講義メモ/情報通信論/G711.1/p33・p37
8.1の途中から
式 (8-3)
ここで、C_{Loff}は式7-12で与えられるエンコード手法のオフセットである。
I_{L0}が失われた時、つまりフレームが損失したとき、そして低帯域デコーディングの全体、例えばレイヤ0と1が動作しなかったら、8.4章で説明しているパケットロス隠蔽ルーチンが代わりの低帯域信号を生成する。
8.1.1 Core PCM decoder based on G.711 (Layer 0)
G.711に対応した中心レイヤ(レイヤ0)はI_{L0}(n)がそれぞれのフレームを示している。
もしデコーダ内にレイヤ0のみが存在するなら、G.711で定義されている手法によって、再構築作業は下のようになる。
エンコーダ(7.3.1章)と同様に、一時変数s,e,mはそれぞれsign,exponent,mantissaを示す。
exponentはS^{~'}_{LB exp}(n)=eに保存され、同様にsignはS^{~'}_{LB sign}(n)=sに保存される。
両方とも精製信号\hat{e}_{L1}(n)を得るためのビットアロケーションテーブルの計算に用いられる。
これは8.1.2章で定義されている。
8.1.1.1 µ-law decoding process
8.1.1.2 A-law decoding process
8.3 Inverse MDCT and overlap-add (逆MDCTとオーバーラップ加算)
再構成した高帯域MDCTスペクトラム\hat{S}_{HBm}は逆MDCTで時系列に変換できる。
式 (8-10)
左辺はOverlap-and-add(OLA)前の現在のm番目のフレームの逆変換中間信号です。
これの40個の係数は以下のように計算します。
1) Complex pre-multiplication
実際の信号\hat{S}_{HB}(k)を式8-11のようなComplex pre-multiplicationでV(k) k=0...19に変換する。
式 (8-11)
2) Complex FFT
V(k)の複素高速フーリエ変換で係数v(n)を求める
式 (8-12)
ここで、変換サイズ20はGood-Thomas FFT algorithmで実現されます。
3) Complex post-multiplication.
複素信号v(n)は下のようなcomplex post-multiplicationでv'(n)に変換できる。
式 (8-13)
4) Reordering
時系列信号\hat{s}^{(m)}_{HB\_OLA}(n)は以下のように与えられる。
式 (8-14)
OLAは以下のように用いる
式 (8-15)
ここで、 と はこのフレームと一つ前のフレームの解析後のスケーリングパラメータである。
W_{TDCA}(n)は合成OLA窓で応答窓と一致していおり、 はひとつ前のOLA前のm-1番目のフレームの逆変換中間信号の後半で、OLAのあとに以下のように更新されます。
式 (8-16)
フレーム焦慮やパケットレスのようにフレームが壊れてたら、上のOLAは8.5章で定義されている高帯域FERCプロセスで置き換えられることを覚えておいてください。
8.4 Lower-band FERC
フレームが消えたとき、低帯域信号は低帯域FERCで置き換えられる。
図8-3ではFERCアルゴリズムのハイレベルブロック図を示す。
フレーム損失のさい、デコーダは失った信号に対してLPCをもとにしたピッチーーでぱすとな低域再構成と推論を行い、沈黙させる。(8.4.1章と8.4.2章)
もし正しいフレームを受信したら、
参考:参考ページ
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更新日:2010年01月13日 (水) 21時21分49秒 | &trackback() |