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見た目はあしゃくら頭脳は朝倉その名は―― ◆a2zhksM50w




一体、これはどういう事かしら?
長門さんに敗北した私は削除された。普通の人間で言う、死を迎えたといったところね。
でも気付いたら、いきなり殺し合いに放り込まれていた。

心当たりはある。

例えば、涼宮ハルヒの力ならこれくらい造作も無いかもしれない。

だが、解せない。

何故、こんな殺し合いを開くのか分からないし、そもそも私を蘇らせた訳は?
彼女とは、そんな長い付き合いではないし、直接の面識も無いけど、少なくとも殺し合いなんて物騒な事を望むなんて信じられない。
まあ私が消えていた間に、何かあったのかも分からないけど。

それよりも気になるのが……。

「なんで、体が縮んでしまっているの?」

ここに来て、最初に感じたのは視界の違和感。
きっかけは支給されたバッグ。普段なら気にも留めないものが、嫌に大きく感じた。
そして、次に感じたのは身体感覚の異常。バッグの中の支給品とやらを確認しようと手を伸ばしたところで届かない。
流石におかしいと思い、近くのガラスで私の姿を確認してみれば、この有様だ。

本当、訳の分からないことばかり。

「だから、僕と契約して魔法少女になれば元に戻れるよ。あしゃくら?」

そして、私の横でしつこく契約とやらを迫る真っ白い生き物は、キュゥべえという私の支給品。
契約をすれば、何らかの願いを叶えると言っているけど、あまりにも調子のいい話。裏があると見ていい。
それに、さっき試して分かったけど、ここでは情報操作能力は使えなかった。
なら、仮にキュゥべえの話が本当だとしても、契約とやらに制限が掛けられてもおかしく無い。
ただ、魔法少女というのには少し興味はある。だから、浅く関わるくらいはしてもいいかな。

それにしても、何で朝倉と名乗ろうとするとあしゃくらって言ってしまうのかしら?
これもあの青狸のせい?

「つれないなぁ。魔法少女になれば戦闘力も上がるし、殺し合いで死ぬ可能性が低くなるんだよ?」
「そう」

現状では、戦闘力が上がるというのはかなり魅力的に見える。
体が縮んだ影響で、身体能力もかなり下がってしまったし、間合い等もまったく別のものになってしまった。
この状態での戦闘は出来る限り控えたい。故に戦闘力アップはかなり嬉しいけど、あくまでそれは最後の手段。
今は契約はせずに、この小さい容姿を利用して、正義感の強い参加者に保護して貰う。
それが私の決めた方針だった。

そんな時、ふと前方から青い髪の少女が歩いてきた。

「あれは……美樹さやかだね」
「知ってるの?」
「まあね。安心しなよ、殺し合いに乗るような性格じゃないよ彼女は」

よく見れば、服装がまるでコスプレのようだ。それこそ、テレビ見かけるような変身ヒロインを沸騰させる。
そういえば、キュゥべえの知り合いと言ってたし、もしかして、あの娘は魔法少女とやらなのかしら?

「彼女……。魔法少女でしょ?」
「鋭いね。そうさ、君の先輩になるかもしれないよ?」

私の予想は当たってたみたい。魔法少女についても知りたいし、接触してみても損はないだろう。

「ねえ、お姉さん」

声を普段より、高めに出して幼さを演出。
更に目を少し潤せて、殺し合いに恐怖しているように見せる。
自分で言うのも何だけど、中々の演技かもしれない。

「えーと……もしかして君も参加者なの?」
「うん」

私の様な子供が殺し合いに巻き込まれていると知って驚いてる。

「酷い。こんな小さな子まで」

うん。やりやすい。
単純なお人好しなのかな? これなら、すぐに警戒を解かせられそう。

「ねえ。お名前、聞いていい?」
「あしゃくら……」
「あしゃくら……。そう、私は美樹さやか」

正確には朝倉なのだけれど、訂正しようにも出来ないので諦めた。

「お姉さんは、殺し合いしないの?」
「うん。お姉ちゃんはね、そんな事しないから安心して」

そう言うと美樹さやかは私の頭に手を乗せてきた。
俗に言う、いい子いい子という奴ね。私を安心させる為にしてるのだろうけど。
まあ、取りあえず同行者は得られそうだし、このまま幼い子供のフリをし続けておきましょう。

『誰か助けて!!!!』

何処か、涼宮ハルヒに似た声。それが助けを求め、私達の耳を響かせる。

「この声……」

美樹さやかは手に持った剣を、再び強く握り締めてる。
この時、私はすぐに彼女が声の元に行こうとしているのを理解した。

「お姉ちゃん」
「大丈夫。すぐ戻るからね」

どうも後先考えない、感情的な性格のようね。
こんな小さな子供をちょっとでも放っておいたら、どうなるか分からないのかしら?
まあどちらにしろ、着いて行く気は無いから良いけど。
何せあんな大声。恐らく、マイクか拡声器の様な物を使っているのだろうけど。
そんな物であれだけ騒げば、その声に引かれ何人かの参加者が集まってくる可能性は高い。
声の主を助ける為に現れた善良な参加者も居れば、その逆も然り。
とてもじゃないけど、今の私じゃそんな危険地帯に向かうなんて発想は無い。
……少し、声が涼宮ハルヒに似てるのが気になるけど、発声や喋り方の癖から考えて多分別人だろうし。


「きゅっぷい。美樹さやかは声の方へ言ってしまったみたいだね」

今まで何処に隠れていたのかと思えば、私のディバックの中に隠れていたのね。
キュゥべえは、走り去る美樹さやかの後ろ姿をバッグの中から、顔だけ出して眺めている。

この辺も、美樹さやかのような参加者が多く集まってくる筈だ。
早めに離れたほうが良い。

「じゃあね、さやかお姉ちゃん。縁があったらまた会いましょう」





【H-5/深夜】

【あしゃくらさん(朝倉涼子)@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:健康、あしゃくらさん
[装備]:キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ
[道具]:支給品一式、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
0:この場を急いで離れる。
1:正義感の強い参加者を探し保護して貰う。
2:キュゥべえの言う契約について少し興味。
3:元の姿に戻りたい……。
※名を名乗る時、あしゃくらと言ってしまいます。
※参戦時期は長門戦敗北後からです。

【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:健康、魔法少女
[装備]:もろはのつるぎ@ドラゴンクエストシリーズ
[道具]:支給品一式 、不明支給品(0~2)
[思考・状況]
基本:正義の魔法少女として戦う
0:声(こなた)のする場所へ向かう。
1:殺し合いに乗った連中を倒す
2:戦えない弱者を守る
3:最終的にドラえもんも倒す
4:0を終えた後、すぐにあしゃくらの元へ戻る。
[備考]
※参戦時期はエルザマリア戦後です


【キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ】
少女の前に現れ、「願い事を1つ叶え、代償として魔法少女になる」という条件で契約を行う。
良くある魔法少女もののマスコット的存在。
ただし制限により、殺し合いを放棄するような願いや、他参加者を殺すようなものは叶えられず。
あまりにも素質が無い場合は契約すら出来ない。
その他の制限は後の書き手さんにお任せします。



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25:諸刃の正義 美樹さやか 38:弓と水晶と誤解フラグ
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最終更新:2013年03月26日 00:51