木手家のお家騒動

  • 発端
父の死から道場を継いで間もない木手英一が、門弟と共に何者かに殺害される
下手人に一矢報いて秋山道場まで逃げた英一は、死の間際に炭治郎にコロ助が道場を継げるように遺言を託す

  • 葬式
英一の葬式が行われ。コロ助が当主代理として喪主を務める。
キテレツの死を認めるようで、どんなに気がすすまないことでも、コロ助はやらねばならぬ
それが万が一の事が起こった際のキテレツとの約束であり、またキテレツの残した家を守るため

8人の胡散臭い親戚が道場や土地の権利を巡って胡散臭いやりとりをする
安田、博多から来た船田、巽、偽の遺言状を持ち込んだ梅屋、有賀、叔父の中条、川田、西条
遺言状が消え、炭治郎がキテレツの遺言に従って一計を案じ、公開を一週間後にする
その間に英一の死体から爪印を取り、僅かに書き損ねた同じ内容の遺言状を使って新たな遺言状を作成する

  • 1週間
炭治郎・マチ・一夏・横島が泊まり込んで、遺言状やコロ助を護る
安田の雇った泥棒がが遺言状を盗み出そうとして、マチに捕まる
巽の雇ったチンピラが脅しをかけようとして一蹴される

一週間後に遺言が公開され、コロ助が後を継ぐ

  • 大槻
誰も彼も怪しく見えるだろう?
当たりだよ、炭治郎くん。犯人でなくても、美味しい蜜には有象無象が寄ってくるものだからね
一応、わしも木手家の親戚なのだよ
と言っても、少し昔に木手の一族に嫁いだ娘の従兄弟にすぎんのだが。 一応、親戚は親戚だ。

職人の大槻は、秋山小兵衛の十年来の門弟で、週に一、二度は、道場に顔を出して汗を掻いている。
職人としても、剣士としても光ったものは持たず、腕は一向に上達していない。
小狡いところもあり、胡散臭い大人の典型である大槻だが、奇妙に憎めない愛嬌もあり、
小兵衛は何くれとなく目を懸けてやっていた。

大槻 スキル
忍び歩き     1 スキル
市街の忍び歩き    スキル
市街の隠蔽      スキル
平戸っ子     3 環境
目立たぬ顔      特徴
※10年以上研鑽して練り上げた。1つ1つは小さいが重複して大きな効果を発揮

捜索術 +5

  • 大槻の活躍
さて、その大槻がコソコソと跡をつけているのは、件の一件の容疑者の一人である有賀であった。
事件の真相に迫って後輩や師匠にいいところを見せたいのか。
それとも飯の種になりそうな脅しのネタを掴みたいのかは、本人にもよく分かっていない。

人混みをさり気なく歩きながら、大槻は尾行している有賀に意識を集中しておらず、その日の飯のことも考えていた。
見失ったら、見失ったで構わない程度の気持ちで、敢えてそうした。
故に、有賀が急に振り返って、視線があった時も、思わず怪訝な顔を返せたのだ。大槻の技の妙と言えよう。

有賀が水茶屋の一軒に入った。
この辺りの店は大抵、大槻の馴染みである。慌てずに対面の団子屋に入って、みたらしを注文する。

有賀は出てこないが、大槻は慌てない。
ここの団子屋は蕎麦がきも美味いのだ。揚げたての魚介に合わせて、おろした大根を注文すると、
僅かに山椒と山葵を濃いめの汁に合わせて歯応えのある麺を口にした。

大槻が冷を二杯干しても、有賀は出てこない。
待ち合わせであれば、それくらいの時間は掛かるだろうが、大槻は思い切って探りをいれることにした。
と言っても、真正面から乗り込んだりはしない。顔なじみの茶屋の女に小遣いをやって、有賀の話を聞き出そうというのだ。

ああ、離れの客の有賀ね。何時も、離れを借りて合挽きしているみたい。
もう、裏から出ていったみたいだけど

離れには定期的に来ているということで、何か残されてないか、と思い辺り、ゴミを漁ったところ、
血まみれの包帯、脇のあたりが斬られて血が滲んだ女物の服を発見する

その切り口は、剣客が剣客相手に不覚を取って横薙ぎを喰らった位置と深さ
そして左からの横薙ぎが、まさしく木手英一の得意技であった
※達人は、見ればだいたい棒立ちで斬られたか、構えの守りを抜かれて斬られたか、不意打ちか分かる

  • 親戚達の暗闘
梅屋が泥棒(白石)を雇って遺言状を盗ませて焼いた。で、偽物の遺言状を用意した
時間さえあればもう一度同じことだって出来るだろう。有賀が梅屋を唆す

悪党を自認する川田は、彼等が超えては行けない一線を超えたと判断。奉行所に訴えると決意する
有賀達に怯えた西条は平戸を去って身を隠す

  • 捕り物
川田が何者かに殺される。奉行者は間髪を入れずに有賀を襲撃。その場にいた梅屋も捕まえる
有賀は男装を解いて、女性としての真の姿を見せる
有賀と対峙したコロ助が命懸けで脚に負傷を負わせ、有賀の逃亡を阻止

キテレツがいつも言っていたナリ
コロ助。お前は弱いから、戦うなら果たすべき事が何かを考えろと。
大事なのは、お主を殺して憎悪を晴らすことではなく、捕まえて裁きを受けさせることなり。
師を殺された門弟が下手人を捉える。これでキテレツの名誉も回復されるなり

有賀は門弟達が命を掛けてキテレツの教えを護る姿に、彼の目に見えぬ強さと器の差を痛感
項垂れて荻野勉三に縄を打たれる

  • 事件後
有賀キル子は家督を継ぐために、最近まで公式には男だった
男として育てられ、次いで弟が生まれたために女に戻らされた
挙句の果てに自分よりずっと弱いキテレツの嫁に行き、子を為せと。
剣術が唯一の取り柄のお前だから支えてやれ、だそうで
人の唯一の拠り所すら、踏みにじる。そんな両親は死んで当然ではございません?

キル子は少なくとも五人。
おそらくは、狂って両親を斬った時から、それ以上の人間を殺めているようだ
……或いは、両親としては家の事情で犠牲を強いてきた娘に対して、
せめて良縁をという気持ちがあったのかも知れないが、キル子にとっては、狂気に走る最後の裏切りに思えたのだろう
夫妻は、話を取りまとめた直後に、行方不明となっており、もはや、心のうちを知るすべもない。

ただ、流石に歳の離れた弟を殺す気にはなれなかったようで、暖かい季節に人通りの多い道に捨てたと。
当日、その道を通りかかった大福寺の住職が幼子を拾っております。
状況の一致から、この子が弟のキル助と見て間違いないかと。

コロ助が捨てられたその子を引き取った
傷心のコロ助を横島が平戸の大会を辞退して連日慰める

  • キャラ
木手英一:強さはまだまだだが、知性、人格に優れた若者。後を継いだばかりの道場経営に取り組んでいたところを暗殺される
ブタゴリラ:キテレツの莫逆の友
トンガリ:同上
コロ助:キル子捕縛の功績で木手流の名誉を挽回し、キテレツの後を継いだ
勉三:律儀な師範代。剣の腕は立たないが、人としては真っ当

  • 有賀キル子
剣士としての技量(命中36)は美綴に迫るものがあり、間違いなく天分があった
スラリとした背の高い筋の通った背丈に凛とした風情があって。淡麗な顔立ちに強い眼差しの色白の……
佇まいの美しさから舞か、何かをしており、白檀の匂いを漂わせた、匂い立つような美貌の持ち主

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最終更新:2019年08月19日 11:53