ミーム
エフィリン 裏切り
出典作品 星のカービィ ディスカバリー
分類 SNS/集団幻覚
主な発端 ゲーム
怪しさ 5
悪党度 0
申し訳なさ 7

『星のカービィ ディスカバリー』発売前にファンたちが浮かべてしまった光景。

元ネタ

※ネタバレ注意

『星のカービィ ディスカバリー』に登場するエフィリン。新世界で出会い、カービィと冒険を共にする相棒である。
しかし、「旅のきっかけになった相棒ポジション」というと、ファンはどうしても虚言の魔術師を思い浮かべてしまうもの。彼の前例に引っ張られてしまい、「エフィリンは実はラスボスであり、最終盤でカービィを裏切る」という予想が立てられることになってしまった。
エフィリンの初登場シーンが「ワドルディのまち」が襲われているシーンなこともあり、この説を支持する者からは「捕まったのは自作自演で、実はビースト軍団にまちを襲わせた張本人である」という説まで立ってしまう。こうして、裏切るエフィリンは一大ミームとなってしまった。

真相

+ ネタバレ
エフィリンは決して悪役ではなかった
それどころか、悪意など全くない善性の塊であり、純粋にワドルディやカービィを助けようとして行動していたのである。
マホロアの先入観によってひどく疑われていたが、その実態はかつてのグーイや妖精リボンと同じ、完全な味方キャラクターであった。

さらにカービィに助けを求めるのみならず、カービィと共にステージに同行し、その間は「獲得していないせっかい図の案内」に「テクニックのガイド」など、さまざまな場面でカービィを献身的にサポートしてくれる。チュートリアルの役割も彼が兼ねたことで、非プレイヤーとしては歴代でもトップクラスにカービィを助けてくれるなかまとなっている。

しかし、一方で彼はストーリーの中核に関わる存在であることも事実である。ゲームの終盤においては、彼を取り巻く物語が加速していき、彼に秘められた真実も明らかになっていく。

+ 根幹部のネタバレにつき隠し
終盤で明かされる彼の正体を踏まえて、上述の予想について「部分的に当たっていた」と語られることがある。

ドキドキ発見ドリームツアー」のアナウンスを経て明かされたその正体は、ビースト軍団を操っていた黒幕にして本作のラスボス、「ID-F86」ことフェクト・エフィリスから、「わずかな博愛の心」が分たれた「かたわれ」、コードネームID-F87「フェクト・エフィリン」である。
ビースト軍団はエフィリスの復活を求めて片割れであるエフィリンを探しており、必然的にエフィリンは常にビースト軍団に追われ続けることになる。また最終ステージでは、エフィリンを取り込んで完全体となったエフィリスと戦うことになる。
つまり、因果関係こそ全く異なるが、「エフィリンはラスボスである」(ラスボスから分たれた片割れであり、エフィリンを取り込んだ姿とも戦うことになるため)、「エフィリンがビースト軍団を呼んでいる」(指揮して襲わせたわけではないが、軍団に追われる身であるためいるだけで襲ってくる)は、あながち間違いでもないのである。(ワドルディがさらわれていたのは、研究所で働かせるという別の目的もあったため、エフィリンだけが悪いわけではないが。現にエフィリンがワドルディのまちを離れてからも最低30回はまちがビースト軍団の襲撃を受けていることがフィギュアで示唆されている)
一方、「エフィリンは悪役である」という説は作中で明確に否定されている。上述の通りエフィリンはラスボスの善意から生まれた存在であり、むしろ悪意や邪心の類は一切持ち合わせていない。カービィですら(いたずら心程度とはいえ)ある程度は悪い心もあることが示唆されているが、エフィリンはその出生からそれすらない可能性が高い。
一度はエフィリスに取り込まれてしまった彼だが、カービィの手で救出された後は、持ち前の善性でカービィやビースト軍団…そして最後には、エフィリスすらも救おうとする。

蓋を開けてみればエフィリンは、カービィシリーズ史上最も純粋なキャラクター候補に上がるほどの、純粋無垢、善意の塊だったのである。

この事実を知ったプレイヤーたちの間で、次々とエフィリンへの謝罪の声があがることとなり、発売後には「エフィリン ごめん」や「エフィリン 土下座」がSNSのトレンド入りすることになってしまった。
もしエフィリンを疑ってしまった人は、しっかり謝っておこう。心優しい彼は誠心誠意謝れば、きっと許してくれるだろう。

後継者「スターリー」

『ディスカバリー』発売から3年、エフィリンに続いて、またもや疑いをかけられるキャラクターが登場してしまう。
その名はスターリー。ディスカバリーの追加コンテンツ『スターリーワールド』に登場する、流星と共に現れた謎めいた子たちである。
この「流星」というのがまた怪しい存在であり、黒い星が結晶のようなもので封印された見た目をしている。「闇の星」と呼ばれ、世界を滅ぼすとの伝承があるらしい。
ポジションとしては本編のワドルディにあたる収集要素なのだが、例の虚言の魔術師が「収集要素として集めさせたアイテムをカービィたちと敵対するために使う」なんて前例を作っていたせいで、彼らもまた同様に「悪役なのではないか」という疑いの目を向けられることになってしまったのである。

同様にして、同じく味方として登場するが、なぜか新世界の裏事情に詳しい天もん学者ワドルディと星あん内ワドルディも、実はスターリーを狙っている悪のワドルディなのではないかという説も見られる。誰が呼んだか陰ぼう論者ワドルディ

果たして、彼らは本当に悪役だったのだろうか。真相は8/28(木)発売のゲーム本編でお確かめいただきたい。




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最終更新:2025年09月05日 04:05