ピピピ…ピピピ…ピピピ…ピピピ…
梓「んぅ…、お正月休みなんだし…、もうちょっと…」
ピピピ…ピピピ…ピピピ…ピピピ…
梓「うぅん…、分かったよぉ…」
ピピピ…ピピピ…カチ
梓「ん…、なんでこんな時間に目覚まし…、って今日は先輩達が遊びに来るんだった!」
唯「Zzz…Zzz…Zzz…」
梓「ちょ、ちょっと唯!起きて!」ユッサユッサ
唯「んあぁ…、もうおもち食べられないよぉ…」
梓「そういうベタなのはいいから起きて下さい!」
唯「あふぅ…、あ、あずにゃん、おはよ~」ニコッ
梓「はい、おはようございます。って、今日はお昼頃に先輩達来るんですよ!」
唯「ん~?そだね~。でもまだ時間あるし大丈夫だよ~」
梓「ダメです!そういっていつもいつも時間ギリギリになるじゃないですかー!」
唯「んん~!あずにゃんさむいよ~」ギュッ
梓「ほら、ちゃんとしてください!お昼までに洗濯と掃除しちゃいましょうよ」
唯「ん~…、じゃあちゅ~」
梓「もう、仕方無いなぁ………ちゅっ」
唯「ん……、おはよ」
梓「……おはようございます///」
唯「あずにゃんはいちいちキスするだけでテレテレになっちゃって可愛いな~」
梓「う、うるさいです!///」

律「こんちはー」ガラガラ
澪「どうもお邪魔します」
紬「あけましておめでとう」
梓「あ、皆さんあけましておめでとうございます。どうぞどうぞ寒いんで上がって下さい」
紬「それじゃあ改めてお邪魔します~、唯ちゃんは奥?」
梓「あ、唯先輩は二階で洗濯物干してるんで終わったら降りて来ると思いますよ」
澪「そっか、唯もちゃんと家事してるんだな」
梓「あれで意外と頼りになるんですよ」
律「へー、人間変われば変わるもんなんだなー」
紬「唯ちゃんは昔からやればなんでもできる子だったもんね」
唯「あ、もう来てたんだ~。いらっしゃいませ~」
澪「ああ、あけましておめでとう」
唯「りっちゃんおひさ~!」
律「おう、元気だったかー?」
唯「元気元気!それがとりえですから!」ふんす!
律「唯はホント変わんないなー」
唯「え~?変わんないのはあずにゃんだよ~。この間も中学生に間違えられたし」
梓「ちょ、ちょっと!余計な事は言わないで下さい!!」
紬「うふふ、唯ちゃんお久しぶり。あ、これお土産ね」
唯「やったぁ!じゃあせっかくだしムギちゃんのお菓子で皆でティータイムしようよ!」
梓「そうですね!じゃあ私お茶淹れてきますよ」
唯「あ、じゃあ私も手伝うよ~」

唯「こうやってムギちゃんのお菓子食べてお茶してると懐かしいよね~」
律「結局さー、うちらって今でも根本的なとこってあの頃のままなのかもな」
澪「皆それなりの年になったっていうのにな」
梓「でも、それもいいんじゃないですか?」
紬「そうね、そしてこれからだってそれでいいと思うの」
唯「あ、みんな時間大丈夫だったら今日は夕飯うちで食べてかない?」
律「ああ、時間は大丈夫だけど」
澪「でも、梓はいいのか?」
梓「大歓迎です!今更の遠慮は無しにしましょうよ」
紬「じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかしら」
唯「決定~!せっかくみんなで集まったんだもんね!」
梓「あ、でもお醤油切らしてるから買ってこないと…」
唯「あ、じゃあ私が行ってくるよ」
梓「じゃあついでに色々買い物お願いできます?」
澪「ああ、だったら私も荷物持ちについてくよ。それくらいはさせてくれ」
律「澪しゃん浮気!?しかも人妻相手とか泥沼だぜ!?」
澪「うっさい」ゴンッ
律「あいたっ!」
梓「……くすっ、お二人だってそういうとこ全然変わってないじゃないですか」
紬「うふふ、本当よね」
澪「それじゃ行こうか、唯」
唯「うん!じゃあ、いってきまーす」
梓「あ、唯先輩!アイスはまだ冷凍庫にあるから新しいの買ってきちゃダメですからね!」
唯「え~!?あずにゃんのいけず~」

梓「さて、じゃあ二人が戻ってくる間にちょっと片付けちゃいましょうか」
律「ああ、んじゃこれ……」
梓「…どうしました?」
紬「二人ともウェディングドレス良く似合ってるわよね」
梓「ああ、その写真ですね」
律「いや、二人とも綺麗だなって」
紬「本当は生で見たかったのよね~」
梓「あの時は自分達だけで色々勝手して心配かけて、しかも招待もせずにすみませんでした」
律「まぁ、当時は色々あったんだろ?それくらい分かってるって」
梓「あとはムギ先輩に一度頼ってしまうとずるずるなりそうだからそれだけはやめようって」
紬「別にどんどん頼ってくれても構わないのに~」
律「なぁ、梓…」
梓「はい?」
律「やっぱ色々大変か?」
梓「うーん、そうですね…。大変じゃないって言うと嘘になりますね」
律「そっか…」
梓「奇異の目で見られて好き勝手言われるし、悲しくて悔しくて泣いた事も一杯ありますよ」
紬「梓ちゃん…」
梓「でも…、私は幸せです!それこそ世界で一番幸せって言い切れるくらい」
律「そっか…。うん、そっか…!」
紬「二人が幸せならそれが何よりだもんね」

律「……私もさ、そろそろ澪との事ちゃんとしようと思う」
梓「え?それってつまり…?」
紬「まぁまぁまぁ!」
律「いつまでもこのままって訳にもいかないしさ。正直、唯と梓を見てて羨ましくも思ったんだよな」
梓「おめでとうございます!澪先輩もきっと待っているんだと思いますよ」
紬「じゃ、じゃあ日取りはいつに?会場はどこを押さえたらいい?」
律「いやいやいや、流石にもうちょっと待ってくれよ。その時はちゃんと連絡するからさ」
紬「本当?じゃあ今度こそお祝いさせてね?お色直しは少なくとも5回はさせたいわ!」
律「お、おいムギ、ちょっと落ち着けよ」
紬「これが落ち着いてられますか!?唯ちゃんと梓ちゃんの時は出来なかった分もするんだから」
律「言うの早まったかな……」
梓「困った時はいつでも頼って下さいね、私たちでできる事ならなんでもしますから」
律「ああ、そうだな。頼りにしてるよ」
梓「これに関しては私の方が先輩ですから頼れる先輩の姿を見せてやるです」
律「中野ぉ~!!」
梓「もう中野じゃありませーん、平沢でーす」
紬「ああ、ケーキのサイズはどれくらいにしようかしら~♪」
唯「ただいまー」
澪「なんだか随分騒がしいな」
紬「澪ちゃん聞いて聞いて~♪りっちゃんがね~♪」
律「だぁぁぁー!言うなムギぃぃぃ!!」

律「いやぁ食べた食べた。しかし、唯も料理がこんな上達するとはな~」
唯「そりゃあ憂直伝ですから!味には自信ありだよ!」
澪「結局こんな遅くまでごめんな」
梓「いえ、楽しかったですよ。なんなら泊まっていって貰いたかったくらいです」
澪「流石にそれはまた今度な」
唯「じゃあ今度は皆でお泊り会だね!」
梓「律先輩、ファイトです!」
律「ん…、頑張る!」
紬「じゃあ、唯ちゃんも梓ちゃんもありがとうね」
律「それじゃあ、またな!」ガラガラピシャ
唯「ふー、やっぱみんなで集まると楽しかったね♪」
梓「学生時代みたいでしたね。って律先輩傘忘れてますよ!」
唯「あ!じゃあ私届けてくるよ!まだ車出して無いみたいだし、ちょっと行ってくる!」
梓「あ、じゃあ私も一緒に」
唯「ん、いいよいいよ。あずにゃんは待っててよ」ガラガラ
梓「あっ………」

唯「ただいまー!寒い寒い!雪降ってたよ~!」
梓「……………………」
唯「あれ?あずにゃんどしたの?」
梓「え…?」
唯「なんかぼーっとしてたけど大丈夫?」
梓「あれ…?な、なんだろ…、お、おかしいな…、グス…」ポロポロ
唯「あーずさ♪大丈夫大丈夫、いいこいいこ♪」ギュッ ナデナデ
梓「なんかね…、グス…、唯が昔みたいに…、ヒック…、他の先輩達と一緒に行っちゃわないで…」
唯「うん…、うん…」
梓「ちゃんと私のとこに…、いてくれるって…、改めて思ったら…、私、幸せ過ぎて、えへへ…、泣けてきちゃって…」
唯「私も幸せだよ?だって梓の傍にいれるんだもん。今年も来年もその次もその次の次もずっとずっと一緒だよ!」
梓「うん…、ずっと永遠に一緒ですよ?………ちゅっ」

梓「っていう初夢を見たんだけどさ」
純「長ッ!!そして甘ッ!とにかく甘ッ!!すっごく甘ッ!!!」
梓「起きた時は幸せな気持ちだったんだけど、後から考えると何であんな夢見たんだろうってさ~」
純「そりゃどう考えてもあんたの願望っしょ、っていうか案外正夢になるんじゃないの?」
梓「え、えぇっ!?な、なんでそうなるのよ?」
純「いやいやいや、だからなんでもなにも…」
梓「待って待って!べ、別に私は唯先輩とはそういうのじゃないんだし…」
憂「でも、梓ちゃん起きた時に幸せな気持ちだったって言ってたよね?」
梓「え…?嘘?嘘?私そんな事言った?」
純「思いっきり」
憂「言ってたよ?」
梓「え、え~と…///、ほら?その、あれだよ…、布団がふかふかで気持ち良かったというか…///」
純「あのさ、言ってて自分で苦しくない?顔真っ赤だよ?」
梓「もう!良く分かんないよ!先に部室行ってるから!!」タタタッ
純「はぁ~…、いい加減認めちゃえば楽なのにね~」
憂「う~ん、梓ちゃんは意識的に無自覚にしてるみたいだね~」
純「ま、道ならぬ恋だし簡単な事じゃないからね」
憂「でも、あの二人なら大丈夫だよね?」
純「まぁ、あの二人なら大丈夫っしょ?」

おしまい


  • まさかの夢オチwww -- (名無しさん) 2012-11-23 17:49:44
  • 夢か!? -- (あずにゃんラブ) 2013-01-07 17:07:03
  • 数年後の正夢w -- (鯖猫) 2013-02-17 03:55:22
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最終更新:2012年01月22日 00:13