登録日:2026/10/19 Mon 00:07:18
更新日:2026/10/19 Mon 10:32:44NEW!
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出典:「手札が多めのビクトリア」第9話「この先、何があっても」より
2026年7月~9月/スタジオディーン/©守雨/MFブックス/手札が多めのビクトリア製作委員会
『
手札が多めのビクトリア』は、守雨による
ライトノベル作品である。
「
小説家になろう」にて2021年より掲載され、書籍版がMFブックス(KADOKAWA)より刊行されている。
イラストは藤実なんな。
既刊4巻(2026年6月現在)。
【概要】
「
小説家になろう」に掲載されている異世界作品。
元々は凄腕工作員だった女性。しかし、
上司の裏切りを受け、工作員から足を洗い、他国で新しい生活をスタートさせる。そこでたまたま出会った捨て子の少女の交流をきっかけに家族としての愛情、それまで持てなかった周囲の人びとの繋がりを実感する。
そして彼女らを見守る騎士団長の男性との恋愛を通じて新しい人生も始まっていく。
本作のタイトルにある「
手札」は、工作員時代に彼女が得た知識や技術・図抜けた発想力や驚異的な身体能力などにあたるがその範囲は多岐にわたる。
それらを駆使して自身に立ちはだかる問題や事件を解決していく様も見所である。
作者は「
魔導具師ダリヤはうつむかない」を読んだことでなろう小説に興味を抱いたという。本作は小説を投稿し始めて1年経った頃に書き上げた作品である。
最初はあまりプロットのようなものを作って計画的に描いていたわけではないようで、「こういう話が書きたい」「結末はこんな形で」という2点だけ決めて、あとはひたすら書きたい内容を書いていったという。
そうして描き上げたのが本作である。
なお、1冊の単行本にするには文字数が明らかに多かったということを書籍化するにあたって初めて知ったと作者は述懐している。
メディアミックスとしては、牛野こもによるコミカライズ版が「FOLS COMIC」にて連載されている。既刊7巻。
また、2026年7月よりテレビアニメ版が放送された。全9話。
スペシャルアニメ版や第2期の製作も決定している。
【あらすじ】
各国で工作員が暗躍する時代。
とある国、-ハグル王国の工作員クロエは、類いまれなる変装技術と体術で、
難しい任務でさえも次々と完遂する日々を送っていた。
しかし、上司の裏切りをきっかけに彼女は忽然と姿を消してしまう。
なぜならクロエは、
隣国アシュベリー王国の一般市民ビクトリアとして、夢に見ていた「普通(幸せ)」な人生をやり直す計画を立てていたのだ。
そんなビクトリアは、
セカンドライフ初日にとある少女を保護したことで、
想定外だが幸せなスタートを切り、
多くの人びとと関わっていく。
組織を抜けた凄腕工作員の「クロエ」は、
別人の「ビクトリア」として新たな一歩を歩みだす。
たどり着いたアシュベリー王国で出会ったのは、
母親に置き去りにされた少女・ノンナと、騎士団の誠実な団長・ジェフリー。
ジェフリーはノンナを引き取ったビクトリアの身元保証人を引き受け、
それぞれに傷ついた過去を持つ3人は、お互いが大切な存在になっていく。
ビクトリアが夢見ていた“幸せ”の行方とは――?
【キャラクター】
(主要人物)
・ビクトリア・セラーズ
CV:安済知佳
「ノンナ、二人でたくさん笑って暮らそうね」
本作の主人公。ハグル王国の元工作員である。
物語開始時は27歳
偽装工作や体術・格闘術、変装などといった“手札”を数多く有している凄腕工作員である。
また、容姿端麗で物腰豊か。魅力的な大人の女性である。
そんな彼女だが、上司であるランコムよる裏切りに遭い、素性を隠して離脱を決意する。
なお裏切りの理由は彼女が仕送りしていた両親や妹の死をランコムが隠ぺいしていたからである。
死んだと見せかけて偽装工作して隣国であるアシュベリー王国に辿り着いた。なお、ビクトリアという名前は偽名である
ビクトリアとして新しい人生を歩もうとする彼女。あらゆることを卒なくこなしてしまう完璧な彼女だが、必要以上に自分のことを晒そうとしない、距離を縮めようとするも一歩引いてしまうところがある。これが自身の素性を明かさないためでもある。
しかし、ノンナやジェフリーの出会いと交流が彼女を変えていくことになる。
ジェフリー「すっかり懐いているようだ」
ビクトリア「ええ、可愛くて可愛くて、子どもがこんなに可愛いものとは知りませんでした」
それまで自身の幸せを追求することをしてこなかったことから、時に対人関係において不器用な一面も見られる。
また、ハグルの追手が迫ってきていると感じた時は先手を取って拠点を変えるなど、工作員としての勘は鈍っていない様子である。
ただ、逃亡暮らしが長くなると流石に精神的に疲弊してしまう一面も有している。
ノンナからは「ビッキー」という愛称で呼ばれる。後に「お母さん」と呼び慕われている。
・ノンナ
CV:若山詩音
「一緒に行く。」
ビクトリアが街で出会った少女。母親を待っていると言って、広場のベンチに座っているとのことだが、実際は母親に捨てられてしまっていた。
本来なら孤児院へ送られるところであったが、寸でのところで見せた表情からビクトリアに情が移ったのか、一緒に暮らすことを決めた。
幼いがビクトリアの話をよく聞く等、非常に聞き分けが良い。
ジェフリーに対しても実の父親のように思っており、懐いている。
一方で留守番することを嫌う。これは母親に捨てられた辛い過去を呼び起こしてしまうためか。
ビクトリアのことを尊重しており、彼女の行動を基本的に支持している。
そしてビクトリアも次第に彼女に対して深い愛情を注いでいる。
彼女が経済的に自立できるようにと、読み書き計算、語学、料理、体術など、工作員時代のノウハウを教え込んでいる。
大胆なところもあり、自身を引き取ってくれる貴族が現れた際には、ビクトリアと世間身体のことも考えて、敢えてお試しで宿泊することを決めて、その後約束の期限が過ぎたら脱走してビクトリアの元に戻ってきたこともある。
・ジェフリー・アッシャー
CV:阿座上洋平
「います!身元保証人ならいます!」
アシュベリー王国の王都を警備する第二騎士団長。
身長190センチの30代前半くらいの男性。鍛え抜かれた筋肉の持ち主。
誠実な人柄で、周囲からの信頼も厚い。ビクトリアがノンナを引き取った際、彼女の身元保証人を引き受けた。
10年前に将来を誓った恋人がいたのだが、戦争で同僚でもあった恋人の兄のカイゼルが亡くなり、後を追うように彼女も精神的に病んでしまい、自殺した
それ以降は特定の女性と親密な仲になることはなかった。
そんな彼を変えたのがビクトリアである。ノンナとともに強く、利発的で自立して生きている彼女に憧れと恋慕の感情を抱く。
しかし、当のビクトリアは特定の人物と強く人間関係を望んでいない。彼との微妙な関係の中で彼女はどこか行方をくらましてしまう。
彼女との再会を望んでいたが、後にカディスの港で開かれた夏祭りにてビクトリアと再会。彼女に想いを伝え、結婚することになった。
真面目な性格でノンナからも懐かれている。ノンナからは「ジェフ」→『お父さん』と呼ばれる。
(アシュベリー王国)
・エドワード・アッシャー
CV:
小野大輔
ジェフリーの兄。
第三騎士団を束ねており、諸制度維持管理部の長でもある。所謂諜報といったこともやってのける部署の職員を束ねている。
その情報網を通じてビクトリアの素性を調べる。
一方で婚約者を失った弟のジェフリーが気になる女性が現れたことで、ビクトリアにも興味を持つ。
・クラーク・アンダーソン
CV:
潘めぐみ
ジェフリーの甥っ子である。
外国語や運動も苦手で自信を失っていたが、
家庭教師になったビクトリアの工夫を施した教えによって、徐々に習得していく。
一緒に勉強しているノンナとも仲が良い。
・ザハーロ
CV:
古川慎
王都の裏通りにあるバーのマスター。
一仕事終えたビクトリアが彼の店を訪ね、蒸留酒を煽ったのを見て、彼女に興味を抱く。
その後、彼女の人並み外れた身体能力の一端を目撃して、彼女は只者ではないことを実感する。
・コンラッド・アシュベリー
CV:
逢坂良太
アシュベリー王国の第一王子。思慮深く温厚な性格である。
臣下たちの評価も高い。既にお妃も迎えている。
過去の戦争でジェフリーの同僚であるカイゼルを自身の失態で死なせてしまい、ジェフリーの婚約者であった彼の妹から殺されかける過去を持つ。
・セドリック・アシュベリー
CV:
小野賢章
アシュベリー王国の第二王子。
兄とは違い陽気で活発。過去に幼い頃から決められた婚約者がいたが、病弱だったことから、その令嬢とは婚約を話し合いの上、解消している。
夜会でビクトリアのことに興味を持ち、単身来訪するなど行動派である。
・ヨラナ・ヘインズ
CV:秋保佐永子
先代ヘインズ伯爵の未亡人である。
ひったくり事件に遭った際、ビクトリアに助けてもらった恩がある。
ノンナと共に部屋を探していた彼女に自身の屋敷の離れの家を貸し与えている。
彼女を買っており、様々支援してくれる。
・バーナード・フィッチャー
CV:家中宏
ジェフリーの叔父であり、歴史学者。
助手兼ハウスキーパーとして雇われたビクトリアを高く評価しており、
ノンナ共々気にいっている。
(その他)
・ランコム
CV:
野島健児???
ハグル王国特務隊リーダーで、ビクトリアの元上司である。
彼女はランコムを慕っていたが、上述の振舞が彼女からすれば「裏切り」であったと思われ、国を捨てる決断をさせることになった。
【用語】
・ハグル王国
ビクトリアの故郷。彼女はこの国の特務隊(工作員部隊)の一員として勤めていた。
・アシュベリー王国
本作の舞台。王城を中心に東西南北に分かれている。
南地区には商店や市場、事務所などが多く建っており、活気がある。
南地区が外国人出身者の多い場所と言う。
・身元保証人
身寄りのない子供には身元保証人による監督が義務付けられる。
ノンナとビクトリアの身元保証人はジェフリーである。
月に1度は近況を報告する義務があり、ビクトリアは報告書を送っている。
【テレビアニメ版】
2026年7月~9月にかけてアニメ版が放送された。
この手の作品では珍しく、全9話の構成。
原作で言えば、ビクトリアとジェフリーが結婚するまでの流れをアニメ化している。
世界観などを説明しながら、ビクトリアらの所作を丁寧に演出しており、
視聴者からの評価が高い作品となっている。
監督は木村延景。
アニメーション制作はスタジオディーン。
アニメ終了後に第2期の製作発表とスペシャルアニメの放送が決定している。
主題歌
(1期)
OP:「一進」
ハク。による第1期オープニングテーマ。
ED:「緑のつき」
KI_ENによるエンディングテーマ。
追記・修正をお願いします。
- 増殖するGで大量に抱えた手札を使って後攻ワンキルするのかと思ったわ -- 名無しさん (2026-10-19 06:46:23)
最終更新:2026年10月19日 10:32