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「もうすぐクリスマスだね」
「そうですね」
あずにゃんは何か欲しいものはある?」
「特にはありません」
「えー、何かないの?」
「どうしてがっかりするんですか?」
「あずにゃんにプレゼントをあげたい!」
「いえ、もうたくさんもらってますから」
「ん?何かあげたっけ?」

不思議そうな顔をして私を見ているサンタクロースに
心の中でプレゼントをお願いをする事にした。
今までたくさんの笑顔をありがとうございます。
これからずっと一緒にいて、その笑顔を私に見せてください。

「本当に何もないの?」
「そうですね、強いて言えば唯先輩が真面目に練習してくれる事でしょうか」
「えー、それはプレゼントじゃなーい」
「私にとっては一番のプレゼントですよ」
「うーん。あずにゃんがそう言うなら練習するよー」
「そうして下さい」

今は部活だけが繋がっていられる手段だから。
卒業した後も一緒にいるためには音楽が、このバンドが必要なんです。
そうでない関係が本当は一番欲しいけど、それはプレゼントではなく
私が自分で手に入れなくちゃいけない。
だからサンタさん、それまで私に時間を下さい。
私の気持ちを伝える勇気が出るまでほんの少し。

ふと気づくとクリスマスソングが流れていた。
唯先輩が即興で弾き始めたようだ。
楽しそうな顔で演奏している彼女を見ていると私も幸せな気持ちになる。

今年は無理かもしれないけれど、来年は2人きりで過ごせるように。
そんな願いを込めて私も演奏を始めた。

<おしまい!>


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最終更新:2010年12月10日 20:10