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NBS補完計画 「宇宙の果ての太古の惑星」

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ここは「認定ベストセレクション Vol.4」に収録されたカードの世界観を一つにまとめるページです。



&color(maroon){「宇宙の果ての太古の惑星」}


巨大宇宙連絡船兼宇宙探索機「オルガ・キャノン」   
艦長 リトルウェーヴの日誌


XXXX年4月1日。
地球を飛び立つ事7年。我々はようやく生命の活動する星を発見した。
探索機スペースパイダーより送られてきたデータによると地表面の70%は水で被われており、窒素・酸素を主成分とした大気の存在も確認された。スペースパイダー1号機が捉えた画像を見る限り、地球でいうジュラ紀に相当する環境だろうか。何事もなければ10日以内には詳細なデータと映像が送られてくる。


XXXX年4月10日。
三機の探査機より惑星内のデータが送信されてきた。

まず海を中心にデータ収集を行った1号機のデータ。
アンモナイトやプランクトン、原始的な魚が多く目立ち、統一された姿というものを余り目にする事ができない。正に進化の途中であり、生命の起源を見ている様な気分に艦内は安らいだ。爬虫類も見られるが、その中でも一際巨大な首長竜は印象深い。この海の主であろうか。今後の探査において広大な原始の海は重要なポイントとなるだろう。

地上の平野を中心に捉えた2号機のデータ。
この大地では恐竜達が栄えており、この星の食物連鎖の頂点に位置するものと思われる。地球の恐竜とは異なる所も多く見られ、驚いたのは体から炎を発する大型のティラノサウルスだ。これに近づいた為、危うく探査機1機を失い掛けた。また少数ではあるが獣の姿も確認された。これから発展していく筈の種族だが、ここではどうか。

森林地帯を中心に捉えた3号機のデータ。
美しくも不気味な植物や怪しげな霧を吹く花等、かなり奇怪な森である。奥深くに進んでいくと見事な大樹が根を下ろしていた。この森の活力はあの樹が生み出している様な・・・そんな思いにさせられた。途中、探査機の足が誤って蜂の巣当たってしまい無数の蜂達に攻撃される。何とかその場を離れ難を逃れたが故障箇所が多く、一時修理の為に収容する必要がある。

また、地上降下中に撮られた1枚の画像には何やら翼の生えた蜥蜴の様なものの姿が確認される。こんな大気圏付近を飛び回っているとは、何者なのか・・・。
今後も調査は続いて行くが、期待と同時に不安も覚えた。


XXXX年5月2日。
我々が探査を続けていた惑星に思いも因らぬ事態が起こった。
宇宙より飛来した巨大な円盤の中から異星人達が現れ、星を制圧に掛かったのだ。彼らは不気味な紫色をした生物兵器らしきものを用い、それを体内に侵食された生物達を次々と洗脳して行っている。惑星探査の旅でまさかこんな事態に遭遇するとは。もしこの艦が襲われた時は戦闘要塞としての働きを見せなければならないかも知れない。


XXXX年5月14日。
異星人による惑星侵攻が着々と進んでいる訳だが、我々ができる事はまず情報収集だろう。

襲来より集めたデータにより彼らの事が少しずつ分かってきた。人型の爬虫類を彷彿とさせる姿をしているが、その個々の能力は多用で、純粋に高い戦闘力を持つものもいれば、体から毒ガスを放ったり、突然姿を晦ましたり、植物と同化を果たす等特殊な力を備えたものも存在する。

海に生息していた魚を改造し、異星人達のエネルギーの蓄えに利用しているようだ。また毒素を吐き出すように強化された植物で使い、生物の排除も行なっており、これを見る限り彼らにはエネルギー採取に値する存在というものが特定されているのではないかと想像してみたが、本当の所は知る術も無い・・・。

更に、異星人は地面へ穴を掘り進め始めた。何をするつもりだろう・・・。


XXXX年6月10日。
異星人の活動領域が惑星の広範囲に及ぶ中、海では大きな異変が起きた。エネルギーを許容量を超えた巨大魚が暴走し、周囲の生体エネルギーの吸収を始めてしまった。だが異星人達は暴走する魚からもエネルギーを蓄え続けている。これも彼らの科学力が成せる技なのか。


XXXX年6月11日。
異星人が掘り進めていた穴は底が全く見えない所まで達している様だ。一体何処まで進むのか・・・。3号機に備え付けられた小型カメラの映像だけが唯一の情報源である。


XXXX年6月15日。
穴は遂に惑星の最下層部にまで到達した。ここには少数ではあるが地上とはまた異なった生物の姿が確認できる。こんな光の届かない場所でよく生きていられるものだと感心した。どうやら穴掘り作業はここで終了らしく、今度はは何やら大掛かりな装置をここに運んできている。明日にでも何か仕出かすのでは・・・。


XXXX年6月16日。
何という事だ。彼らはとんでも無い事を始めてしまった。
昨日地下に持ち運んだあれは、惑星のエネルギーを引き出す装置だったようで、それを機動させてしまったではないか。地上で集めたエネルギーはこの為に使われたらしく、その力の凄まじさは画面越しでも十分な程伝わった。・・・大地が揺らいでいる。私は彼らの行動を最後まで見続けていたかったが、これ以上は危険と判断し、探査機3機を全て撤退させる決断を下した。


XXXX年6月17日。
惑星より探査機を2機収容する事に成功した。残念ながら1機は撤退途中に惑星エネルギーをまともに受け大破してしまった。判断が遅れていれば3機とも損失していた事だろう。探査機の無い我々にはシャトルのカメラに付けられた映像だけが惑星の状況を知る唯一の手段となる。
そういえば異星人の連中はこの状況下で無事に居られるのであろうか?。彼らの科学力を考えれば無事を保つ手段は当然用意してあるだろうが・・・。


XXXX年6月20日。
異星人達による惑星核エネルギーの吸収が始まってから4日。
惑星内が崩壊していく様子が宇宙からも確認できる。生物達が滅びるのも時間の問題か・・・。

そう思っていた時の事である―

惑星のエネルギー放出が停止した。一体どうしたというのか。異星人達が活動を終えたのか。それとも何か予期せぬ事態が起こったのか。シャトルからでは何が起きたのか確認できない。明日にでも再び探査機を送り込むか?。いや、まだ予断を許さない状況ではあるのだが・・・。


XXXX年6月22日。
惑星のエネルギー活動が落ち着きを取り戻して2日。私はまだ早い気もしつつ探査機を再び送り込む事にした。


XXXX年6月24日。
探査機2機は無事惑星に降り立った。
そして送られてきた映像には破壊された大地とわずかに残る生物の姿のみであった。そこには異星人達の姿もなく、惑星核付近には何やら巨大な穴が広がっていた。奇妙な事に惑星の力によって破壊された以外の痕跡が多数確認できた。ここで何があったのか・・・。今後暫くは調査を続けるが、探査機の疲弊具合を見る限りそう長くは調査できそうにない。


XXXX年7月2日。
探査機の調子も悪く、帰還予定日も近づいてきている為、調査は一旦終了し地球へ戻る事にした。明日には地球へと出発できるだろう。


XXXX年7月10日。
艦が地球と交信できる区域まで来たので、私は本部と連絡を取る事にした。
リトルウェーヴ「こちらオルガ・キャノン。応答願います。」
本部との交信に成功した。―が、そこで私はとんでもない事を耳にした。つい先日まで地球周辺の宙域でエーリアンと謎の軍団が戦闘を繰り広げていたというのだ。そのエーリアンの特徴を確認した所、どうやら我々の見た異星人と同一のものらしい。何故あの惑星から地球周辺に現れたのか、一体あの惑星で何が起きていたのか?。今回の宇宙探査は謎が残る出来後ばかりだ・・・。



XXXX年6月18日の惑星内。
「オルガ・キャノン」が惑星を撤退し終えた次の日。
惑星の管理・守護を司る「流時の調停者」が惑星核より姿を現した。調停者は光輝く方舟を呼び寄せ、そこに惑星に棲む生物達を収容し始めた。エーリアンはそれを阻止しようと取り囲もうとするが、調停者は核の力を利用し霊子エネルギーを放出する穴を展開し、そこから異星の戦士達を降臨させエーリアンによる妨害を押さえ込んだ。


XXXX年6月20日の惑星内。
生物達の収容が完了すると、調停者は方舟と共に時の彼方へと姿を消した。そして残されたエーリアン達は霊子エネルギー穴と惑星核の超反応により発生した亜空間ホールに吸い込まれ、奇しくも地球周辺の宙域へと飛ばされる事となった。エーリアンは突然の出来事に困惑したが、新たな生物のいる星の近くに飛ばされた事を好都合と捉え、体勢を整えつつ地球に向けて侵攻を開始しようとした。

だがそんなに都合良く世界は回っては居ない。偶然にもこの太陽系へ出向いていた宇宙戦士達に察知されていたのだ。宇宙最強の戦闘集団とされる彼らの力を前に流石のエーリアン達も撤退を余儀なくされる事となったのである。




エーリアンは宇宙戦士との戦いの後、自分達の惑星へと帰還した。この星はエーリアンが侵略した際に戦いが激化し必要以上に傷つけてしまった為、現在でも汚染が進行しており、ここに生息できるのはエーリアン達だけとなってしまっていた。

エーリアンは太古の惑星核より得たエネルギーをこの星の核に注入した。
エーリアン・マザー「これで我が「シルヴァ・スペース」も生命が復活すればいいが・・・。」
どうやらエーリアン達は自身の惑星を復興させる為にエネルギーを収集していたらしい。

エネルギーが核に与えられてから数日後、滅び果てた森から声がした。
「あ~、久しぶりの栄養じゃあ~。」森に唯一残る大樹であった。





エーリアンの侵攻により大地が荒れ狂った太古の惑星。惑星核からのエネルギー放出が落ち着くと調停者は方舟を呼び寄せ生物達を解放した。こうしてこの星の生命は再び活動を再開する事になった。

それから数百万年後―

この太古の惑星に1人の人物が現れた。異次元を彷徨いながら歴史・古代術を研究している彼は、自身の書物にこう書き記している。

&color(Teal){この星の生命達は珍しい特徴をしたものばかりだ。太古の様相はあるが、私の知っているのとは違う。}

&color(Teal){まずは山だ。火山と氷山が隣り合っている巨大な山脈には多くの龍族が生息している。中でも氷と炎両方の力を兼ね備えた双頭の龍はこの山の主と呼べる存在だろう。その山脈の上空には龍達の他に、魔力を放つ鳥が滑空している。この空では彼らが主役の様だ。}

&color(Teal){荒野では突然変異を起こした恐竜が印象深い。その恐竜達は大きく分けて6種類存在し、その中のリーダー的存在は恐竜というより寧ろ人間の姿をしているが、身体的特徴から恐竜からの流れであると推測できる。彼らがなぜこれ程の変化を遂げたのかは、私には解らないが・・・。}

&color(Teal){海は海竜の王が支配し、古代魚が群れをなして回遊している。異様に巨大化したり、エネルギーを放出する魚もいるのは、この星に何らかの異変があった事を示していた。}

&color(Teal){生い茂る森林地帯の奥には樹齢一千万年は経っているであろう大樹が根を下ろしていた。その存在は惑星の命の源と言えなくもなさそうだ。それとは対照的に森のある地帯には木々の絶えた場所がある。そこには黒い球体が散乱しており近づく生物はそれに力を奪われてしまうのだ。この星の変革から生まれた負の遺産といった所か。}

&color(Teal){またこの星には機械の様な姿をした岩石物体が存在する。時折姿を見せる天使が不思議な呪文唱えた後に岩が動き出すので、それの仕業である事は確認できた。この魔法によって活動する岩石の中には変形合体を行なう者まで存在し、これだけを見るとちょっとした未来兵器を連想してしまうだろう。そう、未来兵器といえば蜘蛛の形をした機械の様な塊が海辺に放置されていたが、あれは他の星から来たのだろうな。}

&color(Teal){最後に惑星の下層へと続く穴が空いていたのでそこに入り込んで見た所、突然発生した時空乱流に巻き込まれ私は別の惑星に飛ばされてしまった。まだ暫くは滞在したかったのだが・・・残念だ。何より古代の呪文を書き記した本を落としてしまったのが悔やまれる。まぁ、内容は頭の中に全て記憶してあるので問題無いのだが、あれを一から書き直す事を考えると胃が痛くなる。}


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