紬「はい、梓ちゃん」
梓「何ですか?…猫耳?」
紬「これうちの会社が作った新商品なの」
紬「普通の猫耳と違って変わった機能が付いてるの」
紬「良かったら使ってね」
梓「はい…(使う機会何てないと思うんですけど)」
紬「それとこれは猫耳の説明書。後で読んでおいてね」
梓「はい(説明書?ポケットにしまっておこう)」
紬「それじゃ私、帰るね」
梓「帰るんですか?」
紬「うん、今日は用事があるから」
紬「それからね。澪ちゃんとりっちゃんも今日は用事があるって」
紬「唯ちゃんはこの事知らないから来たらこの事を教えてあげて」
梓「それじゃあ今日は唯先輩と二人だけですか…」
紬「ふふ、たまには二人だけで練習するのも良いと思うわ」
梓「そうですね(練習が出来ると良いんだけど)」
紬「じゃあね。梓ちゃん」ガチャ
梓「お疲れ様です」
梓「…」
梓「唯先輩と二人っきりか…」
唯「やっほー」ガチャ
梓「唯先輩、こんにちは」
唯「あれ?あずにゃんだけ?」
梓「はい、用事があるらしくて皆さん帰られました」
唯「そうなんだ」
唯「…これは?猫耳…」
梓「あっ、そ、それはムギ先輩が私にと」
唯「へぇー。あずにゃん久しぶりに付けてよ」
梓「い、嫌です!」
唯「お願いあずにゃん」ジィー
梓「…す、少しだけですよ」
唯「か、可愛い~」
唯「久しぶりの猫耳あずにゃん可愛いよ」ダキッ
梓「や、止めてください」ピクピク
唯「だってあずにゃんが可愛いんだもん」
梓「何言ってるんですか」ピクピク
唯「この猫耳動いてるね」
梓「へ?そういえばムギ先輩が変わった機能があるとか」
唯「動く猫耳何て珍しいね」
唯「これでほんとのあずにゃんになったよ」
梓「意味がわからないです」
梓「こんなの外して…練習しますよ」
唯「えー、やだ」
梓「やだって練習しますよ」
唯「やだやだ」
梓「子供じゃないんですから」
唯「せっかく二人っきりだからもっとあずにゃんと話たい」
梓「練習です!」
唯「ブーブー」
梓「はぁ…(どうしよう)」
唯「…!」
唯「練習してあげても良いよ」
梓「本当ですか!?」
唯「ただしあずにゃんはこれ付けてね」
梓「猫耳…」
唯「付けてくれたら練習してあげる」
梓「わ、分かりました」
梓「付けますから練習してくださいよ」
唯「うん!」
梓「これで良いですか?」
唯「えへへ、あずにゃん可愛い」
梓「さ、さぁ練習しますよ」ピクピク

唯「いくよ、あずにゃん」
梓「はい」
梓「(唯先輩は演奏する時はこんなに輝いてるのに)」
梓「(何で普段はあんなに子供っぽいんだろ…)」
梓「(まぁそこが唯先輩らしくて良いんだけど…)」ピクピク
唯「(演奏しながらあずにゃんの耳がピクピクしてる)」
唯「(可愛いよー)」

唯「…疲れた」
梓「今日はたっぷり練習出来ましたね」
梓「いつもこんなに練習出来ると良いんですけど」
唯「あずにゃんがいつも以上に可愛いから頑張れたんだよ」
梓「何ですかそれ…」ピクピク
唯「喉渇いたね」
唯「でも今日ムギちゃんがいないからティータイム出来ないね」
梓「私が入れてあげましょうか?」
唯「あずにゃん出来るの?」
梓「はい、この前ムギ先輩に淹れ方を教えてもらったので」
唯「淹れて淹れて」
梓「分かりました」
梓「…」
梓「出来ましたよ唯先輩」
唯「待ってましたあずにゃんティー」ゴクゴク
梓「どうですか唯先輩?」
唯「美味しいよ」
梓「えへへ、良かったです」ピクピク
唯「でもお菓子があればもっと良かったのに」
梓「ケーキはありませんけど…ポッキーならありますよ」
唯「おぉー、ポッキー」
唯「食べようあずにゃん」
梓「今、開けますね。はい、どうぞ」
唯「美味しいね」
梓「はい」
唯「…」
唯「…」
梓「唯先輩どうしました?」
唯「あずにゃん、ポッキーと言えば?」
梓「何ですか?突然」
唯「あずにゃん、ポッキーと言えばポッキーゲームだよ」
梓「!?」ピクピク
梓「ぽ、ポッキーゲームがどうしたんですか?」
唯「やろ。ポッキーゲーム」
梓「な、何言ってるんですか//!!」ピクピク
梓「そんなの駄目に決まってるじゃないですか!」
唯「えー、二人っきりだしやろうよ」
唯「こんな絶好の機会何て他にないよ」
梓「だ、駄目です//」ピクピク
唯「やろうよあずにゃん」
唯「さっき練習に付き合ってあげたでしょ」
梓「それは当り前の事です」
唯「あずにゃんのケチ」
唯「良いもん。私、ぐれちゃうから」
梓「唯先輩?」
唯「もう演奏の練習しないから」
梓「(それ、いつもの唯先輩じゃないですか…)」
唯「でもあずにゃんがポッキーゲームしてくれたらこれからも練習しようかな」
梓「本当に真面目に練習してくれますか?」
唯「ポッキーゲームしてくれたらね」
梓「…分かりました。じゃあやってあげます」
梓「ただし1回だけですよ」
唯「本当?嬉しいよー」
梓「(そう、これは唯先輩を練習させる為にする事)」
梓「(決して唯先輩とポッキーゲームをしたいからする訳じゃない)」ピクピク
唯「それじゃお互いに向き合って」
唯「ポッキーをくわえて」
梓「(集中して、か、勝たないと)」ジィー
唯「いくよ」
梓「はい」
梓「…」
梓「(唯先輩の唇…)」ピクピク
梓「(どんどん近付いてる)」ピクピク
梓「(このままだと…ゆ、唯先輩と)」
梓「(き、キスする事に)」ピクピクピクピク
梓「…」
梓「あっ」
梓「(離しちゃった…)」
唯「あずにゃんの負けー」
唯「結構面白かったね」
唯「でもあずにゃんとチュウ出来なかったのは残念だったよ」
梓「えっ//」ピクピク
梓「な、何言って…」ピクピク
唯「それより負けたからあずにゃんには罰ゲームだよ」ビシッ
梓「罰ゲーム?そんなの聞いてませんよ」
唯「あずにゃんが勝ったら言う事を聞くんだから」
唯「私が勝ったらあずにゃんが言う事を聞いてくれないと」
梓「はいはい、分かりました…」
梓「それで罰ゲームって何ですか?」
梓「変な事じゃないですよね」
唯「夕飯を作って食べさせて」
梓「夕飯ですか」
唯「うん。今日、家に憂もお母さんもお父さんもいないんだ」
唯「自分で夕飯を作る事になってたんだけど」
唯「上手く出来る自信がないんだよ」
唯「だからあずにゃんが作って食べさせて」
梓「まぁ、それぐらいなら」
唯「ほんと?ありがとうあずにゃん」ダキッ
梓「もういちいち抱きつかないでくださいよ」ピクピク
梓「それじゃ部室に鍵をかけて帰りますよ」
唯「うん」

梓「家にどんな食材があるんですか?」
唯「うーん。色々あったよ」
梓「色々ですか…(冷蔵庫を見てから何を作るか決めよう)」
梓「ん?」
梓「(歩いてる人がちらちらこっちを見てるような)」
「唯先輩」
唯「何?」
梓「歩いてる人がこっちの方を見てませんか?」
唯「そう?」
唯「きっとあれだよ」
梓「あれ?」
唯「私達がお似合いだと思われてるんだよ」
梓「なっ//」ピクピク
唯「嬉しいな~。私達、知らない人にもそう言う風に見られてるんだよ」
梓「そ、そんな訳ないじゃないですか!!」ピクピク
唯「えー。あずにゃんはそう言う風に見られたらやだ?」
梓「やだとかやだじゃないとか…そう言う事じゃ…なくてですね…その…あの…」ピクピク
唯「あずにゃん着いたよ」
梓「え!あっ、はい…」
唯「あがってあがって」
梓「お邪魔します」
梓「さっそく冷蔵庫を見て見ますね」
唯「うん。私は着替えて来るね」
梓「分かりました」
梓「確かに色々ある」
梓「何を作ったら良いかな…」
梓「…」
梓「うーん」
唯「あずにゃん何作るの?」
梓「そうですね。オムライスでも作ります」
唯「オムライス!楽しみ」
梓「じゃあさっそく作ります」
唯「うん」
唯「何か手伝う事はある?」
梓「いいです。唯先輩はそこで待っててください」
唯「分かった」
梓「よいしょ」トントン
梓「…」ザァー
梓「…」ボォー
唯「あずにゃん」
梓「何ですか?」
唯「こうやってあずにゃんが料理して料理を待ってる私ってまるで」
梓「まるで?」
唯「新婚みたい」
梓「え//」ピクピク
梓「そ、それは…アチ」
唯「だ、大丈夫あずにゃん!?」
梓「少し火傷しちゃったみたいです」
唯「や、や、火傷した時は、み、水で冷やして」ジャァー
梓「大丈夫ですから落ち着いてください」
唯「そ、それから傷口を舐める」ペロッ
梓「ちょ、ちょっと//」ピクピク
唯「大丈夫。舐めるとすぐに良くなるよ」ペロッ
梓「そ、そんな処置の仕方聞いた事がありません//!!」ピクピク
唯「はい、絆創膏」
梓「最初から渡してくださいよ」
梓「これで大丈夫です」
梓「さてもうすぐ出来ますから唯先輩は向こうで待っててください」
唯「うん」
梓「…」
梓「出来ましたよ」
唯「あずにゃんオムライス美味しそう」
唯「そうだ!ケチャップケチャップ~」
唯「オムライスと言ったらケチャップで文字を書かないとね」
梓「何て書くんですか?」
唯「えっとね。スキ…スキ…あず…にゃんっと」
梓「なっ//」ピクピク
唯「えへへ、それじゃあずにゃん食べさせて」
梓「へ?」
唯「言ったよね?作って食べさせてって」
唯「約束は守らないと駄目だよ」
梓「そ、そういえばそんな風に言ってたような…」
唯「やってね」ジィー
梓「うっ…分かりました//」ピクピク
梓「ゆ、唯先輩あーん」
唯「あーん」
唯「美味しいよー」
梓「よ、良かったです。あーん」
唯「あーん」
唯「ごちそうさま」
唯「満腹になったよあずにゃん」
梓「そうですか…」
梓「何だか私は疲れました」
唯「だったらお風呂にでも入ったら?」
唯「タイマーでセットされてるからもう出来てるよ」
唯「着替えは私のを貸してあげるから」
梓「じゃあお言葉に甘えて入らせていただきます」
梓「…」
梓「今日は疲れたなぁ…」
梓「ん?服が何かに引っ掛かった」
梓「猫耳…!」
梓「ずっと付けっぱなしだった…」
梓「歩いてる人が見てたのはそういう事だったんだ…」
梓「そういえばムギ先輩が猫耳の説明書があるって」ガサッ
梓「何何?」
梓「この猫耳は付けている人の脳波を読み取り気分が高まったり、興奮状態になると猫耳が動きます」
梓「好きな人と一緒にいる時に付けるとより効果が発揮されます」
梓「…」
梓「…」
梓「猫耳が動いたのって確か…ゆ、唯先輩と、い、一緒に…//」ピクピク
唯「あずにゃん。着替えとタオル持って来たよ」
梓「えっ」ペラッ
唯「ん?何か落ちたよ」
梓「み、見ちゃ駄目です!!」
唯「この猫耳は…」
梓「あっ」
唯「あずにゃん…」
梓「な、何でしょう?」
唯「あずにゃんは私と一緒にいると気分が高まったりするんだね」
梓「//!!」ピクピク
唯「それに好きな人と一緒にいる時に付けるとより効果が発揮されますだって」
唯「もう好きなら好きって言ってくれれば良いのに」
梓「そんなじゃ…」
梓「そんなじゃないです///!!」ピクピクピクピクピクピクピクピク
終わり


  • 裏サブタイは唯「時代はあずにゃん!」だなw -- (名無しさん) 2011-11-24 17:33:23
  • 唯「猫耳で飛べないかな〜?」 梓「」ピクピクピクピクピクピク! 唯「おぉ〜飛んだよ!?」 梓「〃」イキガ…… 唯「宇宙へ行っちゃった♪」 -- (名無し) 2012-02-25 14:55:50
  • 唯「もう演奏の練習しないから」 梓「(それ、いつもの唯先輩じゃないですか…)」 ワロタwwww -- (名無しさん) 2019-05-12 00:34:34
名前:
感想/コメント:

すべてのコメントを見る

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年07月08日 22:36