嫁盗みとは、新夫の家が貧しく裕福な家の嫁の嫁入り費用が用意できない場合、婿と嫁の双方の家の合意の元、婿に嫁を盗まれたことにして、夫側に嫁入り費用を負担させず婚姻させる習慣である。正式な婚礼によって、妻の実家が夫の家に深い干渉を与えるのを防ぐ意味もある。
夫が盗人役の男たちを引き連れ、盗人役の男たちが嫁の住居の窓を割って押し入り、嫁盗みを行う件について周りの観衆に述べて、嫁を連れ去るという形式を取る。
後日、裕福な嫁の実家が新夫婦に祝儀を送る「
取り返し」と呼ばれる儀礼を行う。新夫婦の家で取り返しの使者を歓待し、「使者が買収された」ということにして、嫁の実家が使者まで買収されては手の着けようがないと結婚を認める一連の儀式を行って落着させる。
なお、この習慣は現実世界でも、日本など各地に存在する。
現実では、夫側が貧しいという経済的な理由や家同士の付き合いを避けるというものだけでなく、本人同士は合意していても嫁の父が強固に反対した場合、嫁も嫁の家も合意していない場合にもに行われた。
嫁盗みの事例
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最終更新:2014年07月10日 10:39