─部室─
「ここはこうして……そう、そんな感じ」
「わあ……ありがとうございます!中野先輩ってやっぱ頼りがいがありますよね」
「あはは、そんなことないよ」
「先輩!今度のライブ、楽しみにしていますね!」
「う、うん。ありがとね」
(あんまりハードル上げられてもなあ……)
(でも、頼りない姿を見せるわけにもいかないし)
(部長としての務めを果たすって、結構疲れるんだな……)
─平沢家─
「いらっしゃい、あずにゃーん!」
「にゃあ!ゆ、唯先輩……」
(ああ、この感触久しぶりだな……あったかい……)
「軽音部はどう?楽しくやってる?」
「それが、ですね……」
かくかくしかじか……
「そっかあ……
あずにゃん今は部長だもんね」
「呑気な言い方しないで下さいよ……こんなに部長が大変だとは思いませんでした」
「うーん……もうちょっと、気を抜いてもいいんじゃないかな?」
「え?」
「確かに気配りも大事だけど、あんまりお堅いと後輩が気を遣っちゃうでしょ」
「それでも、やっぱり部長としての威厳というか何というか……」
「ふう……あずにゃんや」
「何でしょう?」
「私たちと部活をしていた頃のことを思い出してみなされ」
「唯先輩たちとの部活……」
「たまには息抜きも必要だって、いつも言ってたでしょ?」
「あ……ティータイム」
「そうそう!後輩たちとお茶してお話すれば、徐々に打ち解けていくんじゃないかな?」
「でも、あの頃はムギ先輩がいたから……」
「もちろん、ティータイムじゃ無くてもいいんだよ。大事なのは、練習ばかりを後輩に強要しないこと」
「そうでしたね……私、ちょっと気張りすぎていたみたいです」
「新学期はまだ始まったばっかりなんだし、
これからだよあずにゃん!」
「はい!ありがとうございます、唯先輩」
「やっぱり……唯先輩のところに来て良かったです」
「ふふ、寂しくなったらいつでも甘えに来ていいんだよ、あずにゃん」
「あ、甘えるってわけじゃ……」
「ほらほら、私の前では遠慮しないの」パフッ
「あう……」
「よしよし、いい子いい子」
「ゆいせんぱあい……」
「何か辛いことがあったら、いつでも来るんだよ」
「はい……」
「今日は久しぶりに会ったことだし、いっぱい可愛がってあげるね」
「にゃあん……」
─1週間後─
ピンポーン
「はーい……あ、あずにゃん!」
「
ゆいせんぱい!」ガバッ
「わあっ!……ふふ、今日はどうしたの?」
「今日は特に用事はないんですけど……」
「うーん、甘えたくなっちゃった?」
「……」コクリ
「部屋……おいで?」
「にゃあん、ゆいせんぱい……」
「よしよし……後輩たちとは仲良くやってる?」
「はい、結構コミュニケーション取れるようになった気がします……」
「そっかあ……良かった良かった」
「でも、唯先輩に1週間会えなかっただけで……寂しくて……」
「えへへ、私にはいくらでも甘えていいんだよ、あずにゃん」ナデナデ
「にゃあん……唯先輩、あったかい……」
「ふふ……あ、そうだ。今度のお休みは、スタジオ借りてHTTで合わせよっか」
「え、本当ですか!?」
「うん。卒業式以来だもんね」
「先輩たちに会うの、なんか緊張しちゃいますね」
「1ヵ月ぶりだし、みんなそんなに変わってないよ」
「ふふっ……それもそうですよね」
「あずにゃんは少し変わったみたいだけどね」ニヤリ
「こ、これは……唯先輩しかいないから……」
「分かってるよ、あずにゃん」ホッペチュー
「にゃあっ……もう、お返しです……」ペロペロ
「わあっ……えへへ、あずにゃん大胆だね」
「こんなことするの、唯先輩だけなんですから……」
「……やっぱ、あずにゃん大好き」ギュウ
「にゃう……唯先輩のおっぱい、やわらかいですね……」
「んもぉ、あずにゃんったらエッチ♪」
今、私は唯先輩の胸に顔を埋めながら抱きついている。
唯先輩はベッドに背中を預け、左手を肩の上に添えながら、右手で頭を優しく撫でてくれる。
その慈愛に満ちた手つきからは、私のことを大切に思う気持ちが伝わってくるかのようだった。
「……」
「……」
無言の時間が過ぎていく。
この居心地の良さを感じていたい。
共鳴する二人の想いが、この空間に愛しい静寂をもたらしていた。
唯一聞こえてくるのは、豊潤な膨らみの間から発せられた心音だけ。
「……唯先輩、心臓ドキドキしてますね」
「……そんなこと言われたら……もっとドキドキしちゃうよ」
その言葉通り、唯先輩の鼓動は早さと大きさを同時に増した。
比例するようにして、私の心拍数も急激に上昇していく。
「唯先輩……」
「ん……」
「背中、痛くないですか……」
「大丈夫、だけど……」
「……その……上に……移動しませんか」
「……うん」
感じたことのない緊張と期待が高まる中、唯先輩の上から一旦退く。
視界に入った唯先輩の顔は、今までに見たことがないくらい真っ赤だった。
きっと、私の顔も同じくらい紅潮していたに違いない。
私たちがこれから及ぼうとしている行為。その答えは一致していたのだから。
這いずるようにしてベッドに上る唯先輩。
それを追うようにして、私も純白のシーツへと体を滑らす。
離れていた体温は、冷めるよりも早くベッドの上で再会を果たした。
半ば雪崩込むようにして、正面から唯先輩に抱きつく。
すかさず唯先輩も、両腕をきつく私の背中に回してきた。
「あずにゃん……」
「はい……」
「……好きだよ……」
「……私も、です……」
「……私、あずにゃんのこと……愛してもいいかな」
「……愛して下さい、唯先輩」
この瞬間、私たちの気持ちは完全に繋がった。
最後の意志を確認した唯先輩は、婀娜っぽい眼差しを私に向ける。
その視線に吸い込まれるかのように、私の火照った顔は唯先輩へと近づいていく。
もはや邪魔をする者はいない。長くもどかしかった障害は取り除かれたのだ。
唇が触れる瞬間、私はそっと目を閉じた。
「ふむっ……んん……」
「んっ……んむっ……」
初めての感触が伝わった。
それは今までに経験したどんな唯先輩よりも……柔らかく、温かく、優しかった。
「ちゅっ……んん……」
「ん……ちゅう……ちゅっ……」
唇をリセットする瞬間、興奮を高め合うかのようにわざと厭らしい音を立てる。
啄ばむようなキスを何度か繰り返した後、私はさらに強く唇を押しつけた。
「はむっ……んっ、んんっ」
「ちゅぷっ……んあ……れろっ……」
突然、唯先輩の舌が唇を割って強引に侵入してきた。
どのタイミングで舌を入れようか迷っていた私は、その欲望に答えるかのように積極的に舌を絡める。
「れろっ……ちゅる、んん……くちゅ」
「んちゅ、ちゅぱっ…………はあっ、はあっ」
息が少し苦しくなって、一時的にお互い口を離す。
絡み合った大量の唾液が糸を引く光景は、あたかも繋がれた私たちを象徴するかのようだった。
呼吸を整えた私たちは、再び舌を深く絡ませる。
「んんっ……ちゅる、ちゅるるっ」
「ちゅぷ、ぬぷっ……んんっ、んあっ!」
唯先輩が私の胸を揉みしだき始めた。
その感触は、自分でするときよりも遥かに快楽的で、思わず甘い声を漏らしてしまう。
「はあっ……あずにゃん、おっぱい気持ち良い?」
「ダメッ、唯先輩……気持ち良すぎて変になっちゃ……ひゃんっ!」
「こんなに感じやすいなんて……あずにゃんったらエッチな子だね」
「ひゃあっ!そんなにいじっちゃらめぇ……」
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……以下、自主規制タイム
- 何故そこで規制したし -- (柚愛) 2011-03-03 13:59:57
- つづけてくれ -- (あずにゃんラブ) 2013-01-11 00:58:37
- 待て一番大事な所を -- (名無しさん) 2013-11-11 20:06:24
最終更新:2010年12月10日 13:52