ウォールクリエイター




効果モンスター
星4/地属性/サイキック族/攻1200/守2000
このカードが召喚に成功した時、
相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択する事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
選択されたモンスターは攻撃する事はできずリリースする事もできない。
このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に500ライフポイントを払う。
または、500ライフポイント払わずにこのカードを破壊する。


17スレ目 276名も無き決闘者 (ワッチョイ d154-ca7b)2019/08/29(木) 02:42:59.71ID:AxAS7TuB0

先日の評価は送り付けたリバースモンスターの保護という視点からのものだったが、これとは別に活用法を思い付いたのでご覧いただきたい。

そもそも相手モンスター1体の攻撃とリリースを封じたところで、他のモンスターの展開は止められない。ハッキリ言って単体では使い物にならないだろう。
だが、同時に「他のモンスターの展開」をも不能に出来るとしたらどうだろうか?

《カイザーコロシアム/Kaiser Colosseum》
永続魔法
このカードのコントローラーのフィールド上にモンスターが1体以上存在する場合、 相手がフィールド上に出す事ができるモンスターの数は、 このカードのコントローラーのフィー>ルド上モンスターの数を越える事はできない。
このカードが発動する前にフィールド上に存在しているカードは、 この効果の影響を受けない。

うってつけの相棒がいた。
自分モンスター0体、相手モンスター1体の時にカイザーコロシアムを張り、ウォールクリエイターを召喚して効果発動。
攻撃できずリリースで退かすことも出来ないモンスターが相手フィールドに居座り、2体目以降の展開を妨げることとなる。
攻撃とリリースを1枚で永続的に阻害できるカードは、実はこれ以外に存在しないのだ。

攻撃を封じることは当然必要だ。こちらが戦闘破壊されれば、カイザーコロシアムの効果が無効となってしまう。
自爆特攻されれば相手モンスターゾーンが空き、より強力なモンスターが出てきて戦闘破壊や除去を食らいかねない。

だが、リリースを封じることがそこまで重要か?と思う方も多いのではないだろうか。
リリースよりは効果を封じた方が良いのでは、と考えてしまうだろう。

1枚で攻撃と効果を封じるカードは多数存在する。ロックを壊しかねない効果を持つモンスターをターゲットにするなら、そういったカードが有効だろう。
だが、わざわざそんな危険なモンスターを狙う必要があるのだろうか?
このコンボを成立させるには、モンスター数を調整する必要がある。ならば、その過程で邪魔なモンスターは全体除去や壊獣のリリース等で片付けてしまえば良い。

一方リリースを許してしまうと、手札から上級モンスターが出されてしまったり、何らかの効果のコストに充てられて場を空けられるという危険があるのだ。

リリースを禁止するウォールクリエイターの優位性が分かったところで、実際にこのコンボを運用する際の手順等についても説明していく。

モンスター数の調整手段は、場の状況によって異なってくる。
両者モンスター0の時なら、《サイレント・ウォビー》の送りつけが最も楽だろう。
バトルフェイズを経由しない為先行1ターン目でも使用可能で、必要枚数もウォビー、ウォールクリエイター、コロシアムの三枚とそこまで多くない。
ウォビーの回復効果はウォールクリエイターの維持コストとも相性がいい。
反面、相手がモンスターを2体以上出しているだけで成立せず、相手依存なところがある。(1体だけならウォビーを挟まず直接対象にすればいい)
場を一掃する手段と共に採用したい。

相手モンスターが2体以上いる、または自分の場に余分なモンスターがいる場合は、《妨げられた壊獣の眠り》で一掃し、送り付けた壊獣にこちらの壊獣で特攻すれば、相手の場にのみモンスター1体の状況が能動的に作れる。
相手の場に破壊耐性持ちが大量にいるとアウトだが、2体までなら片方を壊獣にしてしまえば破壊可能。
こちらの方法だと、バトルフェイズを介するため先行1ターン目では使えないのが難点か。
複数の手段で場を整えられるようにしたいところ。

場の調整で特に重要なのは、ウォールクリエイターの対象を
①『1体で素材になるモンスター』
②『自力で場を離れられるモンスター』
③『除去効果を持つモンスター』
にしないこと。

①の例として、相手の場に送り付けたトークンを対象に取ってしまうと、返しのターンで《リンク・スパイダー》の素材となる可能性がある。
その後自爆特攻から、ウォールクリエイターを処理できる攻撃力や効果を持つモンスターを出されれば、ロックが瓦解してしまう。
他には、
レベル1モンスター→《リンクリボー》
雷族→《超雷龍-サンダー・ドラゴン》
閃刀姫→閃刀姫リンクモンスター
《転生炎獣の聖域》下での転生炎獣リンクモンスター
…等が警戒対象。

②は、自身を破壊・除外等出来るクリストロン非チューナーのようなモンスター。
自身をリリースする効果は封じ込められるが、フリーチェーンの効果だと逃げられてしまうので注意が必要。
また、《オルターガイスト・プロトコル》のコストになるオルターガイスト等等、カテゴリ内の魔法・罠で場を離れられるモンスターも対象には適さない。

③は、こちらに除去を飛ばしてくる《雷神龍-サンダー・ドラゴン》等。
ウォールクリエイターかカイザーコロシアムが除去されるだけでロックが解除されてしまう。

こういった面倒なモンスターは、先程も書いたが壊獣でリリースしてしまうのが良いだろう。
《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》《ラーの翼神竜-球体形》はモンスター数を調整しつつ効果の対象を用意でき、相性が良さそうに思えるが、使ったターンに通常召喚が出来なくなるので採用は見送り。
(ラー球は通常召喚扱いなので、何らかの方法で召喚権を増やせば併用可能)

魔法・罠での除去も弱点となるが、現環境ではモンスター以外の除去手段を積んでいないデッキも多く、これは大きな問題にはなりにくいかもしれない。とはいえ、何らかの防御手段を用意するに越したことはないだろう。

コンボパーツ集めは少し難しい。
どのカードも対応するサーチカードが少ないのだ。

ウォールクリエイターの効果は召喚成功時に発動するため、リクルーターには頼れない。《クリッター》はサーチしたターンに召喚できず、早期にコンボを決めるにはタイムラグが痛いか。
《カバリスト》にも対応しているが、召喚権を食い合う為、《ワン・フォー・ワン》等を駆使してサーチにつなげたい。
カバリストを使うなら、《脳開発研究所》《パイナップル爆弾》との併用も面白い。
自分のモンスターが0の時にカバリストを召喚し、パイナップル爆弾を起爆。
残り1体の相手モンスターに自爆特攻してウォールクリエイターをサーチ。
メイン2に入り脳開発研究所で召喚権を増やし、ウォールクリエイターを召喚できる。
脳開発研究所はウォールクリエイターのコストを肩代わり出来る点も嬉しい。

カイザーコロシアムは永続魔法で、こちらもサーチ手段は少な目な上、扱いづらいものが多い。
墓地を経由してサルベージでは必要枚数が嵩むし、エンドフェイズに場に置くのでは相手ターンの除去が不安。
直接手札にサーチできるのは《Z-ONE》だが、自力で破壊する必要がある。
Z-ONE発動を狙うなら、トロイメアと組むのがおすすめ。
相手ターンの《スケープ・ゴート》等で3体以上を確保し、《トロイメア・フェニックス》で伏せたZ-ONEを破壊。
その後フェニックスを《トロイメア・ユニコーン》の素材とし、ユニコーン効果で自身をデッキ送りにすれば、サーチしつつ場を空けることができる。

モンスター数調整用パーツの中では、ウォビーが《マーメイド・シャーク》に対応しているが、召喚時にしか効果が使えない。
1ターンでコンボを成立させるなら、ウォビーサーチ後《転生炎獣アルミラージ》の素材にし、脳開発研究所でウォールクリエイターを追加召喚してアルミラージをリリースする…等の工夫が要る。

パーツ集めに多少の難はあるものの、条件さえ整えれば中々強固なロックが掛けられることがお分かり頂けたかと思う。
しかし、ロックだけしても意味がない。勝ち筋を搭載することが必要だ。
ましてやウォールクリエイターは毎ターンライフ500の維持コストを要求する上、モンスターへの拘束力は強くとも前述の通り魔法・罠による除去には耐性がなく、悠長な手段は取りづらい。

遂行速度を重視するなら、壊獣の存在から《シャイニング・アブソーブ》のワンショットが良いだろう。
何らかの手段でモンスターを2-3体並べれば下準備が整い、そのターンの内に削り切れる。
仕留め損ねてしまった場合、最悪カイザーコロシアムの1体縛りだけは残せるように、適当なリンクモンスター1体の素材にしてしまうと良い。
破壊耐性や無効効果を持つモンスターを出せれば理想的。

相応に時間は掛かるが、ロックを維持しつつ《因幡之白兎》《スカイオニヒトクイエイ》}等で殴ったり、《ヴェルズ・サンダーバード》等を《ウィルスメール》で直接攻撃させつつ毎ターン除外・帰還させる方法もある。

パーツの少なさで言えば、《波動キャノン》がおすすめ。
モンスターを置かずに済み、ウォールクリエイターの維持コスト以上のスピードでダメージ量を増やせる。ロック完成までに自分が4500ライフを残せていれば良い計算だ。

脳開発研究所を使うなど、墓地が溜まるまでこちらのライフが持つならば《残骸爆破》も検討できる。
《手札断殺》等で素早くデッキを掘り進み、3枚発動して勝負を決めたい。

《終焉のカウントダウン》は、カウントダウン自身のコストとウォールクリエイターのコストが重複し、ロック完成ターンにカウントダウンを開始しても7000コストが掛かる。
こちらも脳開発研究所の採用が前提となるだろう。

ロックが打破されなければいずれフィニッシュ用のパーツは揃うので、好みに合わせて搭載するといいだろう。


以上、ウォールクリエイターを主軸に据えたロックデッキを紹介させていただいた。
自軍を守る防壁は、裏を返せば敵の退路を断つ強固な障壁ともなるのだ。
17スレ目 305名も無き決闘者 (ワッチョイWW 8988-sO5u)2019/08/31(土) 18:19:35.15ID:xi+25Hzv0
  • やはりカードは組み合わせ次第だな
    ロックにおけるリリースという問題を防ぐのはかなり優秀



最終更新:2021年05月04日 10:46