むったん。
フェンダー・ムスタングと言う真っ赤なボディが目を引く
あずにゃんの相棒。
あずにゃんにとってなくてはならないパートナー。
小学四年生の頃からギターをやってたあずにゃんとキミはいつ出会ったの?
ただ私より前から一緒にいたと言うのはわかる。
その事を考えると胸の中がモヤモヤしてへんな気持ちになる。
理由は解ってる。
私はキミが羨ましいんだ……。
私はあずにゃんが大好きだ。
桜舞う季節、私は少し遠慮がちに部室に入って来た小さくてとっても可愛い天使に……そしてキミに出会った。
同じギターパートの私とあずにゃんはお互い少しずつ絆を深め、いつしか恋仲になっていた。
そんな私でもあずにゃんの私が知らないところはたくさんある。
けどキミは私の知らないところ知ってる。
例えば過去の事。
私とあずにゃんが出会ったのは高校生になってからで、当然私はそこからのあずにゃんしか知らないし、そこからの
思い出でしかない。
あずにゃんは前に学祭のライブで私のギターに憧れて桜高に、軽音部に来ようと決めた事を教えてくれた。
まさに天にも昇る気持ちだった。
その事を知ったのは多分キミが最初だろうね。
ソレ以外にもキミとあずにゃんだけしか知らない思い出がたくさんあるんだよね。
私はそれが羨ましくてしょうがないんだ。
キミはいつあずにゃんと出会ったの?
どんな音を奏でたの?
どんなモノを見たの?
どんな事を知ったの?
どんな事に笑ったり、泣いたりしたの?
どんな事で喜んでたの?
どんな夢を見てたの?
どんなに望んでもあずにゃんの過去は思い出として語られるモノや写真でしか知る事は出来ない。
それが堪らなく悔しい。
あずにゃんを好きになればなる程キミの事も好きになるし、モヤモヤも溜まってゆく。
でも私がキミを嫌いなる事は絶対にありえない。
だってキミはあずにゃんの一部だから。
キミを演奏しているあずにゃんが好きだから。
あずにゃんが奏でるキミの音が好きだから。
あずにゃんがキミの事が好きだから。
もちろんキミとも。
私はこの先あずにゃんや放課後ティータイムの皆、そしてキミと一緒に色んな事を経験して思い出を増やしていくと思う。
それらがみんなキミとあずにゃんしか知らない思い出にも負けない位輝いていたらいいな。
これからもよろしくね?
大好きだよ、むったん♪
- これ曲にできるよね? -- (もやもや) 2011-08-05 21:48:31
最終更新:2010年10月12日 03:59