通常魔法
自分の墓地に存在する「LV」を持つモンスター2体を、
自分のデッキに加えてシャッフルする。
Wiki曰く《
無欲な壺》
《転生の予言》《ダイガスタ・エメラル》《貪欲な壺》といったカードの下位互換だ。しかしこれには疑問を呈したい。
まず転生の予言は罠カードである。
《王宮のお触れ》を入れて罠カードを封じることを考えれば、魔法と罠を単純に比較すること自体が間違いといえる。
エメラルは確かに便利なカードだが、モンスター効果の妨害は
奈落や
デモチェなど数が多い。効果が通りやすいのは魔法だろう。
また貪欲な壺は強力なカードだが、一枚でも除外されたり
《灰流うらら》を発動されたりすれば不発に終わってしまう。
そう考えればこのカードには独自の強みがあることが見えてくる。
「テキストが短いカードは強い」というのはこのカードにも当てはまることだ。
即座に発動できる、モンスター・罠メタを回避できる、余計な効果がないので妨害を招きにくい……
LVモンスターを墓地から救い出すという一点において、このカードほど安定したカードはないと言っていいだろう。
墓地にあっては活躍できないLVモンスターの切り札を活かす際、このカードの採用を検討してみてはいかがだろうか。
だがここで終わってはいけない。まだ無欲の壺には負けたままであるからだ。
壺との違いは発動後に除外されるかどうか、というところだ。だが墓地の
魔法カードはあまり利用される機会がない。では実質的にはこちらに勝ち目はないのだろうか。
さて皆さんはLVモンスターと聞いて誰を思い出すだろうか。私は武藤遊戯が用いた
沈黙の剣士、サイレント・ソードマンを思い浮かべる。
その遊戯の相棒であったファラオの切り札は言わずと知れた《
ブラック・マジシャン》だ。
そしてその魔法使いから融合されるモンスターに
《超魔導騎士-ブラック・キャバルリー》がいる。そしてこのカードは墓地の魔法・罠カードの枚数に応じて攻撃力が上昇するのだ。
この点において、除外されてしまう無欲の壺よりも四次元の墓の方が有用だと私は考える。打点100の違いは小さい数字だが、鉄壁ライフと呼ばれる残り方を考えれば甘く見るべきではない。
また騎士は融合素材に戦士族モンスターを要求するので、沈黙の剣士を利用することができる。
戦闘では貫通能力を持つ騎士で突破し、剣士で魔法カードを封殺し、罠にはお触れをぶつけるといい。光の剣士と闇の魔法使いがいるので、遊戯つながりで開闢の使者を採用することも可能だ。
そう、四次元の墓は二人の遊戯の切り札、沈黙の剣士とファラオの魔法使いを繋ぎあわせる一枚なのだ。
サイレント・ソードマンと
ブラック・マジシャン。彼らが共に戦うということは、常に共に困難を乗り越えてきた武藤遊戯とファラオの姿そのものである。
ファラオの魂は確かに冥界へと還った。
だがその魂は四次元の墓さえ超え、相棒を支え続けている。
16スレ目 797名も無き決闘者 (ワッチョイ 8f54-a4LL)2019/07/20(土) 22:43:44.77ID:O7hxIZK/0
- 単純に効果が弱いって事で下位互換と呼ばれるのを評価できるのは素晴らしい。
四次元の墓はイラストも良いし採用アリだな。
- オチにちょっとうるっとした
何をするかわかっているカードだと相手もブラフと考えて通してもらえる可能性があるってのはよくあるな
表と闇遊戯のキャラデッキで雰囲気を出しつつしっかり役割を果たせそうなのは良いカードだ
- デッキ単位の評価だと独自の強みを発揮出来ていいよね
何よりアテムアドは何物にも代え難きモノがある
最終更新:2020年09月13日 12:01