take1
梓「唯先輩、大好きです」
唯「ほえ?」
梓「唯先輩のことが大好きなんです。愛してます」
唯「…あの~、
あずにゃんさんや、急になにを言い出すのかな?」
梓「え?い、いやっ!!これは違います!!!きょ、今日はエイプリルフールじゃないですか!!…その、だから……」
唯「あ、そっか。それでそんなことを言い出したんだね?」
梓「そ、そうなんです!!さっき言ったのはあくまで嘘なんです!!!」
唯「ふ~ん、そうなんだ…。今日はエイプリルフールだもんね…」
梓「ええ、そうなんです…」
唯(もう夕方なんだけど…。もしかして、あずにゃんエイプリルフールに嘘つくのは午前中だけって知らないのかな)
梓(あぶないあぶない、もしかして唯先輩がエイプリルフールに嘘をつくのは午前中だけって知ってるのかと思っちゃった…)
唯「よ~し、じゃあ私もエイプリルフールするよ!あずにゃん、大好きだよ!!」
梓「唯先輩、私もいつも唯先輩のこと怒ってますけど、本当はとっても大好きですよ!!」
唯「ホントっ!?あずにゃん、私うれしいよ!」
梓「私もです!私たち、相思相愛だったんですね!!」
梓(…あれ?唯先輩は嘘をついてるんだよね?)
唯(…私は嘘をついてるふりをしてるけど、あずにゃんは本当に嘘をついてるんだよね)
梓(…)
唯(…)
梓「あ、あははははは」
唯「え、えへへへへへ」
唯梓(な、何やってるんだろう、私…)
唯梓「…」ズーン
ガラッ
律「ち~っす!」
澪「お、今日は唯と梓が先に来てたか」
律「ふたりして何してたんだ?」
唯「…ああ、りっちゃん…」
梓「ふたりでエイプリルフールしてたんですよ…」
澪「そ、そうか…」
唯「エイプリルフールなんてなんで出来たんだろうね、あずにゃん」
梓「本当にいらない日ですよね」
律「なんでそんなにエイプリルフールにネガティブなんだよ…」
澪「っていうかふたりとも知らないのか?エイプリルフールは午前中にしか嘘をつかないんだぞ?」
律「唯はともかく、梓がそんなこともしらなかったなんて。常識だぞ~?」ニヤ
梓「それぐらい知ってました!!当然じゃないですか!!!」
唯「…え?」
梓「あ…」
澪「そうだよな、梓なら知ってるよな~。それがさ、律ったらさっきまで知らなくってさ、午後になっても私に嘘をついてきて~」
律「べ、別に知らなくたっていいじゃんか!!一年にたった一日のイベントなんだからさ~!」
唯「…」
梓「…」
梓(や、やばいよ!!絶対唯先輩にばれちゃった!!き、気持ち悪いって思われちゃったかな。ゆ、唯先輩に嫌われちゃう…)
梓(そんなの、やだよ…)
梓「…」プルプル
唯「…!!」
律「なあ唯、どう思う?別に一日嘘ついて楽しくやればいいよなあ!そう思うだろ!?」
唯「…やだなあ、りっちゃん!エイプリルフールは午前中にしか嘘つかないことぐらい、私でも知ってるよ!!」
梓「え?」
澪「ほらみろ、律。唯だって知ってるじゃないか!」
律「な、なんですと!?そ、そんなバカな!?」
唯「ふふふ、私を甘く見てもらっちゃ困ります!証拠に、今日は昼から一回も嘘を言ってはいません!!!」
梓「!!!」
澪「…あれ?でも、さっき梓とふたりでエイプリルフールしてたって言わなかったか?」
唯「そだよ?でもね、嘘をつく時間は終わってたから、ふたりで嘘を言い合うみたいにホントのことを言ってたんだよ!!ね、あずにゃん?」
梓「…は、はい!!そうですよね、唯先輩!!!」
律「なんだそりゃ…」
澪「そういえば、ムギはまだ来ないのか?」
唯「そういえば…」
梓「…まだ来ませんね」
――― 机の下 ―――
紬(いいわあ~!!とってもいいわあ~!!!)ダラダラ ●REC
終わらない
take2
――― どこかのバーガーショップ ―――
梓「唯先輩、知ってますか?エイプリルフールは午前中にしか嘘をつけないんですよ?」
唯「え?そうなの?」
梓「そうらしいですよ。唯先輩、時計もってます?」
唯「いや、持ってないけど…」
梓「唯先輩、正午まであと1分です。嘘をつけるのはあと1分の間だけですよ?」
唯「えええっ!?まずいよあずにゃん!!急いで嘘をつかなっくちゃ!!!」
梓「そうですね、どうぞ!」クスッ
唯「え~っと、え~っと…、昨日は一晩中べ、勉強してたよっ!!」
梓「…あからさまな嘘ですね」
唯「ほ、他には…最近料理の勉強を始めました!!」
梓「もうすぐ一人暮らしなんですから、それはホントに始めてください…」
唯「それからそれから…う~んと、え~っと…」
梓「あと10秒しかないですよ?」
唯「ええっ!?あわわわ…」
梓「9…、8…、7…」
唯「ちょ、ちょっとタイムっ!!」
梓「5…、4…、唯先輩」
唯「え?」
梓「大好きです」
take3 そのまま終わってもいいんだけどtake2の続きを書くなら
梓「…な~んて、唯先輩、驚きました?」
唯「…」
梓「…ゆ、唯先輩?」
唯「あずにゃん」
梓「は、はい??」
唯「私もあずにゃんのこと、大好きだよ」
梓「えええっ!?い、いえ、さっきのは時間ぎりぎりで…」
唯「…」
梓「嘘じゃないというか、嘘というか、わからないっていう…」
唯「…ふうん」
梓「ゆ、唯先輩…?」
唯「私、あずにゃんに嘘ついてたんだ。ちゃんと嘘をつく時間にね」
梓「え?」
唯「時計、もってるんだ」
梓「!!?」
唯「あずにゃんはエイプリルフールとか関係なく、冗談でさっきみたいなことを私に言ったんだね」
梓「ゆ、唯先輩、ちが…」
唯「ごめんね、あずにゃん。私、もう帰る」ガタッ
梓「ゆ、唯先輩!!!」ガシッ!
唯「…痛いよ、あずにゃん。離して」
梓「ごめんなさい、唯先輩…。でも、離しません」
唯「…」
梓「まだ、本当の気持ちを言ってないです」
唯「…」
梓「唯先輩のこと、誰よりも好きです。大好きなんです!!唯先輩に
勘違いされたまま別れたくありません!!!」
唯「あずにゃん…」
梓「唯先輩、ご、ごめんなさい…」ヒック
唯「…もう、あずにゃんは不器用だね」ナデナデ
梓「ゆ、
ゆいせんぱいに言われたくありません」
唯「だって、あんな告白、私じゃなかったら聞き入れられなかったよ。やっぱり、あずにゃんには私がついてないとダメだね!」
梓「そ、それは唯先輩が!!」ガバッ
唯「おおう!?」
梓「だらしないからいけないんです!!だから私が素直になれなくて…とにかく唯先輩が悪いです!!!」
唯「ええええええ!!?」
梓「大体、唯先輩はいっつもいっつも…」
唯「」アワアワ
梓「」ガミガミ
律「な、なんだか声かけづらいな…」
澪「あ、ああ…ちょっと約束の時間に遅れただけなのに…」
紬(こ、この空間に漂う桃色気体…、しまったあああああ!!決定的瞬間をのがしたああああああああ!!!??)
終わります
- ムギwww -- (名無しさん) 2013-01-15 01:01:04
最終更新:2011年04月04日 17:58