詩といつか見た夢
ボツ作品
私と幼馴染みは同じ高校の高校生になって軽音楽部作る。ギター、ベース、ドラム、キーボード。私はベースで幼馴染みはドラム。偶然入ってくれた子はキーボード。最後に入ってくれた可笑しな子はギター。
みんな仲良しで困った時は助け合い。問題を起こすのは幼馴染みか可笑しな子。
その内に表裏一体の先生が顧問になってくれた。色々な服を着せられた。
文化祭の季節がやって来た。私は詩を書いてみんなに見られた。みんなは私の詩を読んだ癖に愚痴や不満を漏らした。私の心は深海より青くなった。
でも、可笑しな子だけは誉めてくれた。からかいで誉めたんじゃない。心の底から誉めてくれた。可笑しな子から詩を誉めてくれた子に昇進しよう。
ボーカルは詩を誉めてくれた子がやることになった。だけど声を枯らしてしまった。私が歌うことになってしまった。誉めてくれた子はとても謝ってくれた。一生懸命で失敗したのだから許そう。
文化祭本番だ。幕が上がって私は緊張してガチガチだった。でも詩を誉めてくれた子は私を支えてくれた。私が隠れて練習していた事を知っていた。詩を誉めてくれた子は私に勇気をくれた。だから歌えた。
最後だけ除けば大成功だった。その裏は幼馴染み、偶然入ってくれた子、顧問の先生、そして詩を誉めてくれた子。みんなが私を応援してくれていたのだ。特に詩を誉めてくれた子の言葉は勇気をくれた。詩を誉めてくれた子から勇気をくれた子に昇進しよう。
初詣にみんなと行った。みんなは晴れ着じゃなかった。晴れ着の事を何にも言ってくれなかった。勇気をくれた子は可愛いって言ってくれた。ちょっと嬉しかった。
夢を見た。勇気をくれた子が私のために演奏してくれている。バックには花火。気付いたら惚れていた。
そんな私が惚れた勇気をくれた子に詩を書いてみた。
いつも頼りにならない
いつもやる気を出さない
それでも影では頼りになる
それがあなたの良いところ
それがあなたに惚れたところ
あなたのちからはどこからくるの?
ああ、そうか
ゆったりしたこの時間なんだね
もしあなたのちからをわけてもらえるなら
そのちからを勇気にかえて私に勇気をください
あなたを恋に落とすまほうのことばを言うために
唯「澪ちゃ~ん」ユサユサ
澪「ん?ああ、唯か。どうしたんだ?」
唯「どうしたんだってもう下校時刻だよ。みんな帰っちゃったよ」
澪「えっ?ホントだ」
唯「疲れてるんじゃないの?」
澪「詩が中々書けなくてな」
唯「どれどれ…」
澪「…………どうだ」
唯「タイトルは?」
澪「うーん。いつか見た夢ってタイトルにしたい」
唯「良いんじゃない?」
澪「おいおいそんな簡単に決めちゃ」
唯「だって澪ちゃんが書いた詩なんだからタイトルも澪の好きに出来るじゃん」
澪「そっか……そうだよな」
唯「それよりさっきどんな夢見てたの?」
澪「夢?ああ、じゃあ帰り道に話そう」
唯「ホント?」
澪「この事誰にも言うなよ?」
唯「言わないよ」
澪「じゃあ今からゆっくり話すか。私と幼馴染みは………」
終わり。