俺の部屋のあまりの寒さに普段色々紬からもらってばっかで
これじゃいけないと思い立った唯が憂に教わりながら
手編みの手袋やマフラーを紬にプレゼントしてあげると良いんじゃないかなと思った
ある日、放課後の部室で、唯ちゃんが私に紙袋を差し出した。
唯「ムギちゃん、はいこれ!プレゼントだよっ♪」
紬「え?そんな、理由もないのにもらえないわよ!」
唯「私だって理由もないけどいつもムギちゃんからお菓子とかお茶とかもらってるよ?だから、受け取って!」
紬「唯ちゃん…じゃあ…いただくわね」
唯「開けてみて!」
紙袋を開けると、そこには淡いピンクのマフラーが入っていた。
紬「わぁ…これ、もしかして唯ちゃんが?」
唯「憂に教えてもらって編んだんだ~♪ちょっと失敗しちゃったとこもあるけど…」
紬「ううん、とっても上手に出来てるわ♪ありがとう、唯ちゃん」
唯「えへへー…照れるなぁ」
紬「さっそく着けてみていい?」
唯「うん!着けて着けてー♪」
紬「わぁ、すごくあったかい♪」
唯「ホント!?よかったー♪」
紬「…そうだ、試しに唯ちゃんも着けてみて?」
唯「え、でも」
紬「せっかく作ってくれたんだから、着け心地わかった方がいいでしょ?…はい」
唯「うん…わ、ホントにあったかいやー。ムギちゃんが着けてたからかな?」
紬「うん、そうかも♪」
唯「そうだ…へへへ」
唯ちゃんはニヤリと微笑むと、マフラーを半分ほど外して私に巻いた。
さっきよりも温かいのは、唯ちゃんのぬくもりのおかげだろうか。
さっきよりも温かいのは、唯ちゃんのぬくもりのおかげだろうか。
紬「わ…唯ちゃん?」
唯「前、憂にもしてあげたんだ~どう?」
紬「…うん、とってもあったかいわ♪」
唯「そうだ、今度からこうやって帰ろうか♪」
紬「えぇ…ちょっと恥ずかしいかも」
唯「大丈夫だよ~♪あったかければ気にならないって!」
紬「…うん、そうだねー♪」
唯「あったかあったか♪」
紬「あったかあったか♪」
おしまい