』と喚いているが気にしない。[lr]
 しばらくイタチごっこを続けてから、腹をくくった。[lr]
[ld pos=lc name="imar" wear=u pose=1 b=2 e=2a m=9 s=1]
「みのりんっ!?」[lr]
;;伊万里(制服 02,2a,09,00,01,00,M)
 伊万里の悲鳴を聞きながら、ぱくっと口に含む。[pcm]
 にゅるにゅるぬめぬめ。噛もうとすると歯と歯の間でぐにゅっと形を変えるのが分かる。[r]
 弾力こそあるのだが、破裂させると中からどろっとしたものが出てきそうで恐い。想像しただけで背筋が凍る。[lr]
 結局、噛まずに茶で流しこんだ。二杯目の茶を汲むみずきの顔が嬉しそうだったのは、見なかったことにしよう。[lr]
[ld pos=rc name="mizu" wear=u pose=2 b=2 e=2a m=2]
「はい、よくできましたー」[lr]
;;みずき(制服 02,2a,02,00,00,00,M 両手腰に)
 ぱちぱちと拍手された。満更でもない。確かに褒められるだけの偉業を成し遂げた自負がある。[lr]
 しっかし、特別メニューに鯛の頭のみとは。頭だけなら、確かに百円でも流せるだろうが、需要はあるのだろうか。[pcm]
 ついでに言うと、目玉周りの肉はなかなか上手い。少ない身をつつきながら、伊万里でもからかおうかと算段していると、みずきがベルトコンベアーに手を伸ばした。[lr]
「偉いでしょ? 三皿頼んどいたんだよー。これでみのるも天才になれるね」[lr]
 死のうかと思った。[pcm]

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;;背景『自宅前』

;;みずき(制服 01,4a,02,00,00,00,M 両手腰に)
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=2 b=1 e=4a m=2]
「貴方のことを愛してるもの~♪」[lr]
 帰り道からずっとだった。同じフレーズを繰り返し口ずさみながら、こちらの反応を伺ってくる。[lr]
「もう完璧じゃないか?」[lr]
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=2 b=4 e=3a m=4]
「……むー」[lr]
;;みずき(制服 04,3a,04,00,00,00,M 両手腰に)
 すると期待外れの返答なのか、みずきはがっかりしたような表情を見せるのだ。[lr]
 俺にはもうマスターしているようにしか聴こえない。それでも、まだ本人にはどこか気に入らないところがあるのだろう。[pcm]
「気にしすぎだって。お前ならカラオケでもベストスリーに入る。今度、三人で行ったときにでも披露してくれよな」[lr]
「三人、で?」[lr]
 何か引っかかるのかみずきは繰り返した。[lr]
「おう、三人で。いや、なら姉さんでも連れて行こうか?」[lr]
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=2 b=7 e=7a m=10]
「ううん、そうじゃないけど」[lr]
;;みずき(制服 07,7a,10,00,00,00,M 両手胸元)
 なにやら浮かない表情。なのに俺は何を間違ったのかさえ分からない。[lr]
 沈黙を誤魔化すようにCDを手渡す。一瞬だけ触れ合った手はちょっとひんやりとしていた。[lr]
「ありがと~、なるべく早く返すね」[lr]
「いや、それには及ばない、フェブラリ少佐」[lr]
 俺はびしっと敬礼のポーズを取った。[pcm]
「これより貴官には桐静鏡の布教任務を命ずる。可及的多くの民間人に彼女の素晴らしさを広め、ファンとしての志願を募るのだ」[lr]
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=4 e=8a m=2]
「……愛々さー」[lr]
;;みずき(制服 04,8a,02,00,00,00,M 片手胸に)
「よろしい。アイアイサー。さらばだ」[lr]
 こめかみに触れさせた手をそのまま振り、努めて明るく別れを告げる。[lr]
[ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=5 e=4a m=7]
@cl
;;みずき(制服 05,4a,07,00,00,00,M 片手胸に)
 けれども、挨拶の歯切れのよさとは裏腹に、みずきの表情は最後まで晴れなかった。[pcm]



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