無欲な壺




通常魔法 
自分または相手の墓地に存在する 
カードを合計2枚選択し、持ち主のデッキに戻す。
このカードは発動後、墓地へ送らずにゲームから除外する。
「無欲な壺」は1ターンに1枚しか発動できない。


9スレ目 277 :名無しプレイヤー@手札いっぱい。@転載は禁止:2014/08/31(日) 01:07:50.50 ID:XHp7mE+O0

14スレ目 120名も無き決闘者 (ワッチョイWW d645-4n+9)2017/10/20(金) 18:03:30.43ID:UCVFx0YU0

転生の予言など、ライバルが多いこのカードだが
実はこのカードでしかできないこともある。
今回はこのカードの可能性を感じさせられるデッキを紹介していこう。

紹介するデッキは【ポールポジション】だ。

まず、相手の場にカードが存在しない状態で以下の3台を用意さる。
・《邪神イレイザー》(装備魔法で攻撃1000アップ)
・攻撃力1~999のモンスター
《天岩戸》(攻1900)

この状態でポールポジションを発動すると
・お互いにスピリット以外の効果が発動できない。
・相手がカードを場に出すとイレイザーの攻撃力が天岩戸を上回り無限ループになるためプレイできない。
・エンドフェイズに天岩戸が手札に戻っても無限ループとなるため、手札に戻らない。

つまり、相手の行動をほぼロックした状態となる。
仮に天岩戸がいなければ、モンスター効果は止められないが
イレイザーに装備魔法を装備させなければOKだ。

今回この攻撃1~999のモンスターに《雲魔物-タービュランス》を採用している。
攻撃力を1000上げる《シールドバッシュ》をイレイザーと共有でき
その効果で戦闘破壊とダメージを無効化、ロック完成までの時間を稼ぐことが出来るのは中々面白いシナジーだろう。

また、効果により《雲魔物-スモークボール》を特殊召喚できる。
これも攻撃1~999の1体であり、必要に応じてイレイザーの生贄にするなど非常に小回りが利く。

また、ある程度の継戦能力を考えて、《祝福の教会-リチューアル・チャーチ》を投入する。
雲魔物のレベルは1と4、状況に応じた使い分けも決闘者の腕の見せ所だ。

さて、イレイザーがいるため、相手の場を空にすることは難しくないが、
すぐにロックを完成させられるとは限らない。
ある程度の防御も考えた方が良いだろう。

最近はリンクモンスターで向かい風だが、即効性を考えて、《レベル制限B地区》を採用した。
一見《雲魔物-タービュレンス》とアンチシナジーだが、《雲魔物-スモークボール》がいるし
このデッキの真のコンセプトのために非常に噛み合わせが良い。

防御を固めフィールドをロックしてもディスカードにより墓地から罠を使われる可能性はある。
ここはより防御を固めていくべきだろう。
墓地発動するカードの多くは除外により効力を発揮するため、王宮の鉄壁を使わない手はない。

さて、ここで一度、フィールドの状況を見てみよう。

イレイザー、スモークボール、天岩戸
リチューアル・チャーチ
ポールポジション、王宮の鉄壁、レベル制限B地区

何かお気づきだろうか。

そう、ダメージソースが攻撃力200の、スモークボールしかないのだ。
この場合勝つためには40回の攻撃が必要だが、そうするまでにデッキが無くなってしまい
スモークボールによる勝利は達成できない。

そこで満を持して登場するのが《無欲の壺》だ。

このカードは相手のカードをデッキに戻し、かつ複数投入でループを形成する。

「《無欲の壺》で相手のデッキにカードを戻すことで、スモークボールで殴り勝つ」
これがこのデッキのコンセプトなのだ。

制限カードの転生の予言では出来ない、無欲の壺ならではのデッキと言えよう。

ポルポジロックで場のカードのプレイを禁止し
鉄壁で墓地除外をカバーしつつ無欲の壺の使い回しを可能にする。
無欲の壺は相手のデッキロスをカバーし
自分はリチューアル・チャーチが無欲の壺を戻す。
この時蘇生したタービュランスはレベル制限により即座に自壊することで使い回し可能。

なんと完成されたサイクルであろうか。

この場合、無欲の壺の他にも魔法カードが採用する必要があるが墓地にすぐ落とせるのなら何でも良い。
火の粉を採用しクロックを上げてもいいし
友情で何度も握手するのもいいだろう。
そこはデッキ構築者のセンスが光る部分と言えよう。

皆さんも、是非スモークボールで殴り続けて欲しい。

長く書いてきたが、実は先ほどまでの華麗なシナジーの裏側にはもう一つの顔がある。
このデッキの真の恐ろしさとは、「無駄な行動なく無駄に時間がかかること」なのだ。
もし戻すカードを成金ゴブリン火あぶりの刑にでもすれば引いたカードを使い続けるだけで決闘は無限に続く。
ザ・ワールドの無限ターンはあえて攻撃しないところに非難があるかもしれないが
このデッキはそうではない。
だってスモークボールしか殴れないんだから。

時間を稼ぐだけ稼ぎ、好きなタイミングでとどめを刺し勝利する。
決闘者は時にリアリストになる生き物なのだ。

その手に握られるは《無欲の壺》。
ひたすらに相手のデッキを増やし続ける壺は何を思うのか。
穏やかに微笑むその表情は、我々に決闘のあり方を考えさせるものなのもしれない。
14スレ目 312名も無き決闘者 (ニククエ Sae3-MhTo)2018/05/29(火) 21:49:33.76ID:Y2xA1FSgaNIKU
  • ロックにおいてはイレイザーのほうが重要そうな役割に見えたな
    • イレイザーもクズカードだから問題ないな!



最終更新:2019年05月14日 10:59