エクシーズのクズカードの代表的な1枚で、このスレでも数回評価されておりこの手の話題では非常に人気が高いカード。
最早クズカードの話をするのに欠かせない1枚と言っても過言ではない。
このカードの何がダメかと言う点は語り尽くされているため大部分は割愛するが、何気に新マスタールールとそれによる環境変化の被害を大きく受けているためその部分だけ説明する。
このカードの数少ない利点は汎用性が高く、入れてないデッキの方が少ないエクシーズモンスターをメタ対象としていることであった。
特に9期はエクシーズ関連のインフレが激しく、アニメでメインを張っていた7~8期以上に非常に強力な召喚法であったことは間違いない。
そのため出して有効に働くかはともかくとして、相手には困らないのでメインから入れても使う事ができた。
しかし、新マスタールールにより激しい逆風が吹き荒れることになる。
まず相手がエクシーズを複数体並べることが珍しくなり、本当に壁か相打ち程度しか狙えなくなってしまった。
それどころか10期のメインとなるリンク召喚との相性がそれ程良くなく、エクシーズモンスターが入っていないデッキ自体が珍しくもなんともなくなってきた。
メタ対象に当たれるかどうかすらわからなくなり数少ない利点を失ってしまった。
更にエクストラデッキから特殊召喚できるモンスターの枠に制限がかかってしまい、仕事をするまでが遅く本当に仕事をするかも怪しいボイドに貴重な枠を埋められてしまう事になる。
最早場にいる事自体が負債であり、無暗に出す事すら許されないカードとなってしまった。
残念ながらこのカードの効果の有用性は皆無であり、クズカードと認めるしかない。
確かにボイドはクズカードである。
しかしアニメの主人公である不動遊星の言葉で、このスレの信条でもある「この世に数多あるカードに、役に立たないカードなど一枚も無い」という言葉がある。
性能的にはクズカードでも決して役に立たないという事はない。
世の中には効果が弱かったりあまり有効に使える物でもなくても、自身のステータスで活躍の道を見出すカードも多数ある。
特に
E・HERO アナザー・ネオスや
No.19 フリーザードンなどは効果がほぼ使われることがなくても環境において一線級の活躍をした。
幸いボイドもモンスターカードなのでモンスター効果だけがそのカードの全てを決める訳ではない。
まず利点の1つとして挙げられるのはレベル4モンスターを3体素材に要求するためセプスロのギミックを利用できるという事。
これはレベル4を2体で出せるエクシーズにはない明確な利点である。
しかし、これだけでは他に有用なカードはいくらでもあり完全な利点にはならないため他のステータスも見てみよう。
光属性であることはこのカードの比にならないぐらい強い星輝士 デルタテロスがいるため利点にするのは難しいが、目を引くのは種族の水族。
ランク4の水族エクシーズ自体が3体しかおらず、更に言えば素材を3体要求するのはボイドのみである。
以前は「サポートが乏しい種族に属してるのがよりデメリットになる」と言われていたが現在ではとあるカードで活かすことが可能になっている。
《餅カエル/Toadally Awesome》
エクシーズ・効果モンスター(制限カード)
ランク2/水属性/水族/攻2200/守 0
水族レベル2モンスター×2
(1):お互いのスタンバイフェイズにこのカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「ガエル」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時、
自分の手札・フィールドの水族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
その後、破壊したカードを自分フィールドにセットできる。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
そう、あの餅カエルの(2)の効果のコストに使えるのである。
餅カエルは何かと多方面のアドバンテージを食い荒らすボイドとは真逆で行動すればするほどアドを取れるモンスターであり、制限カードに指定されている程の強力なカード。
そんな餅カエルにも弱点があり、自身よりもステータスが高いモンスターが出てしまった場合の切り返しが苦手である。
そこを切り返せるセプスロギミックとは相性が良く、ガエルが墓地に溜まっていれば粋カエルを利用してリンクマーカー先を確保しつつ餅カエルとボイドを一緒に並べるのもそう難しくはない。
餅カエルの効果で投げ捨てるためだけにコスト以外に使い道のないボイドを使うのか?
この役割はこのカードより少しでも使える素材を3体要求するランク4が出れば終わりではないのか?
この使い方でボイドを使うぐらいならDNA改造手術で水族を宣言して普通に効果が強い素材を3体要求するランク4エクシーズを使った方が良いのではないか?
そう思う方もいるだろう。
少し話は変わるが例えば
ツインツイスターや
サンダー・ブレイクなどの手札コストで
死者蘇生など強力なカードを躊躇なく捨てられるだろうか?
使わざる得ない状況なら捨てるしかないだろうが、多少の後悔や勿体なさは残るだろう。
これが死者蘇生ではなく
D-HERO ディアボリックガイや
ヴォルカニック・バレットなら間違いなく躊躇なく捨てるだろう。
特にディアボリックガイの場合は手札に引いていること自体が負債に近い状況なので、むしろ捨てられてラッキーと思うはずである。
話を戻すと仮にもレベル4を3体使って出しているエクシーズモンスターなのだから、コストと言う贅沢な使い方をするのは基本的にもったいない。
例えばDNA改造手術で水族になったヴェルズ・ウロボロスの場合、餅カエルの効果を使わざる得なくなったら捨てる事もあるだろうが次のターン生き残っていれば確実にアドバンテージを稼いでくれるカードである。
そのため後悔やもったいなさの感情を残すことになり、このスレで重要視される精神アドバンテージを大きく失う事になってしまう。
しかしボイドの場合はセプスロの効果を使った後に残るのはほぼ役に立たない効果と何もできないステータスである。
むしろ素材を抱え込んだり、リンクマーカー先を潰されることを考えると場に居続けるだけで負債と言えるので何の躊躇もなく餅カエルのコストで投げ捨てることができる。
更に言えば投げ捨てて喜べるぐらいであり、精神アドバンテージも大きく稼げる。
これは散々世間でも言われてきた通りボイドの評価が非常に低い事も大きく場にいてもほとんど役に立たないという評価が固まっている為、強い効果のコストとして使えれば十分なぐらいである。
このためボイドにはクズカードという評価にアドバンテージがある。むしろ言われることを誇っていいのだ。
これまでボイドが「産廃」「ゴミ」「エクシーズトップクラスの役立たず」と嘲笑われ、罵倒され積み重ねてきた評価は無駄ではない。
これこそがボイド最大の武器であり、それを最大限に活かすことができる。
確かにこのカードは出来ることが少ない。
しかし世間に産廃と言われ続けても与えられた役割を確実にこなしていく姿は立派であり、我々も見習う所があるのかもしれない。
15スレ目 630名も無き決闘者 (ワッチョイ de01-TixW)2018/12/19(水) 00:37:49.72ID:Fy53ahdJ0
- マイナスプロモーションしつつそれを評価にするしたたかさよ