通常罠
相手のスタンバイフェイズ時に発動できる。
相手の手札をランダムに1枚確認する。
選択したカードまたは同名カードが次の自分のエンドフェイズ終了時までに
召喚または発動されなかった場合、相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
召喚または発動された場合、自分は1000ポイントダメージを受ける。
相手の手札をピーピングし、さらにダメージを与える可能性をもつカード。
しかし、確認できる手札は1枚のみと物足りず、バーンに関しても却って自分がダメージを受けてしまう可能性が高い。
発動タイミングも限られており、カード1枚の消費としてはあまりにもリターンの少ないカードである。
「バーンカードとしては使えない、しょっぱいピーピング効果のクズカード」と認識するデュエリストがほとんどだろう。
ところで、あなたはこのカードが具体的にどういった処理を行うのかご存知だろうか?
召喚も発動もされなかった場合は至極単純、自分のエンドフェイズ終了時に1000のダメージを与えて終わりである。
問題は召喚または発動された場合。
テキストからは読み取りづらいが、そのカードが召喚または発動された場合、その処理が終わったタイミングで1000ダメージが発生する。
注意しなければならないのは、この「発動」がモンスターや永続魔法等の「効果の発動」にも反応する点。
さらに、ダメージが発生するのは最初の1回に限らないというのも気が付きにくい落とし穴である。
例えば魔導戦士ブレイカーが選ばれた場合、召喚、カウンターを乗せる効果、除去効果の3回で合計3000ものダメージを負うことになる。
つまり、このカードは「選んだカードの効果を8回発動されると使用したプレイヤーを敗北に追い込む」という極めてハイリスクなカードなのである。
テキストを1度や2度読んだ程度ではこの事実に気付くのは非常に困難であり、知っている者とそうでない者の間には大きな意識の差が生まれることになる。
この意識の差を利用したコンボがある。
まずは
プレゼント交換を発動し王宮の重税を相手に押し付ける。
通常、プレゼント交換で押し付けたカードは相手に警戒されやすく、コストにされたり手札に持ち続けたりされる危険性がある。
しかし、このカードは一見して効果に拡張性がなく、毒にも薬にもならないカードとして無警戒に発動を誘いやすい。
仮に警戒されたとしてもこのカードが発動できるのはこちらのスタンバイフェイズのみ。ここを逃せば往復2ターンの間腐ってしまうという焦りから勢いに任せて発動してしまうだろう。
この時、こちらの手札には少なくともドローしたカードとプレゼント交換で渡されたカードがあるため、
メテオ・プロミネンスや
極限への衝動などを発動して手札枚数を調整し確実に狙ったカードを選ばせるようにしたい。
上手く揃わなかった場合は話術やカード・テクニックを用いて目当てのカードを掴ませよう。
そうして相手に選ばせるのは、このカードである。
《悪夢の拷問部屋》
永続魔法
相手ライフに戦闘ダメージ以外のダメージを与える度に、
相手ライフに300ポイントダメージを与える。
「悪夢の拷問部屋」の効果では、このカードの効果は適用されない。
この瞬間、こちらの勝利は確定したと言っていい。
王宮の重税の本質に気付いていない相手がそれを理解するのは数秒先のことである。
メインフェイズに入り、こちらは何食わぬ顔で悪夢の拷問部屋を発動する。
発動の処理の直後、王宮の重税の効果により相手に1000ダメージが発生する。
このダメージをトリガーにして、悪夢の拷問部屋の効果が発動し相手に300のダメージ。
悪夢の拷問部屋の効果が発動したことにより、王宮の重税の効果で再び1000ダメージ。
効果ダメージが発生したため悪夢の拷問部屋の効果が再発動し、相手に300ダメージ。
ここまでくれば、流石に相手も気が付くであろう。
……そう、無限ループである。
1度このループに入ったが最後、相手が無限ループによって無限のライフを蓄えていようと一瞬で刈り取ることができる。
手札に最低限必要なパーツはプレゼント交換と悪夢の拷問部屋の2枚と非常に手軽かつ途中で一切のリソースを消費しないため、仮に失敗したり妨害されたりしても容易に立て直すことができる。
軽率に重税を課した結果、命尽きるまで拷問を繰り返された相手は己の愚かしさに気付くことだろう。
以上、己が身を亡ぼす凶悪カード《王宮の重税》の評価であった。
最後に、この評価に一切の政治的メッセージが込められていないことを記しておく。
16スレ目 764名も無き決闘者 (ワッチョイ 0f3a-k+pP)2019/07/18(木) 01:20:05.71ID:f3kGyD410
- こんな裁定だったのか…というかわかるかこんなの
でも評価自体はワンキルも狙えて強いな
それにしても重税と拷問をされるなんて日本も住みづらくなったものだなぁ
- 自分で受けるダメージさえ変換できれば面白いことができると思っていたが拷問部屋ループとは恐れ入った
- 下位スレの名物、プレゼント交換とエクスチェンジ
- 無限ループもヤバイし【暴君・王宮】としてくんでも面白いな
- 相手が手札見たいタイミングは結構ありそうだし普通に組んでみたいぞこれ
- 王に重税を課すように唆して(相手に送り付けて)市民の反乱(無限ループ)を引き起こさせる……
まさに悪臣
- コナミに聞いてみた効果の発動も含む(13/01/17)のFAQと矛盾するのでは……
A. 「王宮の重税」は、確認したカードが発動された場合に1000ポイントのダメージを与える効果です。
ご質問の場合、発動した「悪夢の拷問部屋」は‘カードの発動’ではなく‘効果の発動’にあたります。
したがって、「王宮の重税」の効果によりさらに1000ポイントのダメージを与えることはできません。- なに!?発動はカードの発動ではないのか!?
- ~して発動する。ってタイプじゃないとダメなのかね>効果の発動
Q:「召喚あるいは発動」とは、どこまでを含みますか?
A:モンスターの表側攻撃表示での召喚のみとなり、セット、反転召喚、特殊召喚は含まれません。
また、「発動」とは魔法・罠カードのカードの発動および効果の発動、または、効果モンスターの効果の発動となり、既にフィールド上で表側表示で存在する《王宮の弾圧》等の効果の発動も含まれます。(13/01/17)- 弾圧の例だされて効果の発動はできるぞ!って言われたら
そのまま拷問部屋も通すと思うわ俺
まるで違いがわからんぞ!
- 拷問部屋のテキスト見ると適用で発動ではないから重税だめなのかなとwikiみてたが発動と言われてる……
Q:このカードが自分フィールドに表側表示で存在している時に、相手が相手自身に効果ダメージを与えるカード(《火炎地獄》等)を発動しました。
このカードによるダメージは発生しますか?
A:はい、相手が発動したカードの効果によって相手自身が戦闘以外の方法でダメージを受けた場合でも、自分の《悪夢の拷問部屋》の効果は発動し、相手プレイヤーはダメージを受けます。(10/09/22)- 悪夢の拷問部屋はチェーンに乗るし明らかに効果の発動だろうから重税の裁定変更と見るべきかねこれは
※現在の裁定(2020.9.13)では「王宮の重税の1000ダメージは1回しか処理しない」となっています(公式からの回答も有)。
以下、公式
データベースの情報
■『確認したカードまたは同名カードが次の自分のエンドフェイズ終了時までに召喚または発動されなかった場合、相手ライフに1000ポイントダメージを与える。召喚または発動された場合、自分は1000ポイントダメージを受ける』処理にチェーンブロックは作られません。(「王宮の重税」のカードを発動した次の自分のターンのエンドフェイズまでに1度、どちらかの処理が適用されます。)
最終更新:2020年09月13日 11:12