必須の特殊召喚手段として禁止カードを指定する、事実上フィールドにはモンスターとしては出せないこのカード。
同様に召喚手段に禁止カードを指定するトライスやセルケトであれば、裏側でセットすることはできるが、このカードはそれすらできない。
もちろん《突然変異》も強力ではあるが、上記2体の指定する禁止カードほど凶悪ではないのがまた歯がゆいところである。
さらには《ファントム・オブ・カオス》などでコピーしても、自身の効果でバブルマンとして扱われるため、モンスターゾーンでの存在を全く許されていない。
加えて、もし《突然変異》が解禁になり実戦で使用可能になったとしても、このカードを出すだけで2枚のディスアドバンテージを負い、
その結果得られる効果は良くても1対1交換しかできず、同じ戦士族の《異次元の女戦士》や同じく十代の使用した《N・グラン・モール》といった破壊を介さない任意効果のものに大きく劣る。
また《旧神ノーデン》等の存在により、このカードを出さずに《突然変異》をそのまま使用した方がよっぽど有意義である。
総じて存在意義が甚だしく小さいカードである。
と、このカードがいかにクズであるかをお伝えしたが、だからといって見向きもしないのは所持する決闘者の怠慢であると言わざるを得ない。
真の決闘者であれば、このようなカードにも愛を持って存在意義を与えてやるべきである。
そして、このカードにしかできないことがおのずと見えてくるだろう。
その中でも最も有用な利用法は、大きく分けると主に以下の2通りがある。
1つ目に、
「メインデッキの戦士族E・HEROで唯一、召喚に関する制限のあるカード」であることを利用するのが挙げられる。
そもそもメインデッキのHEROで通常召喚に制限のあるのは、《
E・HERO ブルーメ》、
《D-HERO ドグマガイ》、
《D-HERO Bloo-D》、とこのカードの4体だけである。
後者2体はそもそもD・HEROでありE・HEROサポートを受けられず、普通に使おうにも非常に重く、
専用デッキを除けば基本的にアドバンテージに重きを置く必要のあるHEROデッキでは癖が強い。
《
E・HERO ブルーメ》ならば同じくE・HEROの名を冠するが、植物族であるため戦士族サポートを受けられないため、優先順位としては明らかに下である。
そして何より水属性であるため、あの強力な
《E・HERO アブソルートZero》の属性指定に対応している点で勝っている。
HEROの融合では
《ミラクル・フュージョン》が使えるため、このカードも墓地から素材にすればよい。
ではどのように墓地へ送るのか?
お察しのとおり、《名推理》である。
もともと魔法・罠の比率が高いHEROビートではこのカードを効率的に墓地へ送りやすい。
墓地へ送った後は、先の《ミラクル・フュージョン》を使ったり、《E・HERO フラッシュ》のコストにしたり、《E・HERO エスクリダオ》の強化に利用できる。
とくに《E・HERO フラッシュ》ならば魔法でも墓地を肥やす意義が大きく、墓地では自身のカード名のままなのでコストとなるE・HEROの種類数を増やせる。
回収する通常魔法としては、《ミラクル・フュージョン》や《平行世界融合》、《融合回収》などがあるため非常に強力である。
そして《名推理》であれば「チェンジ」カードとこのカードを同時に墓地へ送ることができるため、発動するだけでアドバンテージを得られる《マスク・チャージ》の発動条件を容易に満たせる。
もちろんこの用途なら他の通常召喚できないHEROでもよいが、先にも言った通りこのカードが最も使い勝手が良いのである。
そして手札に溜まったこのカードは《超融合》のコストや通常の《融合》に使用すればよい。
あいにく墓地ではバブルマンとして扱われないが、あちらは現在準制限で、またいつ制限に戻ってもおかしくない。
バブルマンを封じられて身動きが取れない、なんて状況も共通点の多いこのカードで突破できる。
自身は場に出せないが、様々なところから融合素材を調達できるHEROにとって、非常に動きの軽いモンスターであるといえるだろう。
次に、2つ目のこのカードの利用法として、《E・HERO バブルマン》と密接に関わることを利用する手がいくつかある。
そもそもバブルマンの存在を前提としているので、当然と言えば当然なのだが、もちろんそれだけの話ではない。
ただし、1つ目の利用法と違い、こちらはいずれも多少熟練した決闘者でなければ使いこなせないかもしれない。
その利用法の一部の例を以下に挙げる。
まず、このカードは『フィールド上に表側表示で存在する限り、カード名を「E・HERO バブルマン」として扱う。』永続効果を持つ。
そこで、素知らぬ顔をして召喚してみよう。
するとどうだろう、そこにはバブルマンがいるではないか!
手札は非公開情報、フィールドは公開情報なので、相手からすればバブルマンを召喚したのと等しい。
すなわち、召喚そのものを無効にされない限り、このカードは《E・HERO バブルマン》と全く同じように扱うことができる。
あちらは準制限、こちらは無制限なので、なんと5枚ものバブルマンをデッキに組み込める。
このカード自身の破壊効果も下位とはいえ、対象を取らない破壊のためまあまあ使えるので、いざとなったら使うのもよい。
このとき「モンスターを召喚します。バブルマンを召喚しました。何かありますか。」と、このカードの召喚宣言を飛ばして召喚後の優先権を放棄する宣言を行うことで、相手が召喚を無効にするカードを持っていて巻き戻されない限り、確実にバブルマンとして扱える。
もし大会などで相手がいちゃもんをつけてこようが、こちらの手札を知るはずもないので、召喚前がバブルマンでないことを証明できないため、召喚したのがバブルマンである事実は揺るぎない。
それでも文句を言ってこようものならいつの間にか手札を確認されていた、といってジャッジキルしてしまおう。
このように相手がマナーの悪い初心者であれば簡単にジャッジキルすらできてしまう。
さらには、このカードは名前もイラストもベースとなったバブルマンと同じテイストである。
したがって、バブルマン融合体を融合召喚するときに代用しても相手にばれにくい。
特に、融合は2体以上で行うもの。
もう一方の融合素材の後ろで、「E・HERO バブルマ」くらいまで名前が見えるように重ねて相手に見せることで、相手は完全にバブルマンだと思い込む。
背景の水色の雰囲気がとても似ているので、イラストの端が少し見えても問題ないだろう。
そして、墓地では下側にしてぴったりと重ねて、上から《融合》で蓋をすれば万全である。
《E・HERO エリクシーラー》のように、4体も使う融合体ならば、よほどのことがない限りばれたりしない。
上記のとおりバブルマン5枚デッキで臨めば、《チェーン・マテリアル》などにより5種類のバブルマン融合体を1ターンですべて並べることも不可能ではない。
一気に並べてやれば、相手が違和感に気づくこともないだろう。
存在感の薄さも相まって、この利用方法は非常に現実的なものである。
そして最後に、バブルマンのプロキシカードとしての使い方がある。
バブルマンは決して高価なカードではないため、プロキシは不自然に見えるかもしれないが、相手には事前に
「ネオのほうがイケメンで好きなんすよ」とでも言っておけば自然に受け入れてくれるだろう。
こちらはバブルマン5枚の恩恵を受けられないが、プロキシすることに意味があるため、このカード2枚にしておくことを忘れてはならない。
こうしてデュエルが始まれば、HEROのあらゆるサーチカードでバブルマン扱いのバブルマン・ネオを素早く手札に呼び込み、フィールドが空の時に召喚しよう。
そして「他のカードがフィールドにないのでバブルマンの効果で2枚ドローします。」といって2枚ドローしよう。
すると、相手はこの効果に異議を唱えない。
なぜならGXの主人公、遊城十代はこの効果を使用していたからである。
しかもフィールドにいるのは本物のバブルマンではなく、代用カードのバブルマン・ネオ。
当然、本物の効果を確認する術もないので、相手は違和感に気付かず、気づいても言及できない。
そこに異議を唱えるのは、十代がズルをしていた、と主張することと同義だからである。
効果が確認できず、あの十代と同じことをしている、これはもはや正しい効果と言い切れるのではないだろうか。
ただし、もちろんこれはバブルマン・ネオの効果ではないので、5枚体制のときにバブルマン・ネオを召喚しても、その時適用されるのはバブルマンとして扱う効果だけである。
もとよりバブルマンもこんな効果ではないので、プロキシによってのみ再現できる。
すなわち、代用カードのバブルマン・ネオに、あの十代のバブルマンを投影することで、通常のバブルマンよりもパワーアップするのである。
以上のように、このカードの利用方法は非常に幅広く柔軟性がある。
簡単に墓地に送れる、デッキのバブルマンを増やせる、召喚するだけで2枚のアドバンテージが取れる、と元になったバブルマンをより強力にし、互いにサポートし合える。
《E・HERO バブルマン・ネオ》はクズなどではなく、まさにバブルマンが自分の殻を破り”NEO”へと進化した姿なのである。
9スレ目 347 :名無しプレイヤー@手札いっぱい。@転載は禁止:2014/10/14(火) 12:54:21.79 ID:Tx10PGll0
- バブルマンの評価とまったく関係ないが、相方が禁止されて出せないのってトライスじゃなくてエルマだよな
- 言われて気づいた、しくじった
序盤はなんとなく罵ってたから不注意だった
- それずるじゃん!
- とりあえずジャッジ呼ぼうか・・・
- バブルマンネオ…なんと恐ろしいカードだ…
- 長すぎワロタ