通常魔法
自分または相手の墓地に存在する
カードを合計2枚選択し、持ち主のデッキに戻す。
このカードは発動後、墓地へ送らずにゲームから除外する。
「無欲な壺」は1ターンに1枚しか発動できない。
9スレ目 277 :名無しプレイヤー@手札いっぱい。@転載は禁止:2014/08/31(日) 01:07:50.50 ID:XHp7mE+O0
《転生の予言》の下位カード扱いされるこのカード
幸いあちらは制限カードなので2枚目以降として扱うこともできる
しかし転生の予言とは違って相手の蘇生を妨害する等の使い方ができないため、汎用性では大きく劣る……等とwikiではされている
全くもってナンセンスと言わざるを得ない評価だ
このカードの真の価値はそんなところにはない
まずは名前である
「無欲」
このカードを見れば慢心を改めて堅実なプレイングができる
冷静アドが取れるのである
さらにこのカードはデュエルでも非常に有用なカードである
そもそも通常魔法だから劣っているという考え方が間違っている
手札から即座に発動できる、これは非常に多きなメリットである
だが同じ通常魔法には《貪欲な壺》《魂の解放》等、ライバルとなるカードが多く存在するのも確かだ
しかし貪欲な壺は制限カードであり、そうそう頼ることはできない
同じことは転生の予言にも言えよう
また墓地に5枚のモンスターがいないことも多く、あくまで「使えたらラッキー」程度のカードであることは否定できない
また墓地利用妨害という観点では魂の解放が勝る面もあるだろう
しかしこのカードの真の価値はそこではない
このカードを含め、多くのカードには隠された効果がある
「デッキにカードを戻した後、シャッフルする」という効果だ
このシャッフルが多きなメリットとなるのである
デッキをシャッフルする、それはつまり「デッキトップを変更する」とも言える
それを踏まえてこのカードの真の力を引き出すデッキを紹介しよう
《森羅》というテーマがある
デッキからめくられて墓地に送られたとき効果を発動するテーマだ
これに《天変地異コントロール》の要素を加えたものが《天変森羅》だ
目的は単純、天変地異でデッキを裏返してデッキトップを確認し、森羅の効果をランダムでなく確実に発動するものである
つまり森羅には墓地よりデッキにある方がよいカードが多いのだ
聡明な諸君ならお分かりのことだろう
このデッキではデッキトップを確認できるため、求めないカードがデッキトップにある場合も往々にしてあるのだ
そんなときこそ無欲な壺の出番
再利用したいカードをデッキに戻してデッキをシャッフル、デッキトップを変更するのである
森羅はデッキトップの一枚で大きく展開が左右されるデッキだ
このデッキシャッフルは極めて大きな影響を与えることだろう
この1枚があるだけでランク7、8等のモンスターが2枚並ぶようなことも珍しくない程である
また、相手のカードを含めた2枚をデッキに戻せるというのも非常に強力である
天変地異で相手のデッキを確認、なんとトップには 《RUM-七皇の剣》が
貪欲な壺ような顔で勝ち誇った相手、その顔に無欲な壺を突きつけてやろう
そして相手の墓地から1枚をデッキに戻してしまえ
デッキの彼方へ消えていく七皇の剣、逃した魚は大きいというように相手は愕然とするはずだ
精神的なダメージも期待できるだろう
あわよくば1枚からランクアップを……そんな欲に満ちた相手の考えはあなたの「無欲」により粉砕されるのだ
このカードを使えば貴方は自分の欲を律し、堅実かつ無欲なプレイングで確実な勝利を得られるだろう
欲深い相手はなす術もなく敗北するのである
是非ともこのカードを使い、精神的にも有利に立てるデュエルをして頂きたい
9スレ目 277 :名無しプレイヤー@手札いっぱい。@転載は禁止:2014/08/31(日) 01:07:50.50 ID:XHp7mE+O0
- 無欲な壺は魔力カウンターデッキだと魔力掌握デッキに戻しつつ自身も魔法なのでカウンターをさらに溜められるからノーチャンではないよ
もっともデッキコンセプト自体が悠長すぎて辛いって問題はあるけど
- 七皇に無欲は打ってみたいと思った
おもろかったで
14スレ目 120名も無き決闘者 (ワッチョイWW d645-4n+9)2017/10/20(金) 18:03:30.43ID:UCVFx0YU0
wiki曰く「通常魔法なので即効性はあるが、総合的な使い勝手では(
転生の予言に)大きく劣る。」とのこと
謙虚な壺と並んで残念な壺扱いされているカードだと言えようここではこの無欲な壺の真の価値を紹介していきたい
まずはイラストをご覧いただきたい。非常に徳の高そうな顔をしたこの壺だが、注目すべきは壺シリーズの中で唯一手が生えていることだろう
勿論これがコンマイの気まぐれであるはずもない。この手の形をご覧いただけばわかる通り、合掌によって仏への帰依を表しているのである
仏を思わせる顔と合わせて考えれば、仏教を意識してデザインされたことは明白だろう
次に《無欲な壺》というカード名である
無欲という言葉に関連して、仏教には「知足」という言葉があることをご存知だろうか
「足るを知る」言い換えれば「現状に満足して欲を捨てよ」という教えだ
お気づきの方も多いだろう。「満足」である。インフェルニティである
「インフェルニティ」は、「猛火・地獄」を意味する「インフェルノ(Inferno)」と「無限」を意味する「インフィニティ(Infinity)」を組み合わせた造語。
wikiより
地獄と無限の輪廻、明らかに仏教を意識している
死者を再生させてのループコンボが輪廻をイメージしていたことは想像に難くない
そこで無欲な壺を使ってみよう。終わりなき輪廻から死者を救う仏の姿がそこにはある
こうなればこのカードの効果に隠された意味も自ずと理解できよう
wiki曰く「発動後に除外される効果はデッキ切れを防ぐため」とのことであるが、これは全くの誤りだ
昨今の決闘で墓地、手札、フィールドと忙しなくカードが行き来する姿はまさに六道輪廻と合致する
しかし仏は違う。解脱により永劫のループから解放されるのだ
これこそがこの除外効果に隠された意味である
《転生の予言》ではこうはいかない。その名の通り転生を繰り返してしまうのだから
際限なく続くインフレの連鎖、壊れカード登場による憎しみの円環、禁止という地獄に囚われた哀れなカードたち
その象徴として生まれた【インフェルニティ】と、そこからの救済者である《無欲な壺》
ここにコンマイのメッセージを読み取ることができないだろうか
もはや誰もこのカードを下位などと言うことはできまい
14スレ目 120名も無き決闘者 (ワッチョイWW d645-4n+9)2017/10/20(金) 18:03:30.43ID:UCVFx0YU0
- 現状に満足して欲を捨てよ(インフェルニティガンをデッキに戻しながら)
- ターン1が無ければ満足民のおもちゃだったかもしれない
転生の予言など、ライバルが多いこのカードだが
実はこのカードでしかできないこともある。
今回はこのカードの可能性を感じさせられるデッキを紹介していこう。
紹介するデッキは【ポールポジション】だ。
まず、相手の場にカードが存在しない状態で以下の3台を用意さる。
・《
邪神イレイザー》(装備魔法で攻撃1000アップ)
・攻撃力1~999のモンスター
・
《天岩戸》(攻1900)
この状態でポールポジションを発動すると
・お互いにスピリット以外の効果が発動できない。
・相手がカードを場に出すとイレイザーの攻撃力が天岩戸を上回り無限ループになるためプレイできない。
・エンドフェイズに天岩戸が手札に戻っても無限ループとなるため、手札に戻らない。
つまり、相手の行動をほぼロックした状態となる。
仮に天岩戸がいなければ、モンスター効果は止められないが
イレイザーに装備魔法を装備させなければOKだ。
今回この攻撃1~999のモンスターに《雲魔物-タービュランス》を採用している。
攻撃力を1000上げる《シールドバッシュ》をイレイザーと共有でき
その効果で戦闘破壊とダメージを無効化、ロック完成までの時間を稼ぐことが出来るのは中々面白いシナジーだろう。
また、効果により《雲魔物-スモークボール》を特殊召喚できる。
これも攻撃1~999の1体であり、必要に応じてイレイザーの生贄にするなど非常に小回りが利く。
また、ある程度の継戦能力を考えて、《祝福の教会-リチューアル・チャーチ》を投入する。
雲魔物のレベルは1と4、状況に応じた使い分けも決闘者の腕の見せ所だ。
さて、イレイザーがいるため、相手の場を空にすることは難しくないが、
すぐにロックを完成させられるとは限らない。
ある程度の防御も考えた方が良いだろう。
最近はリンクモンスターで向かい風だが、即効性を考えて、《レベル制限B地区》を採用した。
一見《雲魔物-タービュレンス》とアンチシナジーだが、《雲魔物-スモークボール》がいるし
このデッキの真のコンセプトのために非常に噛み合わせが良い。
防御を固めフィールドをロックしてもディスカードにより墓地から罠を使われる可能性はある。
ここはより防御を固めていくべきだろう。
墓地発動するカードの多くは除外により効力を発揮するため、王宮の鉄壁を使わない手はない。
さて、ここで一度、フィールドの状況を見てみよう。
イレイザー、スモークボール、天岩戸
リチューアル・チャーチ
ポールポジション、王宮の鉄壁、レベル制限B地区
何かお気づきだろうか。
そう、ダメージソースが攻撃力200の、スモークボールしかないのだ。
この場合勝つためには40回の攻撃が必要だが、そうするまでにデッキが無くなってしまい
スモークボールによる勝利は達成できない。
そこで満を持して登場するのが《無欲の壺》だ。
このカードは相手のカードをデッキに戻し、かつ複数投入でループを形成する。
「《無欲の壺》で相手のデッキにカードを戻すことで、スモークボールで殴り勝つ」
これがこのデッキのコンセプトなのだ。
制限カードの転生の予言では出来ない、無欲の壺ならではのデッキと言えよう。
ポルポジロックで場のカードのプレイを禁止し
鉄壁で墓地除外をカバーしつつ無欲の壺の使い回しを可能にする。
無欲の壺は相手のデッキロスをカバーし
自分はリチューアル・チャーチが無欲の壺を戻す。
この時蘇生したタービュランスはレベル制限により即座に自壊することで使い回し可能。
なんと完成されたサイクルであろうか。
この場合、無欲の壺の他にも
魔法カードが採用する必要があるが墓地にすぐ落とせるのなら何でも良い。
火の粉を採用しクロックを上げてもいいし
友情で何度も握手するのもいいだろう。
そこはデッキ構築者のセンスが光る部分と言えよう。
皆さんも、是非スモークボールで殴り続けて欲しい。
長く書いてきたが、実は先ほどまでの華麗なシナジーの裏側にはもう一つの顔がある。
このデッキの真の恐ろしさとは、
「無駄な行動なく無駄に時間がかかること」なのだ。
もし戻すカードを
成金ゴブリンと
火あぶりの刑にでもすれば引いたカードを使い続けるだけで決闘は無限に続く。
ザ・ワールドの無限ターンはあえて攻撃しないところに非難があるかもしれないが
このデッキはそうではない。
だってスモークボールしか殴れないんだから。
時間を稼ぐだけ稼ぎ、好きなタイミングでとどめを刺し勝利する。
決闘者は時にリアリストになる生き物なのだ。
その手に握られるは《無欲の壺》。
ひたすらに相手のデッキを増やし続ける壺は何を思うのか。
穏やかに微笑むその表情は、我々に決闘のあり方を考えさせるものなのもしれない。
14スレ目 312名も無き決闘者 (ニククエ Sae3-MhTo)2018/05/29(火) 21:49:33.76ID:Y2xA1FSgaNIKU
- ロックにおいてはイレイザーのほうが重要そうな役割に見えたな
最終更新:2019年05月14日 10:59