友達以上恋人未満
【友達以上恋人未満】
唯「あずにゃんこっち向いて~」
梓「はい」
唯「お、いいねー。かわいいよ~」
ぱしゃっ
唯「どれどれ。……あれ~? またブレちった」
澪「なにしてるんだ?」
唯「あ、澪ちゃん」
律「唯が新しいデジカメ買ったんだってさ」
紬「だから撮影会してるの」
澪「へえ、いいなあ。どんなのか私にも見せてよ」
唯「なんかさっきからすぐブレちゃうんだよー。手ブレ補正ついてるはずなのに。澪ちゃん助けて!」
澪「んー。じゃあどんな風に撮ってるのか、もう一回見せて」
唯「分かったー。あずにゃん、そこ座って」
梓「はい。こうですか」
唯「じゃあいくよー」
ぱしゃっ
紬「どう?」
唯「やっぱりブレてるよお」
澪「そうだな……。まず姿勢がよくないかな。こう、足は肩幅くらいに開いてしっかり立って」
唯「うん」
澪「それからカメラをしっかり持ってちゃんと脇を締める」ぴとっ
唯「わわ……///」
澪「それで――」
唯(うぅ……姿勢を直してくれるのは助かるけど、密着されると集中できないよお……)
澪「あーだこーだ」
唯(さっきから澪ちゃんの柔らかい手で色々触られたり、背中にもっと柔らかいものがあたってたりで落ち着かないよ……///)
梓「唯先輩大丈夫ですか? なんか具合悪そうですけど」
唯「べべべ別になんともないよあずにゃん」あせあせ
梓「でも顔すごい赤いですよ……」
唯「ほ、ホントになんともないって!」
澪「唯? 大丈夫?」
唯「う、うん」
澪「それじゃあ――」
唯「うぅ……」
澪「あとカメラの方の設定を――」
唯「あ、あのですね、澪ちゃん」
澪「どうした?」
唯「その、言いにくいんだけどさ」もじもじ
澪「うん」
唯「さっきからお胸がちょーっと背中にあたってて気が気じゃないんですが」
澪「え?」
唯「……」
澪「……///」ぼんっ
唯「あはは……」
澪「な、なに考えてんだよ! 唯のえっち!」ばっ
唯「ええっ!?」
澪「ええっ!? じゃない!」
唯「だって、その……み、澪ちゃんのおっぱいがおっきいのが悪い!」びしっ
澪「はあ!?」
唯「それになんか良い匂いがするのも悪い!」
澪「なんでだよ」
唯「とにかく澪ちゃんは無防備すぎなの! そんなだからみんなの前でぱんつ見せちゃうんだよ」
澪「そ、その話は今関係ないだろ! て言うか自分は普段から抱きつきまくってるくせにいまさら恥ずかしがるなよ!」
唯「だって澪ちゃんだもん! 恥ずかしがるよ!」
澪「なんで私だと恥ずかしがるんだよ?」
唯「そ、それは……」もじもじ
澪「それは?」
唯「――だから」
澪「え?」
唯「澪ちゃんが好きだから! だからくっつかれると意識しちゃうの!」
澪「……ええっ!?」かああっ
唯(言っちゃった……///)
澪(そ、それってつまり、そういう意味だよな……。いきなりそんなこと言われてもどうしよう……///)
唯「だ、だから最近は澪ちゃんにひっつかないようにしてたのに……」
澪「えっと、その……」
唯「み、澪ちゃんはどうなの!?」
澪「な、なにが?」
唯「私のこと好き!?」
澪「はあ!?」
唯(もうこうなったら言うだけ言っちゃえ!)
澪「そ、そりゃあ好きか嫌いかで言えば、その、好きだけど……」
唯「じゃあ私達両思いだね!」
澪「そ、そうなのか?」
唯「違うの?」
澪「うーん……。唯と同じ好きかは……」
唯「でも好きは好きなんでしょ」
澪「まあ所謂友達として……みたいな」
唯「どうやったら私と同じ好きになるかな!?」
澪「さ、さあ……」
律「こりゃ唯の勝ちだな」
紬「私達はすっかり蚊帳の外ね」
唯「私は澪ちゃんと好き同士になりたいよ?」
澪「……じゃ、じゃあまずはアレだ。お友達から始めよう」
唯「えっ。私たちもう友達じゃん」
澪「あ、それもそうか。じゃあ友達以上恋人未満的な……」
唯「……うん! それでいいよ」
澪「えっとじゃあ、これから改めてよろしく///」
唯「よろしくね。私、がんばって澪ちゃんの恋人になってみせるから!」
澪「な、なんか面と向かって言われると恥ずかしいな……///」
唯「絶対私と同じ好きにさせてあげるからね!」
梓「あの……カメラは……?」
(了)
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